コラム

論語と五戒が事件を防ぐ鍵だと本気で思う

論語と戒律が事件を防ぐ鍵だと本気で思う

よくあるスキャンダルや事件を見てると、どれも古代の道徳をしっかり守っていれば起きないことです。

仏教の5つの根本戒律【五戒】というものがあります。

1不殺生(人間のみならず全ての生き物(有情眾生)の命を奪うこと。)
2不偷盜(他人のものを盗むこと。脱税や相手の時間を無駄にすることもカウントされる。)
3不邪淫(貞潔を守ること。)
4不妄語(ごまかし、まやかし、嘘、適当な発言、相手をたぶらかす発言、心にない言葉。)
5不飲酒(飲酒は上の4つの破戒を招く原因となりうる。)

これを守っているだけで防げた事件は無限にあるはず。

『論語』にはこうあります。

放行利而行,多怨。
(自分の利益だけ考えて行動すれば、必ず誰かを傷つけることになる。恨みを買うことになる。)

1万円札の渋沢栄一に『論語と算盤』という書籍がありますね。

道徳が崩壊すると、いくらお金があろうと、頭がよかろうと、生活も人生も破綻します。

富與貴,是人之所欲也,不以其道得之,不處也。貧與賤,是人之所惡也,不以其道得之,不去也。
(富はみな欲しがるが、それを得るための方法が道徳に反しているのであれば、求めない。貧しさはみなが嫌うが、そこから抜け出すための方法が非道徳的であるならば、抜け出そうとは思わない。)

これも『論語』の言葉です。

君子成人之美,不成人之惡。
(君子は人が善を成そうとしていれば、できる限りの手伝いをして、その善を成就させようとする。逆に、悪事であれば、なんとしてもそれを阻止しようとする。)

君子は孔子が理想とする円満な道徳を身につけた人間のことで、その反対は小人ですね。

誰かがいいことをしようとしていたら、できるだけのことをしてサポートする。
悪いことをしようとしているなら、なんとしてもそれを止める方向に持っていく。

これが君子の取るべき行動ということですね。

《增廣賢文》という古典にはこうあります。

人惡人怕天不怕,人善人欺天不欺;善惡到頭終有報,只爭來早與來遲。
(悪人は人々は恐れるかもしれないが、天は恐れることなぞない。善人を騙す人間はいるだろうが、天は騙すことはない。善悪は時が来ればしっかりと精算されるのだ。ただ、精算されるまで遅いか早いかだけである。)

仏教でもこう言います。

善有善報,惡有惡報;不是不報,時辰未到。
(善には善の報い、悪には悪の報いが必ず起こる。何も起きてないと思うかもしれないが、それは報いがないのではなく、ただ時が到来していないだけだ。)

私たちは中国語を勉強している身として、こういった古典の知恵にも触れていきたいものですね。

スキャンダルやニュースを見たら、これはどの戒律に違反してるのか見ると、意外とたった5の戒律(五戒)を守っていれば起きなかったということが多いでしょう。

これが破戒です。

人生が破滅に向かう可能性も大いにあります。

因果不虛

悪事は時が来たら精算されるのです。

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