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中国語文法レッスン

名前を表す“叫”は誤用が多い!用法&例文を動画つきで徹底解説【中国語文法】

名前を表す“叫”は誤用が多い!用法&例文を動画つきで徹底解説【中国語文法】

中国語文法レッスン第1課です。

ここでは以下の内容をご紹介していきます。

①名前をあらわす“叫”
②“叫”の声調変化
③“叫”をつかわないばあい

このレッスンを身につけると

「鈴木と申します。」
「うちのわんちゃんの名前はココです。」
「彼女のなまえはリナです。」
「お名前は?」
「あちらの方のお名前はなんですか?」

という日常でもよくつかう表現ができるようになります。

たくさんの例文も載せてありますので、
文法事項とともに語彙も増やしていきましょう。

動画ではネイティブ音声つきで解説していますので、
あわせてご覧いただけると効果バツグンです!

以下の目次からジャンプすることもできます↓↓

中国語のいちばんはじめに登場する文法

中国語を勉強していちばんはじめに登場する文法が“叫:jiào”ですね。

自己紹介でもつかうので知っているひとも多いかもしれません。

“叫:jiào”には「呼ぶ」とか「叫ぶ」さらには使役的用法「〜させる」という意味もありますが、
ここでは「〜のなまえは〜」という名称をあらわす用法だけあつかいます。

参考書につかっている例文や用法はネイティブにとっては違和感があるものや不自然なものもあるようで、それについても以下で紹介しています。

正しい表現や自然な言い方もネイティブに聞きましたので参考にしてみてください。

名前をあらわす“叫”の用法&例文

“叫:jiào”は、なまえを表すときにつかいます。

用法もきわめてシンプル!
「〜と言います。〜と呼びます。」といったニュアンスですね。

しかしこの意味での“”は、ネイティブはあまりつかわないようです。

ひとによっては一切つかわないこともあるようで、
:shì”をつかうことが一般的のようですね。

名称を提示する言い方はほかに“叫做”というのがあります。
(HSK4級レベルの文法ですね。当サイトではレッスン67でやります。)

では例文とともに具体的な使いかたをみていきましょう。

肯定文

自己紹介ではこんな感じでつかいます。

我叫〇〇:wǒ jiào~
(私は〇〇と言います。)

これが基本形です。

では例文でニュアンスをつかみましょう。

我叫山田。:wǒ jiào shān tián。
(山田と申します。)

他叫马云。:tā jiào mǎ yún。
(彼のなまえは馬雲です。)
ちなみに马云はアリババの経営者ジャック・マーの中国名ですね。

※ネイティブによると“他是马云。:tā shì mǎ yún”という方が自然のようです。

日本語でも
「彼のなまえはジャック・マーだよ。」より
「彼はジャック・マー。」と紹介するほうが自然じゃありませんか?

她叫李娜。:tā jiào lǐ nà。
(彼女のなまえはリナです。)

※こちらもおなじで“她是李娜。:tā shì lǐ nà。”のほうが自然です。

“叫”で相手を紹介するのはすこしぞんざいな印象を与えるようで、“是:shì”が一般的につかわれます。

上のふたつの例文からもわかるとおり、
他:tāは「彼」で她:tāは「彼女」です。
発音はおなじですね。

さらに「それ」は“它:tā”で、こちらもおなじ発音です。

犬や猫も一般的にはオスは他,メスは她をつかいます。


否定文

否定は動詞、このばあいは“叫:jiào”の前に“不:bù”をつけます。

ここで注意です!

“不:bù”+第4声→“不:bú”+第4声になる。

“不”が第2声に変化します。

これもたくさんの例にふれれば慣れます。
以下の動画を参考にしてもらえるといいでしょう。

よって“不叫”の読み方は“jiào”です。

しかしネイティブによると“不叫”をつかうことはほとんどないそうです。
上記とおなじ理由から“不是:bú shì”が使われるのが一般的です。

我不是山田。(我)是山本。
:wǒ bú shì shān tián。(wǒ)shì shān běn。
(山田じゃないです。山本です。)

我不叫山田。(我)叫山本。とは言いません。

2つ目の“我”は明らかですから、省略することの方が多いようです。

她不是Emily,她是Emi!:tā bú shì Emily,shì Emi!
(彼女はエミリーじゃなくて、エミよ!)

她不叫Emily,她叫Emi!とは言わないのはおなじ理由からです。

このように1文にしてしまうのが一般的です。

疑問文

「おなまえは?」と質問するときには“什么:shén me”をつかいます。
日本語で「なに」を意味します。

你叫什么名字?:nǐ jiào shén me míng zi?
叫什么名字?

これで「おなまえは?」という意味にはなりますが、一般的にはこのように聞くことはかなり稀だそうです。

您是……?”「あなたは……?」
您怎么称呼?”:nín zénme chēn hu?
「なんとお呼びすればいいですか?」
※您は你の丁寧な表現。

という風に聞くのが自然です。

日本語でも、初対面で「お名前はなんですか?」とはあまり聞きませんよね。
子どもに「おなまえは?」ならいいですが。

你叫什么?:nǐ jiào shén me?

これはトクに使わないようです。

教科書によってはこれで「おなまえは?」という意味で紹介されていますが、
ネイティブには「なに叫んでるの?」という意味で使うことが普通だそうです。

「おなまえは?」という意味で“你叫什么?”をつかうと、
かなりぞんざいなニュアンスになるので使わないほうがいいでしょう。

“什么”は口語やチャットでは“啥:shá”をつかうことが多いです。

他叫啥呀?tā jiào shá ya?
(彼なんていうの?)

“呀:ya”は語気ですね。 

このばあい、彼に聞こえていない状況で「彼なまえなんていうの?」とほかの人に聞いている場面ということになります。

距離がちかい間柄でつかいますね。

他是谁呀?:tā shì shéi ya?”(彼はどなた?)

をつかうことが多いです。

では以下で、あたらしい単語も紹介しつつさらに多くの例文にふれてみましょう。

例文集

“叫”はほとんど使われないようで、以下では誤用や不自然な使われかたを紹介します。

这位叫什么呢?:zhè wèi jiào shén me ne?
他是David。:tā shì David。
(この方のお名前は?―Davidよ。)

→こちらも“他叫David。”ではなく“他是David。”が自然な表現だそうです。
“呢“は語気をあらわします。

“这位:zhè wèi”は「こちらの方」というように人を指します。

那个人是谁?:nà ge rén shì shéi?
他是小明。tā shì xiǎo míng。
(あのひと何ていうの?―シャオミンよ。)

那个人叫什么?-他叫小明。 は不自然な表現です。

“那个人”は「あのひと」という意味で、すこしぞんざいに感じるひともいます。

丁寧に表現するばあいは、上で紹介した“那位”をつかいましょう。

你的狗狗叫什么名字呀?:nǐ de gǒu gou jiào shén me míng zi ya?
小黑。:xiǎo hēi。
(わんちゃんのなまえ何ていうの?―シャオヘイよ。)

→こちらも“叫什么”より“叫什么名字”のように“名字”をつけるのが自然です。

このように返答では“叫”を省略して直接なまえだけ答えることもよくあります。

你的儿子叫什么呢?:nǐ de ér zi jiào shén me ne?
我儿子叫李强。wǒ ér zi jiào lǐ qiáng。
(息子さんのなまえは?―李強よ。)

→こちらは“叫什么呢?”“叫什么名字?”のどちらもOKだそうです。

「〜の」をあらわす“的:de”はこのように省略されることもあります。
詳しくは「的」の項目で。

你女朋友叫什么名字?:nǐ nǚ péng yǒu jiào shén me míng zi?
她叫娜娜。tā jiào nà na。
(カノジョのなまえは?―ナナだよ。)

ここでも“的”が省略されていますね。

ポイント

例文集からもわかる通り、“叫”は“叫什么名字?”と身内や自分の名前を聞かれたばあいの返答としてつかうのが一般的で、それ以外は“是:shì”をつかいます。

また「中国語でこれなんて言うの?」は

这个用中文怎么说?:zhè ge yòng zhōng wén zěn me shuō?”

といいます。

“这个中文叫什么?”は誤用ですので注意!

妻の田舎のおばちゃんに指摘されるまで誰も教えてくれず、ずっと誤用していました……。

こういうミスをすると日本人だとすぐわかるそうです笑

ではお疲れさまでした!

もっと会話や例文に触れたい方は以下の教材をどうぞ。
(無料ダウンロードできます。)

【使える中国語を学ぼう!】プロ通訳が初学者のフリしてネイティブとチャットした記録【ピンイン&解説・和訳つき】

今回の文法をアウトプットしよう!

文法の概要がだいたいわかったところで、実際にネイティブとの会話でつかうことで日常会話はできるようになります。

基礎の知識があれば、それが会話やチャットをつづける助けになり、コミュニケーションのなかで文法や語彙は身についていくんですね。

ボク自身、参考書はつかわずにチャットや会話のなかで自然と身につき、HSK6級にも8割以上で合格できました。

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これはボクがいちばんおすすめできるオンラインスクールですので、興味がある方は以下の記事をチェックしてみてください。

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