中国の友達がいるけど、その人の出身地を聞いてもピンとこないということありませんか?
また興味はあるけどひとつひとつ調べるのは面倒だと思っている人はいませんか?
そんな人のためにこの記事では、写真つきで中国の省を紹介していくよ!
中国在住のプロの通訳であるボクがその発音まで紹介している動画も載せておくから、
中国語を勉強している人はぜひ参考にしてね!
それぞれの省で体験したことや豆知識も紹介しているから印象づいておぼえやすくしてあるよ。
これを読めば中国の地図が頭に入って、出会った中国の人たちの出身地を聞いて、話が盛り上がることまちがいないです。
やはり、自分の出身地についてすこしでも知っているっていうのは親近感もわきますよね。
中国語や中国について勉強している人にも役立つような豆知識を入れてあります。
こういった背景知識があることで学習がよりスムーズに進んで、もっと高いレベルまで行けることでしょう。
※政治的な問題に触れないために、ここでは台湾と香港は紹介していません。
- 黒龍江省(黑龙江省:hēi lóng jiāng shěng )
- 吉林省:jí lín shěng
- 遼寧省(辽宁省:liáo níng shěng )
- 内モンゴル自治区(内蒙古自治区:nèi méng gǔ zì zhì qū)
- 河北省:hé běi shěng
- 北京市:běi jīng shì
- 天津市:tiān jīn shì
- 山西省:shān xī shěng
- 山東省(山东省:shān dōng shěng)
- 江蘇省(江苏省:jiāng sū shěng )
- 上海市:shàng hǎi shì
- 浙江省:zhè jiāng shěng
- 安徽省:ān huī shěng
- 江西省:jiāng xī shěng
- 河南省:hé nán shěng
- 湖北省:hú běi shěng
- 湖南省:hú nán shěng
- 福建省:fú jiàn shěng
- 広東省(广东省:guǎng dōng shěng)
- 広西チワン族自治区(广西壮族自治区:guǎng xī zhuàng zú zì zhì qū )
- 海南省:hǎi nán shěng
- 寧夏回族自治区(宁夏回族自治区:níng xià huí zú zì zhì qū )
- 陝西省(陕西省:shǎn xī shěng )
- 甘粛省(甘肃省:gān sù shěng )
- 青海省:qīng hǎi shěng
- 新疆ウイグル自治区(新疆维吾尔自治区:xīn jiāng wéi wú ěr zì zhì qū )
- チベット(西藏:xī zàng)
- 四川省:sì chuān shěng
- 重慶市(重庆市:chóng qìng shì )
- 貴州省(贵州省:guì zhōu shěng )
- 雲南省(云南省:yún nán shěng )
- まとめ
黒龍江省(黑龙江省:hēi lóng jiāng shěng )
中国の最北端にある省ですね。
国境はロシアに面していて、白人村と呼ばれる見た目はロシア人だけど母国語は中国語の正真正銘の中国人も存在します。
省都のハルビン(哈尔滨:hā ěr bīn)では冰雪节:bīng xuě jiēと呼ばれる氷まつりが有名です。
それとハルビンビール(哈尔滨啤酒:hā ěr bīn pí jiǔ)も有名です。
吉林省:jí lín shěng
吉林省はボクが最初に訪れた中国の地です。
延吉:yán jíという朝鮮族自治州でした。
朝鮮族というのは中国の少数民族で、母国語が中国語と韓国語(現地では朝鮮語や延吉語と呼び韓国の言葉とは区別している。)で、お店のカンバンも中国語とハングルで書かれているおもしろい町です。
食事もキムチやビビンパ、冷麺、焼き肉など韓国風のものが中心で、お酒もマッコリをやかんで飲んでいる人が多かったです。
町で話されるのは韓国語で、タクシーに乗っても最初に出てくるのは韓国語でした。
また日本語を勉強している人も多いのです。
当時、この地域に1ヶ月滞在し、日本人として困難にもあいながら多くの民族、国籍の人たちに助けられました。
有名な長春は吉林省の省都です。
遼寧省(辽宁省:liáo níng shěng )
遼寧省には日本人在住者も多い大連があります。
ボクと妻はちょうど大連で14日間の隔離生活を送りました。
その隔離ホテルに住んでいるのは日本人だけで、政策として日本人はおなじホテルに住まわせることにしたのでしょうか?
ホテルのスタッフで日本語ができる人がいたわけでもなく…。
食事はキムチやチゲなどがよく出され、韓国料理のような感じだったので料理人は朝鮮族の方だったのかもしれませんね。
動画でも毎日記録しました。
食事も食レポしてますので、チェックしてみてくださいね!
ちなみに有名に瀋陽はここ遼寧省の省都です。
東北三省
上記の黒龍江省・吉林省・遼寧省の三省をあわせて中国の東北(东北:dōng běi)とよびます。
経験上、この三省出身のひとは、自分の出身を省ではなく東北と言うことがおおいですね。
また中国全体でも東北人(东北人:dōng běii rén)と総称を使うことが多いです。
内モンゴル自治区(内蒙古自治区:nèi méng gǔ zì zhì qū)
ここはもともとモンゴル族が住む地域でしたが、文化大革命(1966〜1976年)のときに大量の漢民族の入植が行われました。
少数民族の地域を漢民族化するよくある方法ですね。
さらにさまざまなこと(ここでは書かない)があり、人口がモンゴル族250万人、漢民族3,000万人になりました。
ボクがよくお酒を飲む人でモンゴル族の日本文化研究家の方がいるのですが、いやぁアルコール度数58度の白酒:bái jiǔをがぶがぶ飲みます。
子供のときに飲んだミルクが発酵してアルコールが入っているようなものだったからお酒は強いと言ってましたね。
10年以上中国に住んでいて内モンゴルの人に出会うことは多かったです。ほとんどが漢民族ですが、数人のモンゴル族の人がいました。
しかし、みなモンゴル語がわからないようです。
政府はモンゴル語教育に制限をかけていて問題になったりもしましたね。
河北省:hé běi shěng
河北省の「河」は黄河:huáng héのことを指していて、その北が河北省、南が河南省となります。
北京に住んでいたとき、河北省出身の人たちと出会う機会が多かったですね。河北省の中に北京があるので、出稼ぎにくる人も多いためです。
経験上「出身は北京」という人の半分くらいは河北省出身という印象があります。
また河北省の都市、唐山:táng shānというところでは1976年7月28日にマグニチュード7.5の直下型地震が発生し多数の犠牲者が出ました。
(中国の公表:25万人、アメリカの推計:65.5万人)
住宅の全壊率は94%にのぼり、20世紀最大の被害をもたらしました。
当時、中国は文化大革命が終結していなかったため、外国からの援助を拒否しました。
このため被害が拡大し、さらに詳細情報は明かされないままであると言われています。
北京市:běi jīng shì
北京は中華人民共和国の首都として有名ですね。ボクは4年近く住んでいた思い出の多い場所です。
北京に留学したり旅行したりしたことのある人も多いのではないでしょうか。
観光名所も多く、数え切れないですが、2008年の北京オリンピックのテーマソングである“北京欢迎你:běi jīng huān yíng nǐ”のMVを見るといくつか紹介されています。
ボクも北京でこのMVを見て、北京に行ってみたいなぁなんて思ったものです。
いや、MVと現実がちがっているとは言ってませんよ笑
万里の長城には2回のぼりました。
こんな言葉もあります。
“不到长城非好汉:bù dào zhǎng chéng fēi hǎo hàn”
(万里の長城に至らずんば好漢にあらず)
さらに後にこうつづきます。
“到了长城很遗憾:dào le zhǎng chéng hěn yí hàn”
(実際に来てみたらちょーがっかり)
もちろんこの部分は冗談として言われるわけですが…
行ってみると人も多く、壁には落書きもたくさんありました。
一番多かったのは
“〇〇,我爱你!”(アイシテル)
“○○在这里”(俺はここにいるぜ)
というものでしたね。
ボクも書こうと思ったのですがペンがなかったのでやめました笑
北京では燕京(えんきょう)ビール(燕京啤酒:yàn jīng pí jiǔ)と呼ばれるビールが有名です。
「燕」と名のつくものは北京のものだと思ってまちがいないです。
天津市:tiān jīn shì
天津は省ではなく市です。北京とはまたちがった異国情緒ある街並みが新鮮でした。
天津という名前を聞いて天津飯や天津甘栗を思い出す人も多いと思いますが、実は中国に天津飯も天津甘栗もないのです!
天津甘栗と似たようなものはありますが名前は”(糖)炒栗子:(táng) chǎo lì zǐ”と言ったりしますね。
まぁただ”栗子:lì zǐ”ということの方が多いですね。
天津だけでなくボクが住んでいる浙江省にもあります。妻は好きでよく食べています。
山西省:shān xī shěng
山西省の山は太行山脈(太行山脉:tài háng shān mài)のことで、西が山西省、東が山東省となっています。
山西省出身の人とは知り合ったこともなく、行ったこともないので印象はないのですが、歴史的に見ると春秋時代の普の領域で、普商人と呼ばれるビジネスマンたちが活躍し、中国の金融を支配したと言われています。
山東省(山东省:shān dōng shěng)
山東省には日本でもおなじみのチンタオビール(青岛啤酒:qīng dǎo pí jiǔ)がありますね。
また山東省は歴史的にも著名な人を多く輩出しており、
古くは論語(论语:lùn yǔ)の孔子(kǒng zǐ)、儒家の孟子(mèng zǐ)、
兵法でおなじみの孫子(孙子:sūn zǐ)、
諸葛孔明(诸葛亮:zhū gě liàng)や
2012年に中国籍ではじめてノーベル文学賞を受賞した莫言(mò yán)、
さらにはZoomの創設者であるエリック・ヤン(Eric S. Yuan)ほか多数。
江蘇省(江苏省:jiāng sū shěng )
江蘇省にはよく知られている蘇州(苏州:sū zhōu)と南京(nán jīng)があります。
南京では反日感情が強いのではないかなどとよくいわれますが、経験上そんなことはないですよ。
ボクは南京で軍服を来て抗日ドラマに出たことがあるのですが、みんなやさしく接してくれました。
旅行でも行きましたが、日本人とわかっても特に嫌な顔をされることはなかったですね。
ちなみにそのときのドラマはこちら↓
上海市:shàng hǎi shì
上海は旅行で行ったことがある人も多いことでしょうね。中国内で一番の都会と言われていて、その分物価も高いです。
妻と1年ちかく上海に住んでいたことがあるのですが、家賃は30平米未満で日本円にして10万円ちかくしました。
何でもあるのでショッピングや休日を過ごすにはとても良いです。中心部は人口密度も高いので、地下鉄も満員電車のことが多いです。
また地下鉄内で乗り換えのときも10分近く歩かなければならなかったりとやはりチャイナスケールがうかがえます。
また、上海市民の40%は浙江省の寧波というところから移住した人たちだとされています。
ちょうど妻は寧波出身で、上海では相手が上海方言を話して、妻は寧波方言を話してコミュニケーションがとれていました。
イントネーションがちがうだけでだいたいのことは通じると言っていました。
浙江省:zhè jiāng shěng
ボクが住んでいるのも浙江省です。浙江省の寧波(宁波:níng bō)という町です。
聞いたことありますか?
実はこの町、世界史の教科書にも出ているのですよ。
2回出ていて、1回目は室町時代1523年5月「寧波の乱」(大内氏VS細川氏の貿易主導権争い)
2回目はアヘン戦争締結のために結ばれた南京条約(1842年)で開港された港(広州,福州,アモイ,寧波,上海)です。
寧波の町の様子などはボクのYouTubeで公開していますので、見てもらえるとうれしいです!
さらに浙江省には有名な杭州(háng zhōu)もあります。
アリババ(阿里巴巴:ā lǐ bā bā)の創業者ジャック・マー(马云:mǎ yún)も杭州出身で、アリババの本拠地も杭州にあります。
南宋(1127〜1279年)の時代の首都は臨安(临安:lín ān)で、現在の杭州にあたります。
それもあって栄え、こんな言葉もうまれました。
上有天堂,下有苏杭(shàng yǒu tiān táng ,xià yǒu sū háng)
〈上をみれば天国が広がっていて、下を見れば苏杭(蘇州と杭州)がある。〉
また杭州には世界文化遺産である西湖(xī hú)で漢服(汉服:hàn fú)を着て記念撮影する男女が増えています。
紹興酒でおなじみの紹興(绍兴:shào xīng)もあります。
ここは『阿Q正伝』や『狂人日記』で有名な魯迅(鲁迅:lǔ xùn)の出身地です。
日本に留学して、仙台医学専門学校で医学を学びましたが、
学医救不了中国人:xué yī jiù bù le zhōng guó rén
(医学を学んだところで中国人は救えぬ。)
という考えから文学の道に進むようになりました。
安徽省:ān huī shěng
安徽省は内陸に面していて、経済的発展も遅く、外へ出稼ぎに行く人が多いです。
労働力の供給地とも言われています。
ボクも北京に留学していたときには安徽省出身の人によく会いました。
中国語を勉強するときも果物を売っているおばちゃんに話しかけて練習したものですが、そのおばちゃんも安徽省出身です。
農村が大部分を占め、貧困が多く存在する地域でもあります。
ちなみにジャッキー・チェンの祖籍は安徽省です。
江西省:jiāng xī shěng
江西省の江は「贛江(かんこう)」(赣江:gàn jiāng)という河です。
江西省で有名なのは「景徳鎮(けいとくちん)」(景德镇:jǐng dé zhèn)ですね。
ここでは陶磁器が有名で、中国に来たときのお土産にはうってつけです。
河南省:hé nán shěng
河南省の「河」は黄河:huáng héのことを指していて、その北が河北省、南が河南省となります。
河南省には少林寺:shǎo lín sìがあります。
後漢・三国魏・西晋・北魏・隋・後唐の都が置かれた洛陽(洛阳:luò yáng)や北宋の都であった開封(开封:kāi fēng)、また古代王朝殷の都安陽(安阳:ān yáng)と鄭州(郑州: zhèng zhōu)があったのもすべて河南省なのですが、今では田舎というイメージが強いですね。
経済もそれほど発展しているわけではなく農業中心で、出稼ぎにでる労働者が多いのも特徴です。
湖北省:hú běi shěng
湖北省の湖は洞庭湖(dòng tíng hú)という湖で、その北が湖北省で南が湖南省となっています。
この2省は湖での漁業と稲作が盛んであることから
“两湖熟,天不足:liǎng hú shú ,tiān bù zú”
(ふたつの湖が熟せば、天下の食料は不足せず)という言葉があります。
明の時代にできたことばでこの2つの湖というのは、具体的には洞庭湖と鄱阳湖:pó yáng húという2つを指します。
1911年の10月10日に武昌蜂起という兵士たちの反乱が起きて、これがきっかけで辛亥革命がおきることになります。
清が倒れて中華民国ができたわけですが、その武昌は現在の武漢(湖北省の省都)の一部です。
ジャッキー・チェン主演の映画でもこの題材をあつかっていますので興味ある人は見てみることをおすすめします。
ちなみにこの映画の監督は张黎:zhāng líという人で、ボクがドラマに出たときに監督さんもこの人です。
湖南省:hú nán shěng
洞庭湖の南に位置する湖南省です。ボクが北京にいたとき仲良くなった人たちの多くは湖南省出身でした。
また毛沢東も湖南省出身です。具体的な出身地は湘潭韶山冲(xiāng tán sháo shān chōng)というところです。
また湖南省にだけあるタピオカブランド“茶颜悦色:chá yán yuè sè(Sexy Tea)”も以前紹介しましたね!
また、湖南省と四川省は美人が多いとも言われていて、
湖南省の美人は湖南辣妹子:hú nán là mèi zǐ、四川省は 四川辣妹子:sì chuān là mèi zǐと言います。
辛いものを食べるから肌が白くなるなどとも言われ、湖南省の人は四川省並に辛いものを好む傾向があるんです。
こんな言い方があります。
湖南人不怕辣,四川人怕不辣:hú nán rén bù pà là ,sì chuān rén pà bù là
(湖南の人は辛いのへっちゃら、四川の人は辛くなかったらムリ!)
確かに思い返してみると湖南省の女の子たちは可愛かったですね。
例外もたくさんいま…(以下自粛)
福建省:fú jiàn shěng
ここはウーロン茶の産地です。
また地図を見てもわかる通り、台湾に近いですね。
もし戦争かなにかになれば、真っ先に攻撃されるだろうということで国はこの地域の発展にあまり投資をしてこなかったようです。
なので福建省は貧しい地域も多いです。
海外に移民に出る人口も多く、日本やアメリカ、東南アジアなどの架橋は福建省出身であることがほとんどです。
アモイ(厦门:xià mén)は経済特区として発展しています。
また福建省発のチェーン店である“沙县小吃:shā xiàn xiǎo chī”は沙県小吃(サケン・シャオチー)として日本にも進出していますので、みかけたらぜひ食べてみることをオススメします!
広東省(广东省:guǎng dōng shěng)
名前の通り、広東語を話す地域で香港映画などでおなじみの言葉ですね。
香港の友達が言うには、広東省の広東語と香港の広東語ではイントネーションや単語がちがったりしているけれど、コミュニケーションはとれるということです。
広東省には広州市があり、点心などの広東料理は世界的に有名ですね。
食在广州:shí zài guǎng zhōu(食は広州にあり)
という言葉もあるくらいです。
羅湖(罗湖:luó hú)というところから歩いて15分くらいで香港に入ることができます。
おもしろいもので、香港に一歩でも足を踏み入れると中国のスマホの電波がなくなるのです。
さらに深セン(深圳:shēn zhèn)も広東省の中にあります。ここはITや科学技術が最も発展している都市で、中国の発展を支えている重要地点であると言われています。
深センは移民都市であり、広東語を話す人口も少ないのが特徴です。
中国の4大都市は北上广深:běi shàng guǎng shēn (北京・上海・広州・深セン)で、広東省の市が2つも入っているのです。
広西チワン族自治区(广西壮族自治区:guǎng xī zhuàng zú zì zhì qū )
ここは人口の40%ちかくが少数民族が占めます。
またベトナムと国境を接していて、国境の憑祥市:píng xiáng shìでは中国人とベトナム人の行き来も盛んです。
チワン族の方言とタイ語は似ています。そこでこのような実験も行われました。
チワン族の人にタイ語で話しかけると通じるのか?というもので、
広西TVがタイ人留学生にタイ語を話してもらうという番組を作りました。
タイ語でも現代のものではなく古い言い方をすると通じるというのがわかりました。その番組はこれです。
タイの留学生は単語を選ぶなどすれば70%の内容はわかると言っています。
しかし、国境を接しているベトナム人がチワン族の言葉を聞いてもよくわからないようです。
どうしてかわ未だに謎だそうです。
またここには桂林(guì lín)と呼ばれるタワーカルストや鍾乳洞が有名な観光地もあります。
海南省:hǎi nán shěng
海南は「中国のハワイ」と呼ばれるリゾート地で、春節(旧正月)などは特に旅行客でにぎわいます。
外国からの輸入品を免税で購入できる店が多く、そのため各地からショッピングでおとずれます。
リッチな方たちが海南に家を買い、贅沢なホリデーを過ごすことでも有名です。
海南鸡盖饭:hǎi nán jī gài fànという鶏めしが有名で、中国各地でもお店があります。
これはマレーシアやシンガポールなど東南アジアの庶民料理ですが、名前には海南とついていますね。
寧夏回族自治区(宁夏回族自治区:níng xià huí zú zì zhì qū )
回族はイスラム教徒のことで、食事も豚肉を食べませんし、お酒を飲まない人も多いです。
寧夏出身の人とは一度も知り合ったことがなく、ボク的に謎が多い地域ですね。
银川:yín chuānという名の首府には巨大な映画撮影スタジオがあります。
旅行では砂漠でラクダに乗るというのが人気です。
陝西省(陕西省:shǎn xī shěng )
日本語では「せんせいしょう」と読みます。ボクはいままで「きょうせいしょう」だと思いこんでいたのですが、それは誤りのようです。
省都は西安で、
秦の都であった「咸陽(かんよう)」(咸阳:xián yáng)、
前漢・隋・唐の都「長安」(长安:cháng ān)があったのもこの地域で、シルクロードの起点でした。
また最近ではビャンビャン麺(biáng biáng miàn)という麺が人気です。
というのもこの漢字がかなり複雑だというので中国のネット上で話題になったからです。
文字化けするので写真で↓
こんな感じの麺で、これも陝西省の名物です。
実際にたべてみた動画もあるので食レポもごらんくださいね〜
また陝西省には兵馬俑(兵马俑:yí bīng mǎ yǒng)もあり、観光名所としても有名です。
甘粛省(甘肃省:gān sù shěng )
甘粛省もイスラム教徒の回族が多い地域です。
省都の蘭州ではラーメンが有名で、日本でも蘭州ラーメン(兰州拉面:lán zhōu lā miàn)のお店ができていますね。
蘭州ラーメンのお店はムスリム(イスラム教徒)の方が営んでいて、お酒は飲むことができません。
ムスリムの人が食べることができる食材のをハラルと言いますが、中国語でハラル(清真:qīng zhēn)と書かれているお店ではお酒や豚肉はあつかっていないです。
青海省:qīng hǎi shěng
ここはチベット高原に位置していて、国内最大の湖である青海湖:qīng hǎi húが有名です。
この湖は塩分があり、栄養も少なく、生息している魚類は湖裸鲤:hú luǒ lǐというコイ科だけだそうです。
成長も遅く、10年で500g増えるというスピードだと言います。
新疆ウイグル自治区(新疆维吾尔自治区:xīn jiāng wéi wú ěr zì zhì qū )
中国国内で最大の面積をもつところですが、人間が居住するのに適しているのは約9.7%に過ぎないそうです。
ここはいろいろ注目されている地域ですね。
ちなみにこの地域出身のボクの友達はカナダに移民しましたが、残った家族には警察から頻繁に連絡が来て管理されているといいます。
こちらは乳製品が有名でなかでも発酵した乳製品飲料、その名も『ミルクビール』が人気です。
味はビールだけどアルコールはなくて、冷やして飲むとサイコーというモノでボクも買って飲んでみました。
その時の食レポなどは以下の記事をチェックしてみてくださいね。
他にはブドウやなつめなどの特産物が中国国内でも人気がります。
日本でも購入できますので、これを機に新疆名物をたのしんでみてはいかがでしょうか?
また翡翠も特産物のひとつで、よく買われています。
チベット(西藏:xī zàng)
北京に住んでいたころ、チベットの仏教用品などをあつかっているお店が数多くありました。
独特のお線香のにおいと音楽が鳴り響き、エキゾチックな感じでした。
店主がみなチベット出身の人たちかは不明ですが、国内で不都合なものは扱えませんし、監視下にありますから売っているものもチベット仏教とは関係のないものなのかもしれません。
チベットの人たちに雇用を与えるという目的もあるのでしょうか?よくわかりませんが、北京ではこういったお店がたくさんありました。
上海など南の方では見かけることは一度もなかったです。
チベットに行った中国人の知り合いの話によると、行く先々で身分証提示を求められて、同行者が必要だったりと自由には行動できないようです。
四川省:sì chuān shěng
四川省は日本でも知名度が高いですよね。
ちなみに本場の麻婆豆腐は真っ赤で、スープ状で激辛でした。
ジャイアントパンダの生息地であるとしても有名ですね。
中国語ではパンダは”熊猫:xióng māo”と言います。
日本でも流行りの火鍋(火锅:huǒ guō)も四川料理です。
他にはマーラータン(麻辣烫:má là tàng)という料理もあります。
本場のには豚の脳や内蔵なども入れるのですよ!
くわしくは↓↓
重慶市(重庆市:chóng qìng shì )
重慶市は四川省に属していましたが、直轄市として1997年に分離しました。
重慶市で有名なのは、民家のアパートを貫通する地下鉄です。
観光してここで写真を撮る人が多いですね。いわゆる映えですね。
インスタグラムは中国では使えませんが…。
貴州省(贵州省:guì zhōu shěng )
貴州で有名なのは、マオタイ(茅台:máo tái)という白酒:bái jiǔのブランドです。
高級酒として、接待や重要人物に送るときの定番であると言われています。
白酒:bái jiǔというお酒はアルコール度数50度以上のお酒なのですが、飲んだことありますか?
口の中が痛くなるくらいです。ぜひ一度は試してみると話のタネになりますよ。
マオタイは日本でも売っています。
貴州省も少数民族が多く、また貧富の差が大きい地域です。全体的には貧困が進んでいて、中国の友達に、「中国のなかでどこがいちばん貧しいの?」と聞くと、10人に8人は貴州省じゃないかなと言っていたのを思い出します。
また貴州省の料理も人気で、ラオゴウ(烙锅:lào guō) という鍋のお店は至るところにあります。
以前、妻と一緒に食べたとき撮影した動画もあるのでチェックしてもらえるとうれしいです^^
雲南省(云南省:yún nán shěng )
最後に紹介するのは雲南省です。ここの日本では知名度が高いのではないでしょうか?
「雲嶺(うんれい)」(云岭山脉:yún lǐng shān mò)という四川省との境の山地の南に位置することから雲南と呼ばれるようになりました。
雲南省も少数民族が多く、25の主要少数民族が人口の4割ちかくを占めています。
少数民族には出産人数に制限はないですが、
人口の多いイ族(彝族:yí zú)ペー族(白族:bái zú)ハニ族(哈尼族:hā ní zú)には人口出産制限(生育计划:shēng yù jì huá)が適用されるとのことです。
まとめ
さて、中国の省を紹介してきましたがいかがでしたでしょうか?
聞いたことのない名前もあったのではないでしょうか?
この内容は動画でも紹介していますので、あわせてチェックしてもらえるとうれしいです。
中国語の読み方も紹介していますので、中国語を勉強中の方は必見です!
これらの都市は、経済発展度合いによって1級〜5級都市に分類されていて平均給料もそれぞれちがっています。
そのため出稼ぎに出るという人が多いのですね。
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最後までありがとうございました。
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