中国語文法レッスン第29課です。
ここでは以下の内容をご紹介していきます。
①形容詞の完全否定“一点都不好吃”
②動詞の完全否定“一个人也没有”
③計画や考慮をあらわす“打算~”
今回のレッスン内容を身につければ、
「誰もいないじゃん。」
「これ全然おいしくない。」
「週末なにするつもり?」
「このあとの予定は?」
などの日常よくつかう表現ができるようになります。
たくさんの例文も載せてありますので、
文法事項とともに語彙も増やしていきましょう。
このレッスン29からはHSK3級の文法になります。
中国語の文法はHSK3級まででほぼ出尽くしますので、
もうすこしです!
日常会話でも頻出の文法ばかりですので、
なんども見て身につけていきましょう!
★文法レッスンの使い方
①例文のシャドーイング
②例文の音読
③文法の解説を読む
④会話集のシャドーイング
⑤会話集の音読
⑥会話集の単語&文法チェック
ネイティブ音声つき動画は↓↓
以下の目次からジャンプすることもできます↓↓
形容詞の完全否定“一点都不好吃”
日本語でいうところの「ちっとも〜でない」といった感じの完全否定の文は
一点都(也)不 + 形容詞
であらわします。
「すこし、ちょっと」を意味する“一点(儿)”(レッスン12)と
「〜も」を意味する“都”(“也”もおなじ。レッスン2)をつかいます。
日本語とおなじですね。
这里的冬天一点都不冷。
我男朋友的脾气一点都不好。
“脾气:pí qì”(気性や性格のこと。“脾气不好”は「すぐ怒る、怒りっぽい」という意味。)
这个一点都不好吃,我不喜欢吃。
虽然已经是6月了,但今天一点也不热。
“虽然~但是~”:「〜だけれども〜」(レッスン27参照)
動詞の完全否定“一个人也没有”
動詞もおなじように完全否定することができます。
動詞のばあい、
一 + 数詞 + (名詞) + 都(也)不 + 動詞
という形をとります。数詞と名詞が加わるのですね。
一分钱都不花。
「1円もつかわなかった」のように極端な表現で「1円」というのを中国語では“一分钱”で表現します。
“一分钱”は0.1元で、日本円で約2円くらいです。
「お金をつかう」の動詞は“花:huā”をつかいます。
我这里的人一个也不认识。
大卫不会中文,一个字都不会写。
すでに起きたこと(過去)であれば“不”を“没”に変えればOKです。
一 + 数詞 + (名詞) + 都(也)没 + 動詞
これも例文で見てみましょう。
这里一个人也没有。
狗狗一点水都没喝。
形容詞とおなじように“一点”をつかうこともできます。
我现在很忙,一点时间都没有。
我一次都没去过北京。
我一直没吃东西,一个面包都没吃。
“面包:miàn bāo”(パン)
計画や考慮、予定をあらわす“打算~”
計画や予定は“打算:dǎ suàn”であらわします。
「〜つもり」や「〜しようと思っている」と訳されることが多いです。
我今年打算去北京留学。
你打算怎么办?
小明打算去当老师了。
“当:dāng”(〜になる)
否定形の“不打算”と“没打算”のちがい
否定は“不”と“没”をつけます。
これらは過去・未来の時制に関係ありません。
(「“不”は未来で“没”は過去」ということではないので注意!)
“不”は話し手の決心や意志が強い。決断を強調。一方で、“没”は中性的で、いまのところその予定・考えはないといったニュアンス。
例として“我打算去参加小明的婚礼。”(ミンちゃんの結婚式に参加するつもり。)を“不”と“没”で否定してみましょう。
我不打算去参加小明的婚礼。→「参加しない」というかたい決断を強調。すでにいろいろ考えて出した結論で、完全なる否定。
我没打算去参加小明的婚礼。→ただいまのところ参加するつもりや予定はないというニュアンス。今後考えが変わって参加するという可能性もある。
ニュアンスは若干のちがいがありますが、“不”と“沒”は交換可能です。
今天我不打算喝酒。
你没打算换工作吗?
他没打算养猫。
“养:yǎng”(飼う)
小王不打算加班,她今天要早点回家。
“没”は過去ではなく「いまのところその動詞があらわすことが存在していない」というニュアンスです。 勘違いしている人が多いようなので注意です!
“打算~”と“有打算~”のちがい
“打算”は「つもり・予定」という名詞としてもつかえます。
そのばあい、「つもりがある」は“有打算”となります。
たとえば、「新しいスマホを買うつもり。」は
我打算买新手机。
ですが、“打算”を名詞としてつかって
我有打算买新手机。
とすることもできます。
ふたつのニュアンスのちがいはこんな感じです。
我打算买新手机。 →新しいスマホを買うのはほぼ確定で、買う決心がついている。
我有打算买新手机。→まだ決心がついていなかったり、お金が足りないなど他の要素があったりする可能性も含まれる。
上の“不”と“没”のちがいと似ていますね。
“打算”を動詞でつかえば否定は“不打算”となり、名詞でつかえば否定は“没(有)打算“となるだけです。
こちらも例文でみてみましょう。
我有打算出国。
小李有打算移民。
你有打算去旅游吗?
你有没有打算搬家?
A:你有打算在国外工作吗?
B:我没有这个打算。
例文集
日本語訳せずに中国語で理解しましょう。
意味もだいたいわかればOKです!
妈妈:小明,作文写好了吗?
小明:还没。
妈妈:一张都没写啊?
小明:还没开始呢。
妈妈:啊,一个字都没写啊!
小明:现在就开始。
妈妈:好好写啊。
“就”
“张:zhāng”は紙の数詞。
“一张都没写啊?”は「まだ(原稿用紙)1枚も書いてないの?」という意味。
A:你打算买新手机吗?
B:是的,现在的反应太慢了。一点都不好用了。
A:用了几年了?
B:两年多吧。
A:两年多就坏啊?
B:你的呢?还好吗?
A:我已经用了三年,还没坏哦。
B:真的吗?让我看看。
“让”
“反应:fǎn yìng”(反応)
“慢:màn”(遅い)
“坏:huài”(壊れている)
“好用:hǎo yòng”(使いやすい)
A:今天不是要开会吗?
B:是的呀。
A:人呢?二楼会议室一个人都不在呢。
B:今天不是在二楼开会啊。在三楼会议室呢。
A:真的吗?我听错了,怎么办?
B:现在快点去。
「どこ?」と聞くときに“人呢?”というばあいも多い。
A:新开的餐厅你去了吗?
B:哪家?
A:是公司对面的面馆。
B:我还没打卡呢,你去了?
A:那你最好不要去,一点都不好吃。
B:那我不想去了。
A:是哦,价格也高,味道不怎么样。
“新开的:xīn kāi de”(新しくできた)
“餐厅:cān tīng”(レストラン。数詞は“家:jiā”)
“面馆:miàn guǎn”(麺を売っているお店)
“味道:wèi dào”(味)
“不怎么样”(大したことない)
A:你们吃完后打算去哪?
B:唱歌去?你不是很喜欢唱歌吗?
A:可以啊。去哪家?上次去的那家KTV已经没有了呀。
B:没有了?为什么?
A:我不知道呀。倒闭了吧。
B:那我找一找。
“唱歌:chàng gē”(歌うこと。「カラオケに行く」は“去唱歌”や“唱歌去”ともいう。)
“倒闭:dǎo bì”(倒産)
A:你打算养狗了?
B:嗯,在想。
A:想养什么品种啊?
B:小小的可爱的那种吧。很小的狗狗不要遛的吧?
A:你说什么呀?狗狗都要遛啊。
B:这样啊。
A:你还是别养了。
“别”
“品种:pǐn zhóng”(種類、品種)
“遛:liù”(犬を散歩させること)
A:婷婷,你有打算换工作吗?
B:没想过。怎么了?
A:我们公司在招人呢。你有兴趣的话…
B:真的吗?那我们可以一起上班哎。
A:是的呀。你有兴趣的话我问问待遇什么的?
B:好啊。工资什么的你先问问吧。
A:那我现在发微信问问。
“的话”
“待遇:dài yù”(待遇)
A:奶奶,你要吃药啊。这些都要吃的。一个都没吃呢。
B:啊,我忘记了。
A:你吃饭了没?
B:还没呢。
A:那先吃东西吧。吃完后再吃药哦。
B:知道了。
A:药不要忘记吃哦。
“奶奶:nǎi nai(父方の)おばあちゃん”(母方のおばあちゃんは“外婆:wài pó”という。)
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