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新潟発の「とんとん市場」を中国のビジネス誌が大絶賛!その理由は?

こんにちは!ちゃいなサプリのYukiです。

中国ビジネス情報誌『销售与市场』第719期に紹介された記事を参考に紹介します。
この記事では日本の「とんとん市場」が大絶賛されています。

とんとん市場は、新潟県新発田(しばた)市発祥の農産物直営所です。
(とんとん市場のHPはこちら)

本誌ではこの形式は農家とスーパーがドッキングした経営スタイルで、絶賛に値するとしています。

中国のビジネス誌で日本のことが絶賛されることもめずらしい上に、日本人でも知らない人が多いようなローカルな市場が取り上げられるのは興味深いですよね。

これを機に「とんとん市場」のビジネスモデルを理解し、海外のビジネスパーソンにも注目を集めるその理由を確かめて見てくださいね!

では以下くわしく見ていきましょう。

とんとん市場が作り上げたWin-Win-Winの関係

最大の特徴として農家が中心であり、野菜やくだものが主な商品で、生産者が依託するという形で直接販売できる方式をあげています。

消費者は安くて質のいいものを購入することができ、生産者は消費者に直接販売することで仲介業者からマージンをとられることがないというメリットがあります。

とんとん市場のビジネス戦略
引用https://gatachira.com/local/11701/

写真を引用させてもらったのは新潟県の情報を発信されているサイト「GataChira(ガタチラ)」様です。

かなり豊富で濃い新潟情報が手に入りますので、ぜひ覗いてみてくださいね!ボクも今回の記事を書くにあたりこちらのサイトに出会いました。これもなにかの縁だと思っています!

生産者、消費者、とんとん市場の3者ともにメリットがあるWin-Win、いやWin-Win-Winの関係が成り立つというわけです。

とんとん市場のビジネス戦略
とんとん市場のHPより

同時に、おなじ地域内に「農家の店とんとん」(HPはこちら)という農業資材の専門店もオープンしました。


「とんとん市場」は消費者がサービスの対象であったのに対し、
「農家の店とんとん」の主なサービス対象者は農家の生産者と園芸や家庭菜園が好きな消費者です。

種子や苗の販売のほか、農具や農薬、農業機械やパイプハウスなど農業や家庭菜園で必要なものは何でも揃っているのです。

「とんとん市場」がスーパーに負けない理由

地域のニーズを満たしてくれる「とんとん市場」がスーパーや八百屋などに負けずに勝ち続けている理由が3点上げられています。

以下、くわしく見ていきましょう。

1・輸送が便利ではやい

「とんとん市場」は、野菜やくだものの生産地から半径5キロ以内の場所にあり、これが輸送コストや時間の節約になっています。

輸送時間が短いことから、生産者はもぎたて、摘みたての野菜やくだものを1〜2時間以内に店頭に並べることが可能なのです。

包装・QRコードの貼り付け、輸送などすべての工程を入れて1〜2時間で完了できるのです。

よって、どこよりも新鮮な商品を提供でき、消費者の満足度も大きいのです。

生産者は朝、商品を「とんとん市場」に陳列した後、「農家の店とんとん」で必要な農具などを購入し、戻ったあとに仕事を継続するということも可能なのです。

2・管理は生産者、販売は市場というスタイル

運営において「とんとん市場」は、管理は生産者にまかせて、販売は市場が担うという合作方式をとっています。

具体的には、陳列する商品の洗浄・包装・ラベル貼りなどは生産者が自らやります。

とんとん市場協会は、1日3回売上状況を通知するメッセージを生産者に送ります。

それに合わせて生産者側は商品補充の時間や数量を計算したり、時間が経って傷んでしまったものは陳列棚からおろすなどの判断を下すのです。

とんとん市場は10日ごとに生産者へ売上額を振り込みます。その際、18%が市場の管理費になります。

ほかのスーパーとちがうところはとんとん市場の従業員が少ないということです。
最大店舗である新発田(しばた)店ですら正社員2人とパート7人の合計9人なのです。

生産者側と仕事を分担させているため管理コストや運営コストが抑えられているのです。
かかる人手ももその分少なくなるというわけです。

同時に、管理を生産者に任せることで、市場側が管理した場合のリスク回避や在庫問題の解決にもなっているのです。

市場が管理していた場合、万が一商品を腐らせてしまったり、傷めたり、変色させてしまったら市場の責任になってしまいますからね。

また、在庫も生産者が管理した方が確実ですし、安心ですよね。ここをうまく設計したわけです。

生産者にとっては、毎日自身の商品の売れ行きや利益状況が確認できることに加え、包装や陳列の時間も自由に決められるため、スケジュールも立てやすく、メリットも多いのです。

3・価格だけではなく品質も売り

生産者は直接販売するため、仲介業者のマージンもなく、とんとん市場で売れば倍ちかくの利益を得ることができます。

そのため、生産者にとってはとんとん市場での売上が多い方が良いため、品質の良いものをとんとん市場に出し、普通のものを農協などにおろすという方が合理的なのです。

したがって消費者にとっては、とんとん市場で買う方が安い(他のスーパーや八百屋より10〜20%割安)ため、さらにより新鮮でより質がいいとあって、とんとん市場で購入するという習慣もできるわけです。

消費者の行動を習慣化させるのはマーケティングにおいても重要でした。化粧品などでも30日無料お試しセットなどは習慣化させるための作戦なのですね。
>>スティーブ・ジョブズも大絶賛の心理テクニック!「フット・イン・ザ・ドア」とは?30日お試しセットの謎が解けます

とんとん市場」と「農家の店とんとん」を中心として、消費者と生産者を緊密に結びつけることに成功しました。人件費を増やさず、収入と顧客の安定的増加に成功したのです。

より重要なのは、消費者と生産者の双方のニーズを満たすことができたことです。

「とんとん市場」に出店している生産者の半分以上は年100万円以上の売上があり、
最高で年収2,200万円を達成したという例もあります。

とんとん市場」と「農家の店とんとん」の本部である株式会社せいだの発表によると令和2年の年商は36億2,000万円であったといいます。

このように生産者と消費者が求めているものをうまく見極め、その需要を満たすことで安定的に成長でき、三方が利益になるビジネスモデルができたわけです。

このように状況を作り出すことをシチュエーションマーケティングと呼びましたね。
>>シチュエーションマーケティングで売上UP




今回の内容については以下の動画でも解説しているので、ぜひご覧ください^^

中国のビジネス誌で日本が絶賛された記事は以前も紹介しました。以下の2本の記事もぜひあわせて読んでみてくださいね!
中国が絶賛した【勉強法】外国文化はこうやって身に付けろ!遣唐使と岩倉使節団から学ぶ
≫中国が大絶賛した日本の管理システム【TQC・JIT・カンバン・5S】中国ビジネス情報誌が解説!

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以上です。ありがとうございました。



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