中国語を入力したいけど方法が分からない方へ向けて、この記事では簡単に中国語タイピングをマスターできる方法を解説します。
この記事を読んで得られるメリット:
- タオバオや百度での商品検索
- 中国語でのチャットやSNS利用(WeChat、Weiboなど)
- 中国語の辞書やアプリで単語検索
動画と画像で分かりやすく説明しますので、数分で習得可能です!
おすすめの中国語入力ツールとキーボード
中国でよく使われている「搜狗输入法(Sogou Pinyin)」は、音声入力や豊富な絵文字、スタンプなどの機能が魅力的なキーボードアプリです。主にスマホ向けで、特に中国語をよく使う人に人気があります。ただし、iOSではスマホ版のみ対応しており、MacやAndroid版は利用できません。

ボク自身も以前「搜狗输入法」を使っていましたが、容量が大きいため、現在はiPhoneの標準キーボードを使用しています。標準キーボードでも十分に使え、個人的には違いをあまり感じていません。
ここでは、iPhoneに備え付けられている「简体拼音」キーボードを使った入力方法を説明します。このキーボードを使うと、簡体字をピンインで簡単に入力できます。スマホでもPCでも、基本的に入力方法は同じです。
- 简体拼音の設定方法(iPhoneの場合)
- 設定アプリを開く
- 「一般」→「キーボード」→「キーボードの追加」を選択
- 「简体拼音」を選ぶ
- これで簡体字のピンイン入力が可能になります。
- PCの場合
WindowsやMacでの中国語入力も、「簡体拼音」や「繁体拼音」などの設定を使うことができます。Windowsの場合は「Microsoft Pinyin入力法」を、Macの場合は「Pinyin」入力を使用できます。どちらも無料で利用でき、PCでの中国語タイピングがスムーズになります。
このように、どのデバイスでも中国語入力が可能なキーボード設定を簡単に行うことができます。

ピンイン入力方法の基本
ピンインで中国語を入力する方法を具体的に見ていきましょう。
中国語を入力する際、基本的には声調(mā má mǎ màの4つの声調)は入力しなくても問題ありません。声調は主に中国語の発音に関係していますが、タイピングの際には省略できます。
例えば、次のようにタイプします:
- “我爱你” → 「wo ai ni」
- “谢谢” → 「xie xie」
- “你好” → 「ni hao」
- “你吃饭了吗?” → 「ni chi fan le ma?」
- “我要去学校。” → 「wo yao qu xue xiao」
このように、ピンインを入力することで、中国語をタイピングできます。タイピングの際、正しい順番でピンインを入力し、変換候補を選ぶことで簡単に中国語を打つことができます。





- 声調入力について
実際には、声調を入力することも可能ですが、特に簡体字入力時には省略することが一般的です。声調を入力したい場合は、ピンインの後に数字(1〜4)を入力することで声調を表現できます。例えば「mā(1声)」や「mǎ(3声)」のように入力します。 - 変換候補の選択
ピンインで入力すると、変換候補が表示されるので、該当する文字を選んで入力を完了させます。例えば、「wo ai ni」と入力すると、「我爱你」という候補が表示され、選択すれば入力完了です。
これで、声調に関係なく、中国語の入力がスムーズに行えます。
入力スピードをアップする省略テクニック
“你吃饭了吗?”→「ni chi fan le ma?」
“我要去学校。”→「wo yao qu xue xiao。」
中国語を長文で打つとき、ピンインをすべて入力するのは面倒ですよね。そんなときは、各ピンインの頭文字だけを入力して、予測変換を活用しましょう。
そういった場合、各ピンインの頭文字だけでも予測変換できることが多いです。
たとえば、
“你吃饭了吗?”→「ni chi fan le ma?」の頭文字だけをとって「n c f l m」
“我要去学校。”→「wo yao qu xue xiao。」もおなじように「w y q x x」とするのです。


長文でも使える!
もっと長い文章でも同じ要領で入力可能です。
- “有朋自远方来,不亦乐乎”(朋あり遠方より来たるまた楽しからずや)
- ピンイン:yǒu péng zì yuǎn fāng lái bú yì lè hū
- 頭文字:「y p z y f l b y l h」
長文でも頭文字入力だけで変換候補が表示されるため、効率よくタイピングできます。
ぜひ、この裏ワザを活用して中国語入力のスピードをアップさせましょう。

ピンインの「ü」を入力する方法
中国語のピンインには「ü」という特殊な文字があります。これは「ウムラウト」と呼ばれますが、タイピングでは**「v」**を使って入力します。
具体例
- “女人(nǚ rén)” → 「nv ren」
- “绿色(lǜ sè)” → 「lv se」
裏ワザ:頭文字入力
頭文字だけでも変換できます。例えば、“女人”であれば「n r」や「n v r」と入力すればOKです。
※頭文字入力で出てくる順位は、普段使用している単語や頻度に左右されることがあります。
「v」を使った入力を覚えておけば、「ü」を含む単語もスムーズに打てるようになります。
頭文字だけでも出てきました。
(6番目に出ました。これは普段つかっている単語に左右されるようです。)


“旅游:lǚ yóu”もおなじく「lv you」ですね。


“绿色:lǜ sè”は「lv se」ですね。
頭文字だけ「l s」では18個目にやっと出てきました。



「西安」など特定の漢字を効率よく入力する方法
「西安(xī ān)」のように母音が重なるピンインは注意が必要です。
正しい入力方法
「xian」と入力すると、一文字の漢字が優先的に表示され、「西安」は8個目くらいに出てきます。

コツ
- 「xi’an」とアポストロフィーを入れて入力すると、一発で「西安」が出てきます。
- もしくは「xi an」とスペースを入れて打つ方法もあります。
母音が連続する地名や単語では、アポストロフィーやスペースを使うことでスムーズに入力できます。
試してみてください。

ボクは「西」と「安」を別々に入力しています。
まず「xi」で「西」を出し、次に「an」で「安」を出すという感じです。
ポイント
母音が重なる地名や単語は、一気に入力しようとすると効率が悪いので、分けて入力するほうが早いです。
慣れてくるとこの方法が意外と使いやすいので、ぜひ試してみてください。


「儿化音」の入力方法
「儿(ér)」は儿化音で使われます。
単語のうしろに「er」をつけるだけでOKです。
例文
- 聊天儿 → liao tian er
- 男孩儿 → nan hai er
- 女孩儿 → nv hai er
このように続けて入力すれば、儿化音の単語がスムーズに出てきます。
ピンイン入力時に覚えておきたい基本ルール
おぼえておきたいピンインのルールがあります。
これは日本語での音読みで「〜ん」となるものはピンインでは“-n”となります。
“-ng”とはならないということです。
逆に日本語の音読みで「〜ん」とならないものはピンインは“-ng”となります。
ボクはタイピングでピンインが“-n”だか“-ng”だか思い出せないときは、このルールを使って識別しています。
繁体字を入力するための方法とツール
繁体字を入力するには、繁体字用のキーボードをインストールします。
iPhoneにはもともと入っており、「繁體拼音」というキーボードを選択すればOKです。
簡体字と同じようにピンインで入力するだけで、繁体字が表示されます。
特別な設定は不要なので、すぐに使い始められます。

入力は簡体字とまったく同じです。


台湾や香港のひととチャットするときは繁体字にするといいですね!
簡体字から繁体字への変換方法
数文字なら直接タイピングしてもいいですが、長い文章や読めない漢字が含まれていると面倒ですよね?
たとえば、
学而时习之,不亦说乎?有朋自远方来,不亦乐乎?人不知而不愠,不亦君子乎?
こんな文章を繁体字に直す必要がある場合、一文字ずつ打ち直すのは時間がかかります。
そこで一発でできる方法を紹介します!
「簡体字 繁体字 変換」と検索すると、変換ツールがたくさん出てきます。
どれでもいいのでクリックして、変換したい文章を入力し、ボタンを押すだけでOKです。
すると、さきほどの文章が
學而時習之,不亦說乎?有朋自遠方來,不亦樂乎?人不知而不慍,不亦君子乎?
このように、繁体字に変換されます。
逆に、繁体字から簡体字への変換も同様に可能です。
ChatGPTを使った中国語入力の効率化
ChatGPTに文章を入力して「これを繁体字にして」と頼むと、一瞬で変換してくれます。
繁体字から簡体字への変換もでき、ピンインを出すことも可能です。

台湾・香港での中国語入力方法
ピンインは中国大陸で主に使われており、台湾では「注音(zhù yīn)」という記号が使われています。台湾の友達は注音キーボードを使っていることが多く、ピンインを知らないということに驚いたことがあります。


注音キーボードの詳細はこちら
注音キーボード
注音キーボードは、台湾で使用されている中国語の入力方法の一つで、ピンインとは異なり、注音符号(注音字母、zhù yīn zì mǔ)という音節記号を使用します。これらの記号は、音の発音を示すためのものです。注音は、台湾で教育課程にも組み込まれており、子供たちは最初に注音を学び、その後、ピンインや漢字を学びます。
注音の特徴
注音は、音声を表すために独自の記号を使います。たとえば、ピンインの「b」や「p」といったアルファベットとは異なり、注音符号は以下のような記号を使用します。
- ㄅ (b)
- ㄆ (p)
- ㄇ (m)
- ㄈ (f)
- など
これらの記号を組み合わせて、漢字の発音を入力します。
注音キーボードの使い方
注音キーボードは、キーボード上で直接注音符号を打つことができるようになっています。台湾のスマートフォンやコンピュータでは、注音キーボードがデフォルトで設定されていることが多く、注音符号を使って中国語の単語やフレーズを入力します。
例えば、”你好”(nǐ hǎo)を入力する際は、注音キーボードで以下のように打ちます:
- ㄋ(n)
- ㄧ(i)
- ㄏ(h)
- ㄠ(ao)
こうして、注音符号を組み合わせることで、簡単に中国語をタイピングできます。
注音キーボードの利点
- 直感的: 注音符号は発音に基づいているため、音に合わせた入力がしやすいです。
- 教育的: 台湾では子供が最初に学ぶ入力方法であるため、教育においても広く使われています。
注意点
- 注音キーボードは主に台湾で使用されているため、他の地域では普及していません。そのため、ピンインや他の入力方法が主流の地域では少し使いづらいことがあります。
- ピンインと比べると、入力のスピードや効率はやや劣ることがあるため、慣れが必要です。
結論
注音キーボードは、台湾の中国語入力において非常に重要で便利なツールです。台湾では広く使われており、台湾人の多くが日常的に使用しています。ピンインとは異なる方法で入力するため、台湾の中国語学習者や住民にとっては欠かせない存在となっています。
香港では、「倉頡(cāng jié)」というキーボードを使っている人が多いです。これは、漢字の辺(部首)などを使ってタイプする方式です。

倉頡キーボードの詳細はこちら
倉頡(Cāng Jié)キーボードは、主に台湾や香港などで使用される中国語の入力方式の一つです。名前の由来は、中国古代の伝説的な文字創造者「倉頡」に由来しています。このキーボードは、字形を基にして文字を入力するため、ピンイン方式とは異なり、漢字の部首や形を元に入力を行います。
倉頡キーボードの特徴
- 部首に基づく入力
倉頡キーボードは、漢字の部首や構成要素を元にして文字を入力します。これにより、文字の形に関連した記号やキーを使うため、学習すれば効率よく文字を入力することが可能です。 - 1文字ごとの入力
各キーは、特定の部首や文字の構成要素に対応しており、1文字ごとに入力します。例えば、漢字の「人」は「人」という部首を表すキーを押して入力する形です。 - 複雑な漢字の入力にも対応
倉頡キーボードでは、複雑な漢字でも部首や形に基づいて入力するため、複雑な文字も比較的スムーズに入力できます。一般的なピンイン入力方式と比べて、部首を覚える必要がありますが、その分一度覚えれば効率よく入力できます。
倉頡キーボードの使い方
- 基本的な入力方法
倉頡キーボードの基本的な入力方法は、漢字を構成する部首や形に基づいてキーを押します。例えば、「木」の部首を押すキーは「木」で、他の部首を組み合わせることで、「樹」などの漢字が入力できます。 - キーの割り当て
倉頡キーボードには、漢字の部首や形に対応するキーが割り当てられています。これらのキーには、数十種類の部首や形が含まれており、通常のキーボードのキーに対応しているため、標準のQWERTYキーボードを使う感覚で入力できます。 - 学習が必要
この入力方式は、部首や形に基づくため、ある程度の学習が必要です。しかし、一度習得すれば、非常にスムーズに漢字を入力できます。初めは覚えることが多いですが、慣れると予測変換機能を使わずともスピーディーに入力が可能になります。 - 入力順序
漢字を入力する際、通常は部首の順番にキーを押していきます。例えば、「樹」なら「木」「土」「水」など、構成する部首に対応するキーを順番に押していきます。
倉頡キーボードが使われる地域
- 台湾
台湾では、倉頡キーボードは非常に人気があり、主にビジネスや公的な場面で広く使われています。台湾では、倉頡入力が普及しており、特にパソコンでの入力で多く使用されています。台湾の人々にとって、倉頡キーボードは一般的な入力方法の一つです。 - 香港
香港でも倉頡キーボードがよく使われています。香港では、繁体字が主流であり、倉頡キーボードは繁体字入力をサポートしています。多くの香港人が倉頡を使いこなしており、特に繁体字の書類作成や書き込みで重宝されています。 - 中国大陸
中国大陸では、倉頡キーボードの使用は少ないですが、香港や台湾と繋がりのある地域では一部で使われている場合もあります。大陸では主に簡体字が使われるため、ピンイン方式が主流となっています。 - 海外の華人社会
海外の華人社会では、台湾や香港出身の人々によって倉頡キーボードが使用されることがあります。特に繁体字を使う必要がある場合に役立ちます。
倉頡キーボードの利点と欠点
利点:
- 効率的な入力: 漢字の構成に基づいて入力するため、ピンイン方式よりもスピーディーに漢字を入力できます。
- 部首に基づいた学習ができる: 漢字の形や部首に慣れることで、文字に対する理解が深まります。
- 予測変換不要: 漢字をそのまま打てるため、ピンイン入力のように予測変換に頼る必要がありません。
欠点:
- 学習コストが高い: 部首や形に基づく入力方式なので、最初に覚えることが多いです。初心者には少し難しいかもしれません。
- 慣れが必要: 特に初めて使う場合は、キーの配置や入力の順序を覚えるのに時間がかかります。
まとめ
倉頡キーボードは、台湾や香港で主に使われる中国語の入力方式で、漢字の部首や形に基づいて入力します。ピンイン方式に比べて学習が必要ですが、一度覚えると非常に効率よく入力できるため、特に繁体字を使う地域では重宝されています。部首に基づいて入力するため、文字の形に親しむことができ、漢字をより深く理解する手助けにもなります。
また、Windowsでは「行列輸入法(行列10)」というキーボードが使われており、こちらも繁体字入力に利用されます。
行列輸入法(行列10)キーボードの詳細
「行列輸入法」(行列10)は、主に繁体字を入力するために使用されるキーボード入力方式の一つです。これは台湾や香港をはじめ、繁体字を使用する地域で一般的に使用されています。「行列輸入法」は、特に文字の形に基づく入力方法であり、漢字の形状や部首を組み合わせることによって文字を入力する方式です。
この入力法は「倉頡」と似ている点もありますが、独自の入力ルールやキー配列が特徴です。
行列輸入法(行列10)の特徴
- 文字の形に基づく入力 行列輸入法は、文字の構成要素や部首を基に入力します。具体的には、漢字の各部分を別々に入力していく形になります。これにより、漢字の一部を知っていれば、予測変換を頼らずに素早く入力できるのが特徴です。
- 行列方式 行列輸入法の名前の通り、入力の基本となるのは「行列」と呼ばれる配置で、漢字を構成する部首や形に対応するキーを順番に押していく方法です。一般的に「行列」には特定の部首や形状に対応するキーが割り当てられ、キーボードのキーを組み合わせて漢字を入力します。
- 簡潔な入力法 行列10では、効率的に漢字を入力できるように設計されています。文字を分解して部首や形状を入力することで、複雑な漢字でも素早く入力することができます。
- 予測変換を使わない この方法では、部首や形を入力することで、予測変換機能に頼らずにそのまま漢字を表示させることができます。これにより、素早く正確に漢字を打つことが可能です。
行列輸入法(行列10)の使い方
- 基本的な入力方法 行列輸入法では、キーボードのキーに割り当てられた部首や形状を入力します。例えば、漢字「花」の場合、「艹」や「火」などの部首を入力していきます。行列10では、このように一つ一つの部首や形に対応するキーを押すことによって、漢字を構成していきます。
- 入力順序 行列輸入法では、部首や形を横の行列の順番に従って入力します。入力の順番を覚える必要があり、どの部首がどの位置に対応しているかを知っておく必要がありますが、慣れるとスムーズに入力できるようになります。
- キー配列 行列10のキーボードには、部首や形状に対応する文字が行列形式で並んでおり、その並びに従って入力していきます。たとえば、部首「日」「月」「木」などを組み合わせて漢字を打っていきます。
- 学習の必要性 行列輸入法を使いこなすためには、キー配列や部首の対応関係を覚える必要があります。特に初めて使用する場合は、各部首や形に割り当てられたキーを暗記する必要があるため、学習に一定の時間がかかりますが、慣れてしまえば効率よく入力できるようになります。
行列輸入法(行列10)が使われる地域
- 台湾 行列輸入法は台湾で広く使われており、特に繁体字の入力を行うために多くの人々が使用しています。台湾では、行列輸入法が非常に人気であり、仕事や書類作成、メッセージングなどさまざまな場面で使用されています。
- 香港 香港でも、繁体字を使うための便利な入力方式として行列輸入法(行列10)が利用されています。香港の人々の多くがこの方式に慣れており、特に香港の華人社会において、繁体字を使うための必須スキルとして定着しています。
- 中国の繁体字を使う地域 中国本土では、主に簡体字が使われており、行列輸入法の利用は少ないですが、繁体字を使用する必要がある場合には、特に台湾や香港出身の人々が使うことが多いです。
行列輸入法(行列10)の利点と欠点
利点:
- 効率的な入力: 漢字の部首や形に基づいて入力するため、予測変換に頼ることなく正確に入力できます。
- 一貫性がある: 部首や形がキーボードに割り当てられており、キーボードの並びに従って入力するため、直感的に入力できるようになります。
- 漢字の理解が深まる: 部首や形を意識して入力するため、漢字の成り立ちを理解する手助けになります。
欠点:
- 学習コストが高い: 部首や形に対応するキーの配置を覚える必要があり、初めて使う場合は習得に時間がかかります。
- 日本語入力との混同: 行列輸入法は、キー配列が日本語入力の一部と似ていることがあり、混乱する場合があります。
- 台湾・香港以外では利用者が少ない: 主に台湾や香港で使用されるため、他の地域ではあまり一般的ではありません。
まとめ
行列輸入法(行列10)は、繁体字を使用する台湾や香港で主に利用されている入力方法で、漢字の部首や形に基づいて文字を入力します。行列10は効率的で直感的な入力方法ですが、最初に覚えることが多いため、一定の学習が必要です。しかし、一度覚えると、非常に速く漢字を入力できるようになります。この方法は特に繁体字を多く使用する地域で重宝されています。
ピンインが使えない地域の入力方法
中国でも、特に田舎ではピンインが使えない人が多いです。例えば、妻のお母さんもピンインを使えないので、手書きキーボードを使用しています。この手書きキーボードは便利で、他にも様々な使い方ができるため、以下でご紹介します。
手書き入力の便利な使い方
手書き入力は、中国語の入力において非常に便利なツールの一つです。特に、漢字の読み方がわからないときや、辞書で調べるのが面倒なときに役立ちます。手書きキーボードを使うことで、文字を直接書くことで漢字を検索したり入力したりできます。
手書き入力のメリットと活用法
- 読めない漢字を直接書ける: 文字が読めない場合でも、手書きで漢字を書けば、正しい漢字がすぐに出てきます。
- 簡単に使える: スマホやPCに手書き入力の機能を追加するだけで、簡単に利用できるようになります。
- 辞書で調べる手間を省ける: 漢字の読み方がわからない場合でも、手書きで書けば瞬時にその漢字を確認できます。
中国語手書き入力の使い方
手書き入力を使うには、スマホやPCで手書きキーボードを選択します。選択したら、実際に手書きで漢字を画面に書いていくだけです。以下はその手順です:
- 手書きキーボードを選択: iPhoneやAndroidの設定で手書きキーボードを選びます。多くの場合、既にデフォルトで手書き入力が可能です。
- 画面に直接書く: 漢字がわからない場合、画面に指で書くだけです。すぐに予測変換され、該当する漢字が表示されます。

簡体字と繁体字の両方に対応する方法
手書きキーボードは、繁体字と簡体字両方に対応しており、どちらの漢字を入力する場合でも問題なく使えます。例えば、簡体字で入力したい場合でも、手書きキーボードで対応する簡体字が出てきます。


日本語で読めない漢字を調べる便利な方法
また、日本語で読めない漢字を調べたい場合にも、この手書き入力が便利です。読み方を知らなくても、漢字を手書きで入力するだけで、すぐに意味がわかる漢字を見つけることができます。これは、日本語の難読漢字や中国語の漢字の読み方に苦しむことを減らすために非常に役立つ機能です。
スマホやPCで手書きキーボードを使い、直接漢字を画面に書いて検索できることで、素早く解決策を見つけられます。繁体字と簡体字両方に対応しているため、どちらの形式でも問題なく使用できます。
たとえば「鱧」という漢字の読み方を知りたいばあい、
以下のように手書きで入力してググることができます。

ちなみにこれは「ハモ」だそうです。
中国語入力を練習するためのおすすめ方法
入力方法を覚えたら、あとはひたすら練習あるのみです。練習を積み重ねれば、驚くほど速くタイピングできるようになります。
例えば、HellotalkやCCレッスンなどでネイティブと実際にチャットしてみましょう。ボクも練習を重ね、今ではブラインドタッチで日本語を入力するよりも速く中国語を打てるようになっています。
練習の際は、使っている単語帳や文法書に載っている例文を入力してみると良いです。こうすることで例文も覚えられ、一石二鳥ですね。
また、日記をつけるのも面白い方法です。日々の出来事を中国語で書いてみると、実際に使うことで中国語スキルがどんどん向上しますよ。
声調付きピンインを入力する方法
ピンインを声調つきで「ā á ǎ à」のように入力する必要がある場合もありますよね。では、MacとiPhoneでどのように入力するのか、具体的に解説します。
Macでピンインの声調を入力する方法
- キーボード設定
Macに元々入っている「拼音-簡体字」キーボードを選択します。 - 声調の入力方法
ピンインを入力した後、「Tab」キーを使うだけで声調を追加できます。
- 例えば、la と入力し、「Tab」を押すと lā と表示されます。
- 「Tab」を2回押すと、第二声 á が表示され、3回押すと第三声 ǎ、4回押すと第四声 à に変わります。
例:
- you →「Tab」2回 → yóu
- chang →「Tab」3回 → chǎng
- qu →「Tab」4回 → qù
こうして、簡単に声調つきピンインが打てます。
iPhoneでピンインの声調を入力する方法
- キーボード設定
iPhoneにも元々「简体拼音」キーボードがインストールされています。 - 声調の入力方法
ピンインを打ち、母音(a, o, e, i, u)を長押しすると、第一声から第四声までの声調付きの候補が表示されます。使いたい声調をタップするだけで入力が完了します。
実際の操作は以下のようになります:
- a を長押し → 声調の選択肢(ā, á, ǎ, à)が表示されるので、希望のものをタップ。
これで簡単に声調をつけたピンインを入力できます。
以上の方法で、MacとiPhoneでも簡単に声調つきのピンインを入力することができます。
まとめ
中国語入力の方法にはさまざまな選択肢があり、最適な方法を選ぶことで、学習効率や作業のスピードが大きく向上します。ピンイン入力から始まり、üの入力方法や「西安」など特定の単語の入力方法をマスターすることで、実際の会話や文章作成時に困ることが少なくなります。
また、繁体字と簡体字の切り替えや変換ツールを活用することで、台湾や香港、さらには手書き入力を使った便利な方法まで学ぶことができました。手書き入力は、特に漢字の読み方がわからない時に役立つツールで、書くだけで文字が認識される便利な機能です。
中国語をより快適に入力するためには、練習が不可欠です。日々の練習や中国語のネイティブとコミュニケーションを取ることで、タイピング速度も格段に向上し、実際の会話にも自信を持って臨めるようになります。実際に使いながら学ぶことで、入力スピードや理解力が向上し、どんどん中国語のスキルが高まるでしょう。
最後に、ピンインに加え、声調をつけた入力方法や、日本語でわからない漢字を調べる手書き入力機能を活用し、日常的に中国語を使う環境を作ることで、スムーズな入力が実現できます。
中国語入力のテクニックを活かして、実生活や学習に役立てていきましょう!