中国語学習メソッド

プロの通訳がおしえる中国語単語の覚え方【ノートは作りません】

中国語単語の覚え方

・中国語の単語を覚えるためにノートを自作しようと思っている。
中国語の単語の効率的な覚え方を知りたい。
・短期間で覚えたい。
・暗記は苦手。

このような悩みを解決する方法を以下で紹介していきます!

ノートを作ったりせず、できるだけすくない労力で単語をおぼえる方法がわかります。

さきに結論から言うと、

①単語帳は1冊だけ(500単語前後)
②例文を読む
③多読・多聴の中でおぼえる

という方法です。紙に書いたり、ノートや単語カードを作ったりはしません。

筆者は高卒で初心者から中国語を勉強し、現在は中国語通訳として中国に住んでいます。
中国人妻とも国際結婚し、中国語で人生を変えました。

著書
中国語1万字多読マラソン【HSK4級レベル】: 500文字×20編

ココ
ココ

これを読めば、正しい単語の覚え方がわかるよ!
その方法は一生モノだからしっかり頭にたたき込もう!

Yuki
Yuki

ボク自身、中国語のレベル0から勉強して今ではプロの翻訳家になったから、

その経験をふまえて最善の方法を紹介するよ!
高卒のボクですらプロの通訳になれたんだから、みんなにできないはずないよ!
自信を持って!あなたの中国語スキルを短期間でUPしてさしあげましょう〜

筆者のくわしいプロフィールはこちら≫高卒だけど中国語で人生を変えた話〜大学中退しても人生終了しなかった

中国語単語の覚え方
北京で見つけたジャッキー・チェンと

中国語単語の覚え方

中国語の単語を覚える前にピンインを覚えている必要があります。

ピンインを覚えたあと、発音を訓練するのにも単語帳が役にたちます。

くわしい方法はこの記事を参考にしてみてもらえると参考になるとおもいます。
>>【中国語ピンインローマ字入力】パソコン&スマホでの打ち方と声調つき拼音の入力方法も紹介

また発音や単語はリズムで覚えることが大切です。以下の動画のなかでくわしく解説しています。

この動画の内容は発音を勉強するうえでとっても大事ですので、
繰り返し見ていただけるとうれしいです。
>>プロ通訳がおしえる中国語発音とピンインの勉強法!動画つき

ピンインと発音の基礎ができたところで単語を覚えていくわけですが、目的を失ってはいけません。

目的は「使える単語」を増やすことです。

目的は「使える単語」を増やすこと

単語はいくら覚えても、頭のなかに入れたとしても、それが必要なときに取り出せなければ意味がありません。

使える形で頭に残っていないと意味がないです。

ボクは中国語を勉強しはじめたとき、単語数も500個もない状態だったのですが、中国語作文コンテストに出場して3等賞をもらいました。

そのとき使った単語は200個だけです。

このように単語数がすくなくても「使える形」であれば、いろいろなことが表現できるのです。

また会話でもおなじようにすくない単語だけでなんとか表現できるようになり、中国CCTVの中国語コンテスト番組で賞ももらえました。

発音もリズムでおぼえるようにすると、上手に聞こえるということがわかりました。

中国語会話の勉強法

単語帳は1冊で十分

単語帳をつかう場合は、1冊だけで十分です。

500単語くらい収録されているものをオススメします。

その際に必須となる条件は以下のとおり。

単語帳の必須条件

・CDがついている
・例文が載っている
・例文もCDで読んでくれる

この条件に合わないものはオススメしません。

自分で選ぶのには自信がないという人は条件にあう以下の2冊を紹介しておきます。

2冊とも使うのではなくて、どれか1冊を使えば十分です。

こちらは500語強の単語が収録されています。

こちらは1000個ちかく単語がありますね。

すこしボリューミーですが、このうちの半分だけ覚えれば良いでしょう。

完璧主義でない人はこちらを50%おぼえればOKという軽い気持ちでやってみるのもよいでしょう。

またさきに頻出漢字の読み方をおぼえるのもOKですね。

頻出の140漢字が全体の使用率50%を占めると言われています。

漢字が読めれば、あたらしい単語に出会ってもピンインを調べる回数が減りますね。

単語は書いておぼえない

単語を書いておぼえるというのは効率がものすごく悪いです。

単語を覚えるときには忘れることを前提とする必要があります。

そのためには何度も何度も目にして、脳に送り込む必要があるのです。

たとえば500個の単語を覚えるとしましょう。
「1日10個書いて覚えれば50日、1ヶ月ちょっとで1周できる。」

と考えるひとがいますが、1ヶ月後に最初の単語はいくつ覚えていられるでしょうか?

中国語単語のおぼえかた

これでは効率が悪いですし、なによりスピードがおそすぎます。

それに書いている間は脳は働きを停止しているという研究も出されています。

ということは、単語を書いておぼえるというのは頑張っているように見えて、ただ指の筋肉を鍛えているだけなのです。

ではどのように覚えるのが正解なのでしょうか?

音から覚えるのがベスト

ボク個人的な体験では、中国で中国語を覚えたのですが、

①テレビや街中で何度も聞いた「音」が頭に残っている。
(思い出せない場合も多いが、脳は記憶しているらしい。)

②文章などでその単語を見て、ピンインを確認したときに頭に残っている音を思い出す。
(あのとき聞いたアレかぁ!という感じ。)

このように最初に「音」が記憶にのこって、それを漢字に落とし込む感じが一番効果があって忘れにくいと思います。

ボク自身は単語帳も使わず、HSK6級にも8割以上の得点で合格できました。

聞くための最低限の単語は覚えておいたほうがいいので、単語帳1冊はここで導入します。

プロが教える中国語単語のおぼえかた

ボク自身、発音はできるけどピンインがわからないものや音は知ってるけど漢字は知らないといった単語が多いです。

音からおぼえているということで、思い出したときに辞書で漢字やピンインを見ればすぐに頭に定着します。

たとえば「ナマズ」という名前は知っていても漢字が知らないとします。
辞書やGoogleで調べると「鯰」と出ますね。

もともと知っている単語の漢字や読み方を確認する
→すぐにおぼえられる。

この流れが重要です。

その際のやり方は次の項目でご紹介します。

単語は「見て」おぼえる

単語は見て覚えるようにします。

1日100個の単語に目をとおします。これを1日のうちに何度も繰り返します。

7回読み勉強法というのも流行りましたが、これのとおりに1日7回みてもいいでしょう。

いちばん重要なのは復習ですから、以下のとおりに翌日の範囲は前日の範囲の復習を兼ねて50個はかぶらせます。

学習範囲
0〜100
50〜150
100〜200
150〜250
200〜300
250〜350
総復習

例えば月曜日なら、0〜100の範囲の単語を1日に何度も何度も見るわけです。

日曜日に総復習日を設けていますが、これもポイントです。

予定通りにいかない場合も多いですから、そんなときは日曜日を「借金返済」&勉強した範囲の総復習としておきます。

つぎの週では

学習範囲
350〜450
400〜500
450〜50
 0〜100
150〜250
200〜300
総復習

2週間目も同じように進めていきます。

プロが教える中国語単語のおぼえかた

必ずCDを聞いてシャドーイング

単語も例文の音声も1秒おくれくらいでつづけて読みます。

音声を模倣する感じで読みます。

最初は速くてついていけないかもしれませんが、20周でも30周でも何度も何度も続けてください。

この方法はシャドーイングといって、通訳育成でよく使われる訓練のひとつです。

その際にリズムに注意すること!
>>中国語レベルがバク上がりする「シャドーイング」とは?プロ通訳も実践する方法!

単語を覚える時間帯

単語をおぼえる時間帯にも気を使いましょう。

単語をおぼえる時間

・運動のあと
・シャワーのあと
・寝る前
・寝起き

運動やシャワーのあとは血液が脳に回っていて記憶力が高いです。

寝る前に覚えたものは睡眠中整理されるため、寝起きは寝る前に覚えたことの復習するとベスト。

その際おぼえる順番も入れ替えます。

たとえば1〜100覚えたら、復習は100〜1という感じです。

そうすることで記憶がより強固になるそうです。

こういった記憶方法は和田秀樹さんの受験関連の本がとても役にたちます。

ノートは作らない

ノートを作るという人もいますが、ノート作成にも時間がかかりますし、音声がありませんからあまりオススメはしません。

アプリや電子辞書では検索履歴も残りますから、定期的に履歴チェックをしていけば、発音もピンインも、おまけに例文までチェックすることができるので便利です。

プロが教える中国語単語のおぼえかた

どんなにきれいなノートをつくっても、それは中国語スキル向上を保証してくれるわけではないということをわすれずに!

無料アプリで使おう

単語帳にある単語や例文をHelloTalkHiNativeという無料でネイティブとチャットできるアプリで使ってみましょう。

Hellotalkを使った勉強のコツはこの記事が参考にまとめました。読んでいただけるとありがたいです。
>>HelloTalk(ハロートーク)歴6年のプロ通訳が使い方を徹底解説!勉強のコツも紹介



使うことで語感が養われますし、中国語を使うという感覚が身につきます。

この過程が一番重要です。

スクールに通っている人は先生と話すときに使えますね。
>>【2023年最新】3ヶ月で話せるようになる中国語オンラインスクール3社 【プロ通訳が厳選!】

プロが教える中国語単語のおぼえかた

単語をタイプしてみる

単語は書く必要はありませんが、パソコンやスマホでタイプできるようにはしておいた方がいいでしょう。

というのも、今の時代はチャットが中心ですから、書く機会はなくてもタイプする機会はかなり多いです。

タイプするときにピンインを使いますから、同時にピンインも記憶に残りやすいというメリットがあります。

中国語のピンインを使った打ち方は以下の記事を参考にしてもらえるとうれしいです。

簡体字と繁体字のタイピングの仕方も画像と動画つきで解説しています。
>>【中国語ピンインローマ字入力】パソコン&スマホでの打ち方と声調つき拼音の入力方法も紹介

プロが教える中国語単語のおぼえかた

生きた単語を覚える

単語を単独でおぼえてもそれを忘れないようにするメンテナンスに時間がかかりますから効率がよいとはいきません。

ボクは日本語教師をしていた時期があるのですが、そのときの経験では、単語帳で単語を覚えた子は

「私は彼を知ります。」
「何を食べません。」
「何を呼びますか?」

などと誤用してしまします。

プロが教える中国語単語のおぼえかた

というのも単語帳には
「知ります:知道,认识」
「何:什么」
「〜を食べます:吃」
「呼びます:叫」とあるので

①我认识他(彼を知っています。)→私は彼を知ります。
②什么都不吃(何も食べません。)→何を食べません。
③你叫什么(名前はなんですか?)→何を呼びますか?

という文ができあがってしますのです。

このようなミスをしなかった子は例文のなかで単語を覚えた子たちでした。

実際のチャットで使ったものを覚える

中国人妻の監修のもと、ボクが初学者のフリをして中国語ネイティブとチャットして、その会話に解説とピンインをつけた「使える中国語を学ぶ」ことに特化した教材も作りました。

実際にネイティブが使う表現や単語・文法が出ていますので、チェックしていただけると嬉しいです。

【使える中国語を学ぼう!】プロ通訳が初学者のフリしてネイティブとチャットした記録【ピンイン&解説・和訳つき】

使える中国語を学ぶ方法
使える中国語を学ぶ方法

例文にたくさん触れる

例文でおぼえた子は
「知ります」というのはこの形ではなくて、
肯定なら「知っています」で否定なら「知りません」と使うということが身についています。

さらに「誰もいません。」「何も食べません。」などを多く見れば、「誰も(何も)+否定」という形になるのかということがわかります。

「名前はなんですか?」という文に関しては中国語と表現がちがうということもわかるのです。

中国語単語の覚え方

このように単語を単独でおぼえると、まったく使えないどころか、意味が通じなくなってしまう場合もあるのです。

日本語と中国語は完全に対応しているわけではありませんから、日本語の意味が書かれている単語帳で覚えるというのは入門段階で卒業する必要があるわけです。

わからない単語や例文を頭に貯めておくことも重要です。

脳が無意識に考えつづけてくれます。

勉強をしていくうちに知識がむすびついて理解できるようになるものです。

日本語を介さないで中国語のままおぼえることができるのでおすすめです。

日本語でおぼえると不自然なアウトプットになりがちなのもデメリットだと言えます。

その際に役立つ方法は多読です。

多読する

中国語の文章やSNSなどをたくさん読むようにすると、何度も出会う単語があり、それらは自然と頭に入ってきます。

それが現地で頻出の単語ですから目にする機会も多く、ムダがないのです。

中国語単語のおぼえかた

たとえば単語帳で国名をたくさんおぼえたとしても、200国近いですから大半は忘れます。
おぼえていたとしても主要数カ国だけでしょう。

しかし中国でよく使われるのは

毛里求斯:máo lǐ qiú sī (モーリシャス)
马尔代夫:mǎ ěr dài fū(モルディブ) というマイナーな国名なのです。

というのもこの2国は中国人が現地でビザ取得でき旅行で人気なので、SNSなどでよく名前があがります。

中国語単語のおぼえかた

単語帳で200カ国おぼえたとしてもこの2カ国わすれていては意味がないのです。

つまり効率のよい単語のおぼえかたはたくさんの文章に触れてよく出会う単語を覚える(自然に頭に入るのが理想)ことなのです。
>>【初心者向け】中国語多読のやり方をプロ通訳が解説

中国語の多読とシャドーイングに最適な教材をチームで作りました!

文章も音声もネイティブの方によるもので、繁体字と簡体字さらにピンインがついていて文章を読み慣れていないひとにも最適です!

興味ある方はぜひ!

多聴する

多聴とはたくさん聴くということですが、映画やドラマなどのコンテンツを見るのも語彙力UPには効果的です。

しかし内容が聞き取れないとかわからない単語が多いから落ち込む必要はありません!
目的は音に慣れることです。

ドラマや映画がほぼわかるというのは上級者ですから、それは目標にかかげないようにしましょう。

水族館でおさかなさんたちを見てたのしんで、こんなさかなもいるんだぁなどと雰囲気がつかめればOKなのです。

中国語単語のおぼえかた

すべての種類を知ろうとおもわないですよね?

多聴は勉強の合間に休憩がてらでもできますからラクですよね。

ボクは今でも中国の映画をよく見ています。

日本ではあまり有名ではありませんが、いい映画も結構ありますよ。

日本でも華流として、すこしずつ人気が出ていますね。

U-nextなどの動画配信サービスなどでも華流コンテンツの配信が増えてきました。

くわしくは以下の記事に譲りますが、文化や習慣の理解にもおおいに役立ちますのでオススメです!
>>中国&台湾ドラマや映画が見放題の動画配信サービスBEST4!【華流コンテンツで中国語勉強】

中国語単語の覚え方

辞書をながめる

辞書をながめてみるのもいい勉強になります。

その際に使うのは紙の辞書がよいでしょう。

電子辞書などは勉強には便利ですが、ランダムに読むには向いていません。

紙の辞書ではテキトーに開いてみたページで役に立ちそうな単語のピンインとその例文を読むことができます。

オススメはすべて中国語で書かれた中ー中辞書です。

この辞書は中国の小学生から大学生まで、さらには中国語教師までもが使っている定番の辞書です。

ボクの妻も、学生時代はこれを買わされたと言っていました。

単語の説明や定義も容易な中国語で書かれていますので、単語帳がおわったくらいから取り入れてもついていけるはずです。

この辞書は読むように使って、日常つかう辞書はアプリや電子辞書が便利でいいでしょう。

上で紹介した中国語学習ロードマップに詳細は書いてありますので、気になる方は読んでもらえるとボクとしても書いた甲斐があります^^

中国語単語のおぼえかた
引用

まとめ

まとめると

①単語帳は1冊だけ(500単語前後)
②例文を読む
③多読・多聴の中でおぼえる

という方法で、紙に書いたり、ノートや単語カードを作ったりはしないということでした。

こうすることで、記憶に残りやすい形で、さらに必要な単語が効率よく覚えられます。

やみくもにたくさんの単語を覚えても、それをわすれないようにするためのメンテナンスにかなり時間がかかりますから、時間的コスパが悪いのです。

中国語単語のおぼえかた

また日本語の意味でおぼえても使うときにそれがミスリードを引き起こす場合もありますから、1冊単語帳を終えたら中ー中辞書を読むということを取り入れると効果抜群です。

上記の内容は動画でも解説していますので、繰り返し視聴してもらいたいです!



中国語勉強法や中国語文法解説などもどんどん紹介していきますので、
ブックマークして定期的に訪問してくれるとうれしいです!^^

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