・中国語が聞き取れるようにならない。
・中国語のリスニングスキルがUPする勉強方法が知りたい。
こんなお悩みがこの記事で解決します。
ボク自身の経験上いちばん効果があったのはシャドーイングという勉強方法で、
さらに毎日中国語の映画を見ました。
リスニングスキルもアップしてHSK6級ではリスニングが9割以上取れました。
効果がなかった勉強法なども紹介していきますので、ぜひ最後までおつきあいください。
中国語のリスニングが苦手な原因
まず中国語のリスニングが苦手なひとは以下のような原因があります。
①ピンインを正確におぼえていない
②聞く量がそもそも圧倒的に足りない
③聞いている内容がじぶんのレベル以上
④「使える語彙」がすくない
⑤頭で翻訳している
ある程度は予測がついた結果だったことでしょう。
しかしこれらを克服しようとするとどうしたらいいかわからなくなってしまいますよね?
ボク自身がそうでしたからよくわかります。
でもご安心ください。
以下でボク自身の経験にもとづく、実際に効果のあった最適な方法をご紹介していきます。
発音とリズムを正確におぼえる(発音できなくてもOK)
音が正確に聞き取れるようになるには、漢字の発音はもちろんですが、声調をふくめた文全体のリズムもつかむ必要があります。
以下の2点に注意しましょう。
ピンインの正確な知識が不可欠
単語のピンインを正確におぼえていない学習者は意外に多いです。
また、ピンインはわかっていても声調がわからないこともあります。
ピンイン+声調の組み合わせをおぼえていないものは、聞きとれないものだとおもいましょう。
自分でも発音する「経験」を積む
ここで自分でも発音する「経験」と書いたのは、完璧に発音できる必要はないからです。
最初のうちは、発音もまともにできないと思っていた方が良いでしょう。
しかし音を聞いて、マネしようと努力する過程は必須です。
口ではうまく発音できなかったとしても、脳は正しい音をしっかり記憶しています。
発音の勉強はこちらの記事を参考に練習を積んでいただけるとうれしいです。
>>プロ通訳がおしえる中国語発音とピンインの勉強法!動画つき
シャドーイングは必須
みなさんシャドーイングという方法を知っていますか?
音声に1秒くらいおくれで復唱していくというトレーニング方法です。
音声:今天是我的生日,不过我从早…
自分: 今天是我的生日,不过我从早…
このように音を模倣していくわけすね。
耳と口と目でおぼえる
シャドーイングでは目で文字を見て、耳で聞いて口でマネするわけですから訓練できる箇所がおおいのです。
ほかにも意識していないだけで、訓練されているところはあるでしょうね。
シャドーイングをはじめたばかりのころは口のまわりが筋肉痛になりました。
口の中国語の筋肉(そんなものがあれば)も鍛えられているのでしょう。
3ヶ月で音が聞き分けられるようになる
ボクはシャドーイングをはじめてから3ヶ月目に突然聞き取れる語数が激増しました。
発音の訓練としてはじめたシャドーイングですが、中国語全体のスキルアップにつながったのです。
シャドーイングはスポーツでいう筋トレのようなものです。
発音だけでなく、耳や目もきたえられますので必須のトレーニングとして日々の学習に取り入れましょう。
>>【完全版】中国語レベルがバク上がりする「シャドーイング」とは?プロ通訳も実践する方法!
いまあるテキストや単語帳で音声のある部分はすべてシャドーイングするようにしましょう。
まいにち最低1時間【見る・聴く】
リスニングスキルを上げたいのに、そもそもほとんど中国語を聞いたことがないというのは、ダンスが上手になりたいのにほとんど踊ったことがないというのと同じです。
ここでぴったしくることわざでも言えたらカッコいいのですが…。
ドラマや映画・歌が効果的
ボクは中国語を勉強しはじめたとき(ピンインを勉強しはじめたときですね)から毎日中国語の映画を見るようにしていました。
ヒマだったので1日4,5時間は見ていました。
最近は日本でも「華流」という名前で中国語コンテンツが多く配信されるようになりましたね。
>>中国&台湾ドラマや映画が見放題の動画配信サービスBEST4!【華流コンテンツで中国語勉強】
スキな歌があればその歌詞をおぼえたり、何度も聴いたりしてたのしく勉強できますよね。
そこでYouTubeで1億再生以上を突破した、中華圏のひとなら誰でも知っている名曲をまとめましたので、このなかから気に入った曲をさがしてみてくださいね。
>>おすすめ中国語の歌!再生回数1億回以上のMVを一挙大公開〜中国語の勉強に最適
さらにポッドキャストでも中国語のチャンネルがたくさんあります。
ボクも好きで聞いているチャンネルはこちら
>>中国語おすすめポッドキャスト10!リスニング強化に最適!
標準スピードで
ドラマや映画のいいところは、外国人向けに話されているわけではないところですね。
地方なまりや年齢による話し方などに触れることもできます。
ストーリーがあるので気持ちも入っていきやすいですし、なにより楽しめますよね。
長くつづけると語感が養われるのです。
そのためには音声速度は変えず、ナチュラルスピードで聞きましょう。
入門段階からやる→できれば中国語字幕で
ボクは中国語の勉強で単語帳をつかって単語をおぼえたことはありません。
入門段階から中国語の動画や映画を中国語字幕で見ていて、自然に漢字が読めるようになっていきました。
最初は内容も理解できませんでしたが、大量に視聴するとだんだんわかるようになるものです。
YouTubeでも無料で中国語のコンテンツが見られますから、今日からはじめましょう。
実際に話す
実際にネイティブと話す経験もリスニングスキル向上に大きく貢献したとおもいます。
日本では中国語と使う機会がないと思うかもしれませんが、自分でつくり出せます。
>>中国語を使う機会がない人へ~実はこんなにたくさんあります。
無料アプリをつかう
ネイティブとチャットできる無料アプリはHelloTalkやHiNative、Tandemなどいろいろあるので、それらを活用するのもよいでしょう。
電話やボイスメッセージも無料でできるので、アウトプットには最適ですね。
ボクはHelloTalkというアプリを6年間つかって8カ国語勉強してきました。
使い方や勉強法のコツは以下の記事にまとめてありますので良かったら見てください。
>>HelloTalk(ハロートーク)歴6年のプロ通訳が使い方を徹底解説!勉強のコツも紹介
バイトでつかう
中国人のお客さんやスタッフが多いバイトをするのもひとつの方法ですね。
たとえばこのようなバイト先は中国人が多いです。
・ダイコクドラッグ
・コクミンドラッグ
・マツモトキヨシ
・ビックカメラ
・デパートの化粧品売場
・デパートの免税カウンター
・日本語学校の受付
・空港の免税店
・ホテルのフロント
・ドン・キホーテ
>>中国語が勉強できるバイト先TOP10!留学するよりも効率がいい方法
中国語スキルが必要な会社へ就職や転職してしまうのもいい方法だと思います。
中国語の勉強が仕事の一環にはやがわりです。
やらなかった勉強法(じぶんの経験から)
中国語のリスニングスキルを向上させるにあたって、やらなかった勉強法をご紹介します。
ディクテーション(書き取り)
ディクテーションは中国語の単語や短文を聞いて、その漢字やピンインを書いていくという勉強法で、中国語では“听写:tīng xiě”といいます。
数回やったのですが、正解はひとつもなく、ショックでやめてしまいました笑
時間的なコスパを考えると、できるようになるまで時間がかなりかかる上に、できるのはピンインをおぼえているかの確認なので、やらない方がいいと判断しました。
リスニング教材
リスニングスキルをUPさせるときにいろいろなリスニング教材を買い込むひとがいますが、これはお金のムダだとおもいます。
本質は「正確に聞き取ること」です。それなら、大量に聞いた方がいいですよね。
YouTube上では無料でみられますし、無限のコンテンツがあります。
リスニング教材では1冊分の音声も1時間程度ですから量が圧倒的に不足しています。
また外国人向けに録音されたナレーションよりもナチュラルな対話の方が語感をやしなうのに最適だとおもいます。
ボクもHSK6級の受験前に過去問をやった以外は、リスニング教材は使ったことありません。
じぶんの発音を録音する
じぶんの発音を録音して発音矯正をするという勉強法もありますね。
ボクはやったことありません。
理由は3つあって、面倒・効果が疑問・時間がかかるからです。
じぶんで聞いて矯正できるのかわかりませんし、聞いてがっかりするだろうと予測できるのでやりませんでした。
それと毎回録音しているのでは時間もかかりますから、それならその時間で大量に発音訓練できるシャドーイングをすることにしたのです。
資格試験
リスニング向上のために資格試験も活用しませんでした。
HSKを受けたのは必要があったからで、もし必要がなければ受けていません。
中国語の全体のスキルがUPすれば、HSK6級も余裕でクリアできます。
本質は使える中国語を身につけるのはHSK6級より難易度が高いとおもいますね。
たくさん聞いて・読んで・見て身につけるのが自然な方法ですので、試験の準備として勉強するのでは使える中国語は身につかないでしょう。
その場合だとリスニング問題も、一生懸命聞いてメモしても、カンで答えを選ぶことがおおくなると思います。
ボクは試験で、リスニングも答えの選択肢ははっきりコレだと確信が持てました。
まとめ(トレーニング方法は2つ)
リスニングスキルをアップさせるために日々できるトレーニングは
シャドーイングと中国語コンテンツを見る(聴く)ことです。
そのほか、ネイティブと話すという経験があるとさらに良いです。
また中国語の文章におおく触れる(いわゆる多読)も間接的にリスニング力向上に関係あるようにもおもいます。
まずはシャドーイングのやり方をおぼえて、中国語コンテンツも毎日みるようにしましょう。
>>【完全版】中国語レベルがバク上がりする「シャドーイング」とは?プロ通訳も実践する方法!
以上です。最後までありがとうございました!
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