中国版メルカリ(闲鱼:xián yú)というアプリがあるのですが、
そこでなんと仏像を無料で配っている女性を発見!
説明欄には、“请回家不能买卖!”と4回も書いてありますね。
“请回家”というのは、仏像を家に迎え入れることをいいます。
転売しないでということですね。
送料として10元(約200円)だけとありますが、10元では足りないところが多いですね。
到着して欠損があったら、新しいのを送るとあります。
しかも欠損は着払いで送ってほしいと。
素敵ですね〜。
いろいろな仏像がある中、ボクは自分が勉強している地蔵菩薩の像が気になりました。
タダでもらうのは申し訳ないので、なにかと交換してもらおうと考えました。
この方が、タオバオとかで買うより特別な感じがありますからね。
メッセージを送ると、まずは自分でお供えするのに使いますか?と何度も確認されました。
やはり転売しようとする人もいるんでしょうね。
交換を提案したのですが、
「わたしは何もいりません。気になさらなくて大丈夫ですよ。」と
腕時計との交換も提案したのですが、必要ないとのこと。
そして送料が10元だけじゃ足らないからもっと払いますと言っても、
足が出た分はいつも自分で補填しているから大丈夫だと言うんですね。
ぜひ何かお礼がしたいと思い、住所をきいたのですが、
「何も送ってくれなくて大丈夫ですよ。わたしはもう物がほしいとは思わなくて。」と。
論語にこんな言葉があります。
三人行,必有我師焉。
擇其善者而從之,其不善者而改之。
「何人かいれば必ず師となる人がいる。善行をする者にはついていき、欠点がある者がいれば自分のその欠点がないか点検し、改める。」
この方はまさに善行をしていますね。ボクも見習う必要があると思いました。
そしていただいたのはこちら。
発送もEMSで送ってくれました。
中国にはもっと安い宅配の会社があるのに、上等なものを選んでくれたんですね。
型を買って、自分で作って、色付けまですべて手作業でやっているそうです。
日本に持って帰って、毎日拝もうと思います。
“学佛:xué fó”(仏教を勉強すること)の人たちの中には、このように無料や低価格で提供するひともいます。
“结缘:jié yuán”といって、縁のあるひとに配るということですね。
ボクもタオバオで、書籍を無料でもらったことがあります。
本当かと最初は疑っていたのですが、本当に無料で驚きました。
(ちゃんとした)僧侶の人たちもお金はすべて経典を印刷して無料で配るひとが多いです。
お金→これには価値がない。
経典→これこそ誰かの人生を変えるかもしれない価値あるもの。
淨空法師は、仏教関連の本で、著作権で守られているものは読まないと言います。
「自分がいい知識を持っている時に、それを使ってお金を稼ぐのは器量が小さい。自分の利益を考えず、無償で分け与えるべきた。」
ボクもこの言葉に感化されて、今まで販売していたものはすべて無料でダウンロードできるようにしました。
「与えるだけなら、いずれすべてなくなっちゃうでしょ。」
こう思っちゃいます。
しかし「与えるからこそ得られるものが多い。」そうです。
そしてこの女性はすごく幸せそうでした。
ボクも自分で体験してみたいです。
本当に「与えるからこそ得られるものが多い。」のか。
それをあなたにシェアしていきます。
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