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語学勉強法

東京大学入試〈中国語〉傾向と対策

東京大学の入試では外国語で英語以外で、〈ドイツ語・フランス語・中国語〉での受験が可能であります。配点は120点。

ここでは〈中国語〉の問題の傾向と対策をお話します。
まず、英語以外の外国語の場合、受験対策本、通称赤本はありません。

しかし、問題は東大にメールで問題冊子を送って欲しいという旨を送れば近3年分の過去問を送ってくれます(但し解答はつかない)

他の試験問題は東大のHPで公開されているが、英語を含む外国語の問題は掲載されていない。

問題は著作権の関係で掲載できないが、内容及び対策を紹介する。また、文章題に関してはH29〜31年度の出典も記載する。

以下の動画でも紹介しています。

問題は全部で大問5個
以下、1つずつ見ていこう。

Ⅰ:要約問題(中国語を読み、日本語で要約)

〈次の文章の内容を日本語で200字以内にまとめなさい。ただし、句読点も1字に数えます。〉

という問題で、下に中国語の文章が載せられている。A4サイズで1ページと4分の1程度。H30年度は1ページに収まっている。

特に難しい文章というわけではないが、知らない単語はいくつも登場することだろう。しかし、内容理解に支障は来さないはずだ。中国語の文章の「読み慣れ」が要求される。

まずは、中国語のまとまった文章を「斜め読み」できるようにしておくと良いだろう。わからない単語で一々止まっていては時間を浪費するばかりでなく、スムーズな要約作業に移れない。

次に、解答がないことを考慮に入れる必要がある。ではどうするか?英語の過去問を使う。英語の出題でも毎年第一問に要約問題が出題される。日本語での要約数は70〜80で、時折100~120字に増えることがある。

ではどう使うか?英語の要約問題の日本語訳を読み、それを要約する練習をするのである。もちろん模範解答もついていて、ポイントも載っている。それで要約の練習を積むのだ。

直前期には東大から送ってもらった中国語の過去問で要約する練習をした方がいいだろう。模範解答はなくとも、本番形式での練習を積むためだ。

出典を見てみよう。
H29年 郭于华《“弱者的武器”与“隐藏的文本”
–研究农民反抗的底层视角》
H30年 熊培云《西风东土:两个世界的挫折》
H31年 王亮 张庆鹏《非洲人在广州–跨境迁移者的口述史》

Ⅱ:日→中翻訳

〈次の文章を中国語に訳しなさい。〉という問題。
ここで300字弱の日本語の文章が掲載されている。
主語と動詞との間に修飾や、曖昧な言い回しが多く、語順の違う中国語に訳す時に戸惑うかもしれない。1文も100字近いものも多い。

和文中訳の問題は、中国語検定やHSKの対策本で、解説の日本語訳を中国語に訳してみると良いだろう。問題文が模範解答になる。その際に、簡体字と繁体字、または日本独自の字体などがミックスしてないかを厳しくチェックすること。書けない漢字や簡体字を知らない字が意外と多く発見されるものだ。

さて、以下に出典を挙げておこう。
H29年 宇沢弘文『自動車の社会費用』
H30年 池田弥三郎『東京の坂』
H31年 本村凌二『競馬の世界史―サラブレッド誕生から 
                21世紀の凱旋門賞まで』

Ⅲ:語彙問題(文章内から出題)

400〜500文字の中国語文章があり、それを踏まえて、並び替えやピンイン→漢字、漢字→ピンイン等の設問が3〜4個出題される。

問題文も設問も似ているが、年度ごとに多少違うため、H29〜H31の設問をそれぞれ載せておく。

H29 出典:老舍《我这一辈子》

〈次の(ア)から(エ)は,短編小説の一節を四つの段落に分け、順不同に並べたものである。これらを読んで(A)から(C)の設問に答えなさい。〉

(A) 上の四つの段落を最も適切な順に並び替え,解答例にしたがい,記号を用いて答えなさい。
(解答例)(ア)→(イ)→(ウ)→(エ)

(B) 下線部の(1)から(4)を日本語に訳しなさい。

(C) 【  】のピンインを漢字(簡体字か繁体字のいずれか)に書き改め,aからdの(  )にあてはまる最も適切なものを記しなさい。
【 qiú dàng qī fā 】

H30 出典:邓云乡《文化古城旧事》

〈次の文章は,作者が戦前の北京に住んていた時のことを回想したものである。(1)から(3)の問いに答えなさい。〉

(1) 以下のローマ字は,(あ)〜(こ)の括弧内に入れるべき漢字のピンインの声調記号を外したものである。これらに相当する漢字をすべて一回ずる使って,(あ)〜(こ)の括弧内に入れるべき最も適切な漢字を記しなさい。ただし,同じ記号の箇所には同じ漢字が入るものとする。

ti kou cai zong an guan ze zui dang hai

(2) 以下の語句を適切な順序にならべて,【 a 】の中に入れるべき文を作りなさい。

成了 儿子 因而 我 后来 她 虽然 的 同学

(3) 下線部(b)“拉包月车的”は,戦前の北京の大学教授宅等では,よく雇われていた“佣人”である。どのような“佣人”か。 “拉”,“包”,“月”,“车”一字ずつの意味を踏まえて説明しなさい。

H31 出典:刘心武《山草壮》

〈次の文章を読んで,1から4の問いに答えなさい。〉

1. 文章中の(1)から(5)までのピンインを漢字(簡体字か繁体字のいずれか)に書き改めなさい。

2. 下線部(a)から(e)の発音をピンイン(声調符号つき)で書きなさい。

3. 波下線部(ア)から(エ)を日本語に訳しなさい。

4. 以下の語句を適切な順序に並び替えて,【 あ 】に入れるべき文を作りなさい。

赚钱 他 打工 治病 早些 也 给母亲 立志 外出 要

毎年、ピンイン関連の問題も出題されている。問われる単語も決して簡単な基礎とは言えないもので、その単語は聞いたことがなくて、他の熟語からそれぞれの漢字の音を拾ってくるという感じで解く人が多いのではないだろうか。また、漢字を見て、読みを類推させるという意図もあるように思われる。知らなければできない、というような問題ではないようだ。

日々の学習の中で、ピンインと声調も積極的に覚える必要がある。

Ⅳ:中→日翻訳

〈次の文章を日本語に訳しなさい。〉
この問題では200〜300程度の中国語の文章を日本語に訳すというもの。
小説の一部であり、訳しづらい。H30年度では会話文も含まれていた。

いきなり訳し始めるのは得策ではない。先ずは全てに目を通し、概要を把握する必要がある。比喩や冗句が含まれていることもあり、この部分を上手く訳せているか、すなわち、文の流れを理解できているかが問われているのだろう。

これも、中国語検定やHSKの過去問の中国語文章を和訳して、模範解答の日本語訳と照らし合わせて練習するのが良いだろう。

読んで理解することと、訳すことは違う部分もあるため、しっかり練習しておいた方が良い。

出典は以下の通り。

H29 莫言《筑路》
H30 茅盾《车中一瞥》
H31 古华《芙蓉镇》

Ⅴ:並べ替え作文

〈例にならって,aからeの【  】の語を並べ替え,さらに一語(一文字の語に限る)を加えて,日本語の意味に合う適切な文を作りなさい。〉という問題。
H31年度は少し違い
〈例にならって,1から5の【  】内の語を並べ替え,さらに自分で一文字を加え,その文字を文中で必ず二度使って,日本語の意味に合う適切な文を作りなさい。なお,必要に応じて文中に読点(,)を用いること。〉となっている。

毎年[例]が載せられているので、それを紹介する。

H29 [例]私たちもみんな忙しくありません。

【 忙 我们 不 也 】

[解答]我们也都不忙。(“都”が加えた語)

H30 [例]はやく銃をすてろ。

【 放 抢 你 把 快 】

[解答]你快把抢放下。(“下”が加えた一字の補語)

H31 [例]彼はうれしくてたまらない。

【 高兴 了 不 他 】

[解答]他高兴得不得了。(“得”が加えた文字)

例であるため、他の設問よりははるかに簡単にされている。設問は日本語も直訳しずらいもので、それを与えられた語のみ使い、さらに一語加えるとなると難易度が増す。

中国語検定やHSKではこういった問題は出題されないため、この問題に特化した対策はしにくい。しかし、中↔日訳の対策が役に立つだろう。

この問題は一見得点源に見えそうだが、対策できない点から考えて、試験当日の運に任せるのが良いか。配点もそれ程高くないと思える。

以上が東京大学入試の〈中国語〉でした。

全体的な対策としては、多読することでしょう。出典のものを読んでもいいですし、ネット上のものでも、とにかくたくさんの文章に触れましょう!

翻訳機で訳して、それを覚えるのもありかもしれません。
人気なのは「ポケトーク」でしょう。



中国語の発音などはマンツーマンレッスンを受けるのもいいですね。HSKのコースも有るようです。



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センター試験〈中国語〉はこちらをご覧ください。

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作成者: yuki-sh

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