「开心:kāi xīn」という単語、よく耳にしませんか?日常会話でもよく使われます。
「開心」と書くことで「喜びが内側から溢れるような感じ」が視覚的にも連想できるのが面白いですね。
「开心」のプロフィール
・意味:楽しいと感じ、心が晴れやかになる状態。
・品詞:形容詞(感情を表す)
・日本語訳例:「うれしい」「楽しい」「喜ぶ」
・繁体字は「開心」
語源・文法ポイント
「开心」は「心が開く」=ポジティブな感情を表す動作的な表現で、中国語では「生气」「紧张」なども同じように、抽象的な感情を動作で表すことが多いのが特徴です。
ワンポイント比較
「开心」:内側から湧き出る喜び(心が開く感じ)
「高兴」:状況に応じた嬉しさ(たとえば何かをもらって)
例文で使ってみよう
她听到好消息,非常开心。
tā tīng dào hǎo xiāo xī, fēi cháng kāi xīn.
(彼女は良い知らせを聞いて、とても嬉しかった。)
听到は結果補語で、しっかり耳に届いたといったニュアンスです。
このように過去のことでも「了」をつけないんですね。形容詞はそのまま使うのでしたね。

今天和家人在一起,我感觉很开心。
jīn tiān hé jiā rén zài yī qǐ, wǒ gǎn jué hěn kāi xīn.
(今日は家族と一緒にいて、とても幸せに感じた。)
「感觉~」で「〜のように感じる」というニュアンスになります。
我想办法让她开心起来。
wǒ xiǎng bàn fǎ ràng tā kāi xīn qǐ lái.
(私は彼女を楽しませる方法を考えている。)
“让”は使役でしたね。と言っても、強制的であるニュアンスというより「〜もらう」という感じで使われることが多いです。

今日のクイズ
次の中で、「开心」の使い方として自然なのはどれ?
A. 我吃了饭,很开心。
B. 他开心地去睡觉了。
C. 这本书开心地写完了。
D. 今天的天气很开心。
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ひとことコラム
日本語で「嬉しい」というのと、中国語で「开心」というのでは、ニュアンスが違うように思いませんか?
漢字なのでイメージしやすいというのもあるでしょうね。「开」は「開く」の他に「解除する」という意味も持ちます。閉ざされた心が解除されたようなイメージもできますね!
また、“开心:kāi xīn”は二つとも第一声なので、当時発音が上手にできなかったのを思い出します。広東語では「ホイサム」と発音するのを知り、これは当時好きだったジャッキーチェンの映画主題歌で耳に残っていた(これも種かな?)歌詞が出てきました。あれかぁ!こういう意味だったのかぁ!という感じです。
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