・中国語の単語を覚えるためにノートを自作しようと思っている。
・中国語の単語の効率的な覚え方を知りたい。
・短期間で覚えたい。
・暗記は苦手。
このような悩みを解決する方法を以下で紹介していきます!
ノートを作ったりせず、できるだけすくない労力で単語をおぼえる方法がわかります。
さきに結論から言うと、
①単語帳はつかわない
②単語は自己増殖させる
③単語でなく文章をシャドーイングする
④多読・多聴をつづける
という方法です。紙に書いたり、ノートや単語カードを作ったりはしません。
ボク自身、中国語のレベル0から勉強して今ではプロの通訳になったから、
その経験をふまえて最善の方法を紹介するよ!
高卒のボクですらプロの通訳になれたんだから、みんなにできないはずないよ!
自信を持って!あなたの中国語スキルを短期間でUPしてさしあげましょう〜
単語はおぼえない
「単語を増やすには、単語を覚えないこと」 逆説的ですが、単語の数だけ増やすなら永遠に暗記していく必要があります。
しかし中国語脳を作れば、単語は自動的に自己繁殖を繰り返してくれます。
「来るものを拒まず、去るものを追わず」で、
忘れるものはそのまま、増えるのは自然に といった感じです。
単語や文法の暗記は日本語脳にある引き出しに入れていくイメージでしょうか。
増やすには年齢や記憶力や頭の良さが足かせになっていずれ頭打ちになります。
中国語脳を作るときに日本語脳は起動させると日本語脳の中の引き出しに入ってしまいます。
なので最初は大量のシャドーイングで中国語脳の基礎を作ること。
たくさん中国語を聞いて読む。
単語の量でも文法の知識でもない、中国語脳ができてるかどうかです。
それができれば中国語脳が勝手に起動してくれて単語も文法も上手に吸収して勝手に修正してくれて、さらに自己増殖してくれるのです。
ピンインはおぼえておく
中国語の単語を覚える前にピンインを覚えている必要があります。
ピンインを覚えたあと、発音を訓練するのにも単語帳が役にたちます。
くわしい方法はこの記事を参考にしてみてもらえると参考になるとおもいます。
>>【中国語ピンインローマ字入力】パソコン&スマホでの打ち方と声調つき拼音の入力方法も紹介
また発音や単語はリズムで覚えることが大切です。以下の動画のなかでくわしく解説しています。
この動画の内容は発音を勉強するうえでとっても大事ですので、
繰り返し見ていただけるとうれしいです。
>>プロ通訳がおしえる中国語発音とピンインの勉強法!動画つき
ピンインと発音の基礎ができたところで単語を覚えていくわけですが、目的を失ってはいけません。
目的は「使える単語」を増やすことです。
目的は「使える単語」を増やすこと
単語はいくら覚えても、頭のなかに入れたとしても、それが必要なときに取り出せなければ意味がありません。
使える形で頭に残っていないと意味がないです。
ボクは中国語を勉強しはじめたとき、単語数も500個もない状態だったのですが、中国語作文コンテストに出場して3等賞をもらいました。
そのとき使った単語は200個だけです。
このように単語数がすくなくても「使える形」であれば、いろいろなことが表現できるのです。
また会話でもおなじようにすくない単語だけでなんとか表現できるようになり、中国CCTVの中国語コンテスト番組で賞ももらえました。
発音もリズムでおぼえるようにすると、上手に聞こえるということがわかりました。
単語帳はつかわない
単語帳をつかうと弊害があります。
大量に中国語→日本語を繰り返すことで、頭で翻訳するクセがついてしまうので危険です。
ちなみにボク自身は7ヶ国語勉強したうち、5ヶ国語は有名な参考書と単語帳をかって勉強しました。
単語帳の使い方もいろいろ研究して
・シャワーのあと血液が脳へ
→暗記にいい
・1日100くらいに目を通して
周回していく
・寝る前に暗記
→睡眠中に記憶が整理される
・書いて暗記は意味ない
→何度も見るようにする
このように工夫しました。
しかし結局、単語帳で覚えたものは使い物にならなかった上に、頭で翻訳するクセがついてリスニングも翻訳ロスがあるので理解がおいつきませんでした。
くわしくは以下の動画で使った参考書や単語帳も紹介しています↓↓
単語帳や参考書を使わずに勉強した中国語は短期間で伸びて、通訳にまでなれました。
常用漢字をざっとチェック
またさきに頻出漢字の読み方をおぼえるのもOKですね。
頻出の140漢字が全体の使用率50%を占めると言われています。
漢字が読めれば、あたらしい単語に出会ってもピンインを調べる回数が減ります。
単語を書いておぼえるというのは効率がものすごく悪いです。
単語を覚えるときには忘れることを前提とする必要があります。
そのためには何度も何度も目にして、脳に送り込む必要があるのです。
たとえば500個の単語を覚えるとしましょう。
「1日10個書いて覚えれば50日、1ヶ月ちょっとで1周できる。」
と考えるひとがいますが、1ヶ月後に最初の単語はいくつ覚えていられるでしょうか?
これでは効率が悪いですし、なによりスピードがおそすぎます。
それに書いている間は脳は働きを停止しているという研究も出されています。
ということは、単語を書いておぼえるというのは頑張っているように見えて、ただ指の筋肉を鍛えているだけなのです。
ではどのように覚えるのが正解なのでしょうか?
音から自然におぼえるのがベスト
ボク個人的な体験では、中国で中国語を覚えたのですが、
①テレビや街中で何度も聞いた「音」が頭に残っている。
(思い出せない場合も多いが、脳は記憶しているらしい。)
②文章などでその単語を見て、ピンインを確認したときに頭に残っている音を思い出す。
(あのとき聞いたアレかぁ!という感じ。)
このように最初に「音」が記憶にのこって、それを漢字に落とし込む感じが一番効果があって忘れにくいと思います。
ボク自身は単語帳も使わず、HSK6級にも8割以上の得点で合格できました。
聞くための最低限の単語は覚えておいたほうがいいので、単語帳1冊はここで導入します。
ボク自身、発音はできるけどピンインがわからないものや音は知ってるけど漢字は知らないといった単語が多いです。
音からおぼえているということで、思い出したときに辞書で漢字やピンインを見ればすぐに頭に定着します。
たとえば「ナマズ」という名前は知っていても漢字が知らないとします。
辞書やGoogleで調べると「鯰」と出ますね。
もともと知っている単語の漢字や読み方を確認する
→すぐにおぼえられる。
この流れが重要です。
その際のやり方は次の項目でご紹介します。
シャドーイングのなかでおぼえる
文章の音声を1秒おくれくらいでつづけて読みます。
音声を模倣するんですね。
最初は速くてついていけないかもしれませんが、20周でも30周でも何度も何度も続けてください。
この方法はシャドーイングといって、通訳育成でよく使われる訓練のひとつです。
その際にリズムに注意すること!
>>中国語レベルがバク上がりする「シャドーイング」とは?プロ通訳も実践する方法!
ノートは作らない
ノートを作るという人もいますが、ノート作成にも時間がかかりますし、音声がありませんからあまりオススメはしません。
アプリや電子辞書では検索履歴も残りますから、定期的に履歴チェックをしていけば、発音もピンインも、おまけに例文までチェックすることができるので便利です。
どんなにきれいなノートをつくっても、それは中国語スキル向上を保証してくれるわけではないということをわすれずに!
単語をタイピングしてみる
単語は書く必要はありませんが、パソコンやスマホでタイプできるようにはしておいた方がいいでしょう。
というのも、今の時代はチャットが中心ですから、書く機会はなくてもタイプする機会はかなり多いです。
タイプするときにピンインを使いますから、同時にピンインも記憶に残りやすいというメリットがあります。
中国語のピンインを使った打ち方は以下の記事を参考にしてもらえるとうれしいです。
簡体字と繁体字のタイピングの仕方も画像と動画つきで解説しています。
>>【中国語ピンインローマ字入力】パソコン&スマホでの打ち方と声調つき拼音の入力方法も紹介
生きた単語をおぼえる
単語を単独でおぼえてもそれを忘れないようにするメンテナンスに時間がかかりますから効率がよいとはいきません。
ボクは日本語教師をしていた時期があるのですが、そのときの経験では、単語帳で単語を覚えた子は
「私は彼を知ります。」
「何を食べません。」
「何を呼びますか?」
などと誤用してしまします。
というのも単語帳には
「知ります:知道,认识」
「何:什么」
「〜を食べます:吃」とあるので
①我认识他(彼を知っています。)→私は彼を知ります。
②什么都不吃(何も食べません。)→何を食べません。
という文ができあがってしますのです。
このようなミスをしなかった子は例文のなかで単語を覚えた子たちでした。
実際のチャットで使ったものをおぼえる
中国人妻の監修のもと、ボクが初学者のフリをして中国語ネイティブとチャットして、その会話に解説とピンインをつけた「使える中国語を学ぶ」ことに特化した教材も作りました。
実際にネイティブが使う表現や単語・文法が出ていますので、チェックしていただけると嬉しいです。
こちらから無料ダウンロードできます。
例文にたくさん触れる
例文でおぼえた子は
「知ります」というのはこの形ではなくて、
肯定なら「知っています」で否定なら「知りません」と使うということが身についています。
さらに「誰もいません。」「何も食べません。」などを多く見れば、「誰も(何も)+否定」という形になるのかということがわかります。
「名前はなんですか?」という文に関しては中国語と表現がちがうということもわかるのです。
このように単語を単独でおぼえると、まったく使えないどころか、意味が通じなくなってしまう場合もあるのです。
日本語と中国語は完全に対応しているわけではありませんから、日本語の意味が書かれている単語帳で覚えるというのは入門段階で卒業する必要があるわけです。
わからない単語や例文を頭に貯めておくことも重要です。
脳が無意識に考えつづけてくれます。
勉強をしていくうちに知識がむすびついて理解できるようになるものです。
日本語を介さないで中国語のままおぼえることができるのでおすすめです。
日本語でおぼえると不自然なアウトプットになりがちなのもデメリットだと言えます。
その際に役立つ方法は多読です。
多読する
中国語の文章やSNSなどをたくさん読むようにすると、何度も出会う単語があり、それらは自然と頭に入ってきます。
それが現地で頻出の単語ですから目にする機会も多く、ムダがないのです。
たとえば単語帳で国名をたくさんおぼえたとしても、200国近いですから大半は忘れます。
おぼえていたとしても主要数カ国だけでしょう。
しかし中国でよく使われるのは
毛里求斯:máo lǐ qiú sī (モーリシャス)
马尔代夫:mǎ ěr dài fū(モルディブ) というマイナーな国名なのです。
というのもこの2国は中国人が現地でビザ取得でき旅行で人気なので、SNSなどでよく名前があがります。
単語帳で200カ国おぼえたとしてもこの2カ国わすれていては意味がないのです。
つまり効率のよい単語のおぼえかたはたくさんの文章に触れてよく出会う単語を覚える(自然に頭に入るのが理想)ことなのです。
>>【初心者向け】中国語多読のやり方をプロ通訳が解説
中国語の多読とシャドーイングに最適な教材をチームで作りました!
文章も音声もネイティブの方によるもので、繁体字と簡体字さらにピンインがついていて文章を読み慣れていないひとにも最適です!
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多聴する
多聴とはたくさん聴くということですが、映画やドラマなどのコンテンツを見るのも語彙力UPには効果的です。
しかし内容が聞き取れないとかわからない単語が多いから落ち込む必要はありません!
目的は音に慣れることです。
ドラマや映画がほぼわかるというのは上級者ですから、それは目標にかかげないようにしましょう。
水族館でおさかなさんたちを見てたのしんで、こんなさかなもいるんだぁなどと雰囲気がつかめればOKなのです。
すべての種類を知ろうとおもわないですよね?
多聴は勉強の合間に休憩がてらでもできますからラクですよね。
ボクは今でも中国の映画をよく見ています。
日本ではあまり有名ではありませんが、いい映画も結構ありますよ。
日本でも華流として、すこしずつ人気が出ていますね。
U-nextなどの動画配信サービスなどでも華流コンテンツの配信が増えてきました。
くわしくは以下の記事に譲りますが、文化や習慣の理解にもおおいに役立ちますのでオススメです!
>>中国&台湾ドラマや映画が見放題の動画配信サービスBEST3!【華流コンテンツで中国語勉強】
辞書をながめる
辞書をながめてみるのもいい勉強になります。
その際に使うのは紙の辞書がよいでしょう。
電子辞書などは勉強には便利ですが、ランダムに読むには向いていません。
紙の辞書ではテキトーに開いてみたページで役に立ちそうな単語のピンインとその例文を読むことができます。
オススメはすべて中国語で書かれた中ー中辞書です。
この辞書は中国の小学生から大学生まで、さらには中国語教師までもが使っている定番の辞書です。
ボクの妻も、学生時代はこれを買わされたと言っていました。
単語の説明や定義も容易な中国語で書かれていますので、単語帳がおわったくらいから取り入れてもついていけるはずです。
この辞書は読むように使って、日常つかう辞書はアプリや電子辞書が便利でいいでしょう。
上で紹介した中国語学習ロードマップに詳細は書いてありますので、気になる方は読んでもらえるとボクとしても書いた甲斐があります^^
まとめ
まとめると中国語脳をつくるということでした。
①単語帳はつかわない
②単語は自己増殖させる
③単語でなく文章をシャドーイングする
④多読・多聴をつづける
という方法で、紙に書いたり、ノートや単語カードを作ったりはしないということでした。
中国語脳ができればその中で単語や文法知識は自己増殖を繰り返します。
ゴリゴリの暗記では、常に補充して、さらに忘れて消えていくのを防ぐメンテナンスも必要という無限ループに陥ることになります。
以上です。
ありがとうございました。
コメント
こんにちは。いつも、ためになる動画ありがとうございます。 私も、会話ができるようになりたくて、ccレッスンの無料体験を受けました。
とても緊張しましたが日本語ができる先生で、優しく教えていただきました。
発音は、大丈夫と言われたのですが、全然単語がでてこない…文章もめちゃくちゃ…本当に勉強不足でした。
次はしっかり予習して、もう1回無料体験受けたいと思います。
こんにちは!うれしいコメントありがとうございます!ホントに励みになります。
その経験かなり貴重ですよ。まったく何も言えなくて、かなり不安になりますよね。
何も身についてなかったのか?とか
こんなことも言えないのか?とか
これは勇気を出してネイティブと話そうとしたひとしか得られないモノです。
おめでとうございます笑
ボクは中国語と英語でその経験をしたのですが
共通しているのは
口から言葉が出ないというもどかしい経験を数回積むと
だんだん慣れてきて、どんどん話せるようになります。
ちなみにネイティブ先生は1人でなくできるだけ初めて話す先生がいいでしょう。
というのも、最初は話すことは同じ内容(出身とか趣味とか中国語勉強したきっかけなど)を繰り返すことで慣れていくので、
おなじ先生だと毎回ちがう話題になってハードルは高いです。
そして話す経験をすこしでも積むと、中国語の勉強での吸収率?が上がります。
中国語も聞き取りやすくなるし、文法も頭に入りやすくなる。
(この表現も次つかってみようとい気にもなります。)
なので宇山さんの体験は決して勉強不足ではないんですね。
その証拠に発音をほめられています。
発音をほめられるレベルまで上げるのはかなりの努力を要しますね。
この調子です!
会話のときは例文とかをそのままつかうのもアリですよ。
応援してます!
また連絡してくださるとうれしいです!