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【体験談】中国人妻が日本人配偶者の在留資格認定証明書を取得!不交付→再申請→交付まで1年の記録〈夫婦ともに中国在住〉

在留資格認定証明書を取得した中国人妻と日本人配偶者の体験談イメージ

中国人妻が日本人配偶者として、【在留資格認定証明書】を取得したので、申請から取得までのプロセスと期間をくわしくご紹介していきます。

まず提出時は僕たち夫婦は以下のようなケースでした。

妻:中国籍
夫婦ともに中国在住 結婚8年
コロナ前の2018年に一度取得しているが、妻のお父さんが病気になり即中国へ引き返した。
(時間が経過しているためもう一度はじめから申請するようにとのことでした。)

業者を通さず、すべて個人でやったので費用も印刷代と交通費、切手代くらいしかかかっていません。

ちなみに【在留資格認定証明書】の申請は無料です。

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中国人配偶者が日本に行く方法

中国人の配偶者が日本に行くには、短期滞在と長期滞在の2パターンあり
それぞれ以下のとおり。

〈90日未満の短期滞在〉
①親族訪問ビザ(配偶者が日本にいる場合)
②日本人の外国籍配偶者等に対する短期滞在査証(配偶者が中国にいる場合)

〈90日以上の長期滞在〉
③結婚ビザ
→「在留資格認定証明書」を取得

長期滞在の場合や、いずれ永住権を取得したい場合、帰化する予定がある場合は「在留資格認定証明書」を取得する必要があります。

ボクの妻が短期滞在ビザを申請したときは、1度90日間が出ましたが、そのあとは15日しか出ませんでした。

>【体験談】中国人妻が短期滞在ビザ取得するまで(日本人の外国籍配偶者等に対する短期滞在査証)

また短期訪問ビザは、以下の2種類あります。

シングル→1回しか入国できない。
マルチ →何度も入国OK!

これも入管が決定します。

妻は1度はマルチが出ましたが、コロナ後からはシングルしか出ませんでした。

90日以上の長期の滞在になる場合、在留資格認定証明書を申請することになります。

今回、妻は在留資格認定証明書を申請したので、以下くわしくみていきましょう。

以下の目次からジャンプすることもできます↓↓

【在留資格認定証明書】ってなに?

在留資格認定証明書】(以下「在留許可証」と略します。)とは日本に長期滞在する外国籍のひとが申請する証明書ですね。

これがあれば日本で就労することもできるという優れもの。

期間は〈1年・3年・5年〉があって、これも入管が決定するわけですが、一般的に最初は1年が交付されます。

中には6ヶ月という短期のものもあるみたいですね。

これは特殊な場合に限るかもしれませんが、すべて入管が決めます。

「在留許可証」をGETしたら以下の流れで入国します。

在留資格認定証明書】が日本の住所に届く。
          ↓
     帰国する外国籍の方に送付
          ↓
     その国の日本領事館に提出
          ↓
       ビザが発行される
          ↓
       このビザで日本入国

※【在留資格認定証明書】をもらってから3ヶ月以内に日本入国しなければなりません。

2023年3月17日からオンラインで申請できるようになりました。

オンラインの方が時間がかかるなどネット上で評判も悪かったので、ボクたちは直接持って行く方法にしました。

どこの国の方でも同じ流れです。

ちなみに妻は中国籍で、資格は「日本人配偶者」でした。

「在留許可証」申請の正式名称は「在留資格認定証明書交付申請」で
出入国在留管理庁のサイトに公式情報があります。

活動資格は「家族滞在」です。

ステップ1:【在留資格認定証明書交付申請】に必要な書類を集める

では「在留許可証」の申請に必要なものをみていきましょう。

以下の資料を提出しました。

1:在留資格認定証明書交付申請書 1通
2:写真1枚
3:配偶者(日本人)の方の戸籍謄本(全部事項証明書) 1通
※ 申請人との婚姻事実の記載があるもの。
4:中国で発行された結婚証明書 1通
※コピーをボクと妻の2部提出しました。
また中国語だったので翻訳もつけました。(自分で翻訳、サインとかはなし。)
5:身分保証書
6:配偶者(日本人)の世帯全員の記載のある住民票の写し 1通
7:質問書1通
8:スナップ写真数枚(夫婦が写っているもの)
9:夫婦のSNSの会話のやりとり スクショで数枚
10:配偶者の住民税の課税証明書及び納税証明書←海外在住だから持っていかず

公式HPでも紹介されている必要書類です。

ボクたちはさらに以下のものも追加で提出しました。

・妻のお父さんの診断書。(帰国した当時のもの)
・妻のお父さんの死亡証明書。

これらは2018年に「在留許可証」を取得して、義父の病気によりすぐに中国に引き返したのですが、
その際に入管に連絡したら

「次回申請するときは、辞退した理由がわかるものを添付してください。」

と言われていたので、追加資料として提出しました。

すべて中国語で書かれていたのですが、翻訳つけずに提出しても受理されました。

日本での資料は両親に手伝ってもらいました。

申請書や扶養人の欄があります。

身分保証書の保証人は父

ボクは中国在住で日本では無職の状態ですが、その旨を母が入管に問い合わせてくれたところ、ここは父でOKとのことでした。

7の「質問書」では、結婚にいたった経緯も書きます。

・結婚した日
・挙式した日と場所及び参加者
・紹介者はいるか?
・通訳は必要か?
・夫婦間で使う言語
・お互いの言語の習得度
(どの程度相手の言語がわかるか?)
・日本来日歴
・お互いの結婚歴 など

さらにお互いが写ったスナップ写真SNSでの会話のスクショも数枚ずつ提出しなければなりません。

偽装結婚かどうかを疑っているわけですね。

母は入管に確認の電話をしてくれました。やはり結婚後何年経っていようと、スナップ写真と会話のスクショは必要なようです。

「結婚してお時間も経っていますからね、3枚程度で構いません。」と対応してくれた中国出身だと思われる女性は丁寧に教えてくれたそうです。

さらに日本人配偶者の欄に日本での〈職業、職場の住所、年収〉などを書く欄があるのですが   

  母   :「息子は海外にいて、日本での仕事はないのですが、ここはどう書けばいいでしょうか?」
スタッフさん:「それでしたら、空欄で大丈夫です。」

とのことでした。

一応、その倍の6枚ずつを提出しました。

スマホで画像を送って、コンビニでプリントアウトした感じです。

これでステップ1は完了。

ステップ2で入管に提出です。

ステップ2:資料を直接入管にもっていく

これらが揃ったら入国管理局に持っていきます。
郵送ではダメだそうです。

両親は品川にある東京出入国管理局に足を運んでくれました。

以下の記事では入管についてくわしく書いています。
いい思い出はないですが…笑


コロナ禍のとき妻の滞在延長の申請に行った時はスタッフの対応はひどかったですが、今回の提出に関しては対応は良かったと母が言っていました。

1時間ほど待ったそうです。

提出するときに不足分などいろいろ確認してくれて、不備がなければ受理されます。

  母   :「ネットでは交付まで3ヶ月くらいかかるとあったのですが、やはりそれくらいかかるのでしょうか?」
スタッフさん:「2ヶ月ですね。」

時間かかるのか心配だったのですが、あっさり「2ヶ月」と言ってくれたので安心しました。

おそらく結婚してからの期間が長いということもあったのでしょう。

ちなみにボクの友達も中国人の奥さんがいるのですが、ネットで知り合って結婚し、結婚後すぐに日本帰国しました。
その際、提出から「許可証」交付まで3ヶ月以上かかっています。

さて、提出したのが2024年の2月20日(火)なので、2ヶ月後4月20日(土)あたりには交付される計算になりますね。

しかし、ここで思わぬ出来事が!

追加資料を求められる

提出から約1ヶ月半くらい経った4月2日(火)にポストに入管からの封筒が入っていました。

母は「許可証」が出たのかと思い、封を開けると以下のような追加資料を求める書類でした。

期限は2週間後の4月16日までと書いてあります。

このように要求されたのは以下の資料でした。

①義父母と同居するかどうか
②義父母の住民税の課税証明書及び納税証明書
③旦那(ボク)の預金通帳の写し(名義がわかるように)直近3ヶ月分。

ボクは日本では仕事がないので、義父母と同居するのでなければ却下されるところだったのでしょう。

母はまた電話してくれました。

  母   :「追加資料で旦那の預金通帳の写しは、写メをプリントしたものでよろしいでしょうか?」
スタッフさん:「はい、大丈夫ですよ。口座がなければ提出しなくてもいいです。あれば、名義がわかるように写真で撮ってくだされば結構です。」

中国は預金通帳がないので、銀行で出入金の記録を出してもらいました。

ちなみに中国語では“流水账:liú shuǐ zhàng”

パスポートなどチェックしたり、30分以上はかかりましたね。

そしてすべての資料をそろえて4月4日(木)に提出しました。

同封されている封筒に切ってを貼ってポストに入れればOKです。

不交付通知が…

2024年5月23日に以下のような不交付通知が届きました…。

まさかでした!

発行日から10日が経過してからであれば、理由を確認できるとのことでした。

しかし電話ではダメで、入管まで直接足を運ぶ必要があります。

理由は経済的なこと

10日後に両親が行ってくれました。

担当の人が個室へ案内してくれて5分程度、却下であった理由を説明してくれます。

「旦那さんが帰国した場合、日本では収入がなく、またご両親も年金受給者であることが原因。」とのことでした。

予想通りでしたが、他の理由があるわけではなかったので安心です。

弟も保証人に

本人以外も保証人になることができるということで、弟も保証人になってくれることになりました。

弟は忙しい中、すぐに在職証明と納税届け、さらに住民票を用意してくれました。

結構な収入があってびっくりしましたが笑

再提出

もう一度はじめからやり直しということで、資料もまた1から集めて6月27(木)に再提出してきました。

母が言うには1回目に提出したときは、入管の1階で提出して、チェック後次は2階に行くように言われて、そこでまた他の人に提出したとのことでした。

しかし今回は1階で提出した後、それでOKでした。

ということは資料も問題ないということでしょうか?

前回ダメだった問題も解決しています。

ちなみに今回の保証人はボクと弟、さらに両親の家族タッグです笑

さすがに大丈夫でしょうと思いながら、ボクが収入得てしばらくしないとダメとか言われないか心配もありました。

半年経っても音沙汰なし!

半年たって2024年の年末になっても音沙汰がありません。

家族が連絡してくれるのですが、自動音声の操作もいくつもあり、担当者へつなぐまでも時間がかかる上、プルプル鳴っても「回線が混み合っております。」とほぼ電話はつながりません。

やっと繋がると、申請者の名前と生年月日、申請番号を聞かれて、調べてはくれるのですが、「ただいま審査中となっております。」としか答えてもらえません。

とりあえず短期ビザでの来日を計画

このままでは、進展がないので、とりあえず短期滞在ビザで日本に来て、日本で待とうと考えました。

家族訪問の名目で、短期滞在できるビザがあるので、それを申請することにします。
このビザは今まで何度か取得しているので大丈夫でしょう。

5日くらいで発行されると書かれていて、今までもそれくらいで出ていたのですが、1週間、2週間、3週間待っても一向に連絡がありません。

不許可の通知が!

日本の入館に電話すると、中国の日本領事館が管轄だという返事でした。それで、ボクが領事館に連絡しますが、入館でチェックするという返事です。

何が何だかわからないまま不安な日々を過ごしていると、申請から1ヶ月後に、日本に不許可の通知が届きました。

理由は書いておらず、また聞いても答えられない旨が記されています。

再び追加資料を求められる

2025年2月11日に「資料提出通知書」というのが届きました。これは追加資料を出せということです。

同居する家族の納税証明とボク自身の源泉徴収票の写しが求められました。

前回、追加資料を提出して、不交付通知が来たので、これはもうダメかもしれません。

ボクは日本で就職しているわけでもありませんし、この時はこちらでの仕事もやめて妻の実家に戻ってきていたので仕事はありません。

仕方なく、その旨を書き、また日本ではどう生計を立てるかなどの展望、現在やっている配信活動などについても書きました。

さらに、両親と弟も陳情書なるもので、どうしても帰ってきてもらいたいということを書いてくれました。

その間にはまさかの警察沙汰のできごとまで発生しました笑

しかしその後、3月に入っても音沙汰はありません…。

無事ゲット!

諦めていました。このまま、ずっと中国で暮らすことになるのだと思っていました。

追加資料の提出から1ヶ月以上経った3月20日、朝、母から興奮した声で「届いたよ!」と電話がきた時は本当に安心しました。

再申請から9ヶ月近く、最初の申請から1年以上経ちました。

中国のSNSとかでも日本の在留許可を申請した人の情報を集めていたのですが、早い人は2週間でもらえていたりしました。遅い人は1年以上経っても音沙汰ない人までいて、すごく不安な日々でした。

待ち続ける1年というのは長いものです。この後は、日本に届いた資料を中国にに送り、「結婚ビザ」を申請することになります。

こちらは別途記事にまとめます。
(※完成次第こちらに貼ります。)

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