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プロ通訳直伝中国語発音を改善するためのステップ:口の筋肉を使いこなす練習法

中国語発音改善のための練習法。口の筋肉を鍛える方法を解説するプロ通訳のステップ。
この記事で解決できるよ!
中国語の発音に悩んでいませんか?
  • 発音の勉強方法がわからない
  • 何から始めればいいのかわからない
  • 何度練習しても上達しない
  • 短期間で効率よく習得したい

この記事を読むとわかること:

  • 効果的な発音の勉強方法
  • 発音が上達しない原因
  • 中国の語学学校での発音指導法
  • 地域ごとの発音の違いと「正解のない発音」について

ボク自身、発音に苦戦しましたが、コツをつかんでからは大きく上達し、通訳として働くまでになりました。今では、中国人に間違えられることもあります。

それでは、発音習得のポイントを見ていきましょう。

見たいところに飛べる目次

中国語の発音を効果的に学ぶ方法

「中国語は発音が難しい」「聞き取れない」—— そんなイメージを持っていませんか?

ボクも最初はそうでした。

中国に向かう飛行機の中で、
「先生,你要喝什么?」(xiān shēng, nǐ yào hē shén me?)
と聞かれましたが、何も理解できずポカン…。

すると、乗務員が「何を飲みますか?」と日本語で聞き直してくれました。

「こんな簡単なフレーズですらマネできないなんて…本当に中国語を習得できるのか?」
そんな不安を感じたのを覚えています。

しかし、たった3ヶ月後、中国CCTVの中国語コンテストで栄誉賞を受賞するまでに上達しました。

中国語発音の勉強法

どうやって発音を克服したのか? その方法を紹介します。

ピンイン学習の時間配分:効果的な方法

中国語の学習では、まずピンインの発音から始めますよね。ここで大切なのは、「ピンインを完璧にしてから次に進もう」としないこと です。

ボクの経験からも、入門段階でピンインを完璧にするのは難しいもの。ある程度聞き取れるようになったら、発音だけの勉強にこだわらず先へ進みましょう。

次は、文法や単語を学びながら、例文を聞いてシャドーイングする のがおすすめ。リズムと一緒に発音を体に染み込ませていきます。

YouTubeを活用した中国語発音練習法

YouTubeの発音動画を繰り返し見てマネするのが効果的です。

ボクも最初は口の開け方や発音の説明を聞いてもピンときませんでしたが、動画を何度もマネすることでコツをつかめました

1日5分を1ヶ月続けるだけで、”e, he, che, ri” などの苦手な音が出せるようになり、口のまわりの筋肉が痛くなるほどでした。日本語とは使う筋肉が違うので、少しずつ鍛えていくのがポイントです。

当時ボクが使っていたのは、ピンインと声調、さらに組み合わせ練習を含む5分ほどの動画でした。今は見つからないので、ネイティブと協力してパワーアップした動画を作ったのでぜひご活用ください。

基本の発音練習はこちら → 発音動画
これを毎日繰り返しましょう!

頻出漢字でさらに練習

もっと練習したい人は、頻出漢字の発音をマネするのがおすすめ。
声調・ピンイン・漢字 を同時に覚えられるので、一石二鳥です!

頻出漢字140個(使用率50%) → 頻出漢字動画

声調は100回トレーニング

声調はYouTubeで何度もトレーニングすると効果的。
1日3回 × 1ヶ月(約100回) やればOK!

声調トレーニング → 声調トレーニング動画

中国語発音を上達させるための重要なマインドセット

中国語の発音を効果的に学ぶための考え方を紹介します。発音を学ぶ際は、以下のポイントを意識しましょう。

  • 目標は「聞き取れる」「伝わる」発音
  • 理屈よりも耳と感覚で覚える
  • 発音はセンスではなく練習で上達する
  • ネイティブでも発音に個人差がある
  • 「正しい発音」は地域や話者によって異なる
  • 完璧な発音を目指さない

YouTube動画を参照

さらに詳しい説明をみる

理屈ではなく感覚で覚える中国語発音

発音を理屈で覚えようとすると、上手にできないことが多いです。ボク自身、中国語を勉強した経験や、日本語を教えてきた経験からも実感しています。

例えば、日本語の「あ」の発音について「中舌母音で、英語の‘father’や‘dad’の’a’の音の中間」と中国版Wikipediaで解説されています。しかし、理論的な解説よりも実際の「音」を身体で覚える方が効果的ですよね。

中国語発音はセンスで決まる理由

発音の上達には「センス」が大きく影響します。たくさん練習しても、必ずしも誰もが上手になるわけではありません。

例えば、日本に長年住んでいる外国人の中でも、日本語の発音が非常に上手な人もいれば、アクセントが強いままの人もいますよね。これは、中国や日本に長年住んでいる外国人や日本人にも同じことが言えます。発音が上手な人は、何年学んだかに関係なく、自然と上達していることが多いです。

このことからも、ネイティブのような完璧な発音を目標にする必要はないことがわかります。重要なのは、自分が伝えたいことが相手にしっかり伝わる発音を身につけることです。完璧を目指すのではなく、理解しやすく話せることが最も大切です。


動画あり】詳しく解説!

中国語発音の目標:音が正確に聞き取れるようになる

中国語の発音を学ぶ上で、どのような目標を設定すれば良いのでしょうか?

入門段階では、以下の2つの目標を掲げて学習を進めていきましょう。

  • 音を聞いてピンインがわかる(聞き分けられる)
  • 最低限、ネイティブが理解できる発音を身につける

発音は繰り返し聞いたり話したりすることで自然に上達しますので、焦らず進めていきましょう。今この段階で習得した発音が固定されるわけではなく、後から改善することもできます。

重要なのは、ネイティブが理解できる発音を目指すことです。実際に会話をしてみて、相手が理解してくれるかどうかがポイントになります。

もし、ネイティブとの会話機会が少ない場合は、オンラインスクール無料アプリなどを活用して、ネイティブと交流しましょう。これらのツールを使うことで、実際の会話を通じて、発音力を向上させることができます。

中国語発音の重要なポイントとコツ

発音がうまくできない人は、以下のポイントに注意すると上達するかもしれません。ボクも発音に悩んでいた時期がありましたが、次のことに気づいてから、発音のコツがつかめました。

  1. 音をちゃんと聞くことが大切
    音を正確に聞くことが、発音改善の第一歩です。耳を鍛えて、正しい音の感覚をつかみましょう。
  2. リズムが重要
    中国語の発音にはリズムがあり、このリズムを身につけることが自然な発音に繋がります。リズム感を意識して練習しましょう。
  3. 発音のルールを理解しておく
    ピンインや発音のルールを把握しておくことで、正確な発音がしやすくなります。基本的なルールを学んでおきましょう。
  4. ピンインをローマ字読みしない
    ピンインはローマ字とは異なる音の表現です。日本語の発音とは違う点を意識して、ピンインの音を正しく理解しましょう。
  5. 単語のピンインを正確に覚える
    単語ごとにピンインをしっかり覚えることが、発音上達の鍵です。単語ごとの発音を意識的に練習しましょう。
  6. 覚えておくべきピンインのルール
    ピンインには特定の発音ルールがあります。これらを理解して、発音練習に活かしましょう。
  7. 声調を間違えても誤解されることは少ない
    完璧に声調を発音できなくても、会話の中で誤解されることはほとんどありません。大切なのは、相手が理解できることです。
さらに詳しい説明をみる

大切なのはリズム

単語の発音にとらわれすぎると、話すときにぎこちなくなります。日本語でも「ありがとうございます」が「あざっす」、「おつかれさまです」が「おつかえさまです」といった現象が起こりますよね。これは話すスピードが速いためです。

言葉を識別するのはリズムです。中国語でもリズムを身につけることが大切です。以下の動画で紹介しています。

動画あり】詳しく解説!

発音のルールはこれだけ

中国語には声調が変化する規則があります。
代表的なものは「第三声+第三声→第声+第三声」です。

例:
你好(nǐ hǎo)は、第三声+第三声ですが、実際の発音はní hǎo(第声+第三声)となります。

面白いことに、このルールはネイティブでも知らないことが多いです。中国人の妻も知りませんでした笑

動画あり】詳しく解説!

他には「一」と「不」は発音が特殊な変化をします。

こちらの動画を1週間見続ければ、この変化は十分に習得可能ですのでご安心ください。

覚えておきたいピンインのルール

日本語の音読みで「〜ん」となるものは、ピンインでは“-n”となります。逆に、「〜ん」にならないものは“-ng”を使います。

例:

  • 安(あん)→ān
  • 山(さん)→sān
  • 難(なん)→nán
  • 乱(らん)→luàn
  • 間(かん)→jiān

一方、日本語で「〜ん」とならないものは“ng”を使います。

例:

  • 静(せい)→jìng
  • 寧(ねい)→níng/nìng
  • 京(きょう)→jīng
  • 動(どう)→dòng
  • 濃(のう)→nóng

この規則は、ピンインでタイピングするときにも便利です。
ボクはいまでも日本語の音読みから“-n”なのか“-ng”なのかを思い出しています。

よく言われる誤解

「中国語は発音を間違えると意味が全く違う」と言われますが、実際にはそんなことはありません。

例えば、よく挙げられる例として、

  • 努力(nǔ lì)=「努力する」
  • 奴隶(nú lì)=「奴隷」

といった単語がありますが、もし「努力」の発音を間違えて「奴隷」の発音をしても、文脈から誤解されることはありません。文法も異なるので、動詞が必要です。「奴隷になる」は「做奴隶」や「当奴隶」など、意味も文法も異なります。

日本語でも同じことが言えます。例えば「雨(あめ)」と「飴(あめ)」はイントネーションが違いますが、ネイティブは文脈で判断でき、誤解することはありません。

英語でも同様です。例えば、「rice(ご飯)」と「lice(しらみ)」は発音が似ていますが、文脈から意味が分かります。

中国語を話す際も、発音ミスを気にする必要はありません。相手は文脈から理解してくれます。

単語が発音できない原因

単語がうまく発音できないのは練習不足ではなく、以下のポイントをチェックしてみてください。

1. 単語のピンインを覚えていない

意外と多いのが、単語のピンインを正確に覚えていないことです。ピンインが曖昧だとうまく発音できません。まずは正確に覚え直しましょう。

2. ちゃんと音を聞いていない

音をしっかり聞いていないと、発音がずれてしまいます。何度も聞いて、音を体に染み込ませることが大切です。発音が上達しない人は、音に意識を向けていないことが多いです。

3. 音を意識して練習

発音を練習する際、「音」に全神経を集中させましょう。筋トレと同じように、意識することで効果が上がります。

動画あり】詳しく解説!

ピンインをローマ字読みしない

ピンインをローマ字読みしてしまう人が多いですが、実はピンインとローマ字はまったく異なります。

特に「zhi」「chi」「shi」「ri」などを「ジ」「チ」「シ」「リ」と読むのは、ローマ字読みをしているためです。しかし、ピンインはローマ字と発音が異なります。音を聞いてそのまま発音しましょう。

中国語のピンインは、日本語のローマ字とは全く異なる発音をすることを忘れないように!

中国語発音の効果的なトレーニング方法

ピンインを覚えた後、次に進むべきトレーニング方法はシンプルで楽しいものばかりです。この段階で語彙も増え、文法も自然と身についていきます。難しく考える必要はありませんので、リラックスして学んでいきましょう。

中国語発音を鍛えるためのシャドーイング法

シャドーイングとは、音声を聞いてその1〜2秒遅れで真似をする練習方法です。通訳がよく使うテクニックですが、普段の勉強でも非常に有効です。

最初はスピードに追いつけずに苦労するかもしれませんが、練習とは「できない」を「できる」に変える作業ですから心配しなくて大丈夫です。繰り返して練習することで、必ずできるようになります。

私も一時期、シャドーイングに夢中で、いろいろな言語で試しました。すると、ペラペラになれた錯覚に浸ることができ、楽しく感じましたよ!

中国語発音を上達させるための聴く練習

音やリズムを身体に染み込ませるためには、やはりたくさん聴くことが重要です。聴くだけで自然に言語感覚が養われます。

映画ドラマ、さらには歌を聴くことも非常に効果的です。

ボク自身、勉強を始めたばかりのときは毎日何時間も映画を観ていました。そのようにして、自然に言語の感覚を身につけることができました。

YouTubeで聴いてみたい中国語の歌もありますよ。気分転換に中国語の音楽を聴くのもおすすめです。

ボクは中国語を勉強していた当時、話すときは幼稚園児のようでしたが、歌になると「中国人っぽくなる」と言われたことがあります。歌の方が比較的簡単に発音できるので、みなさんもぜひ試してみてください。

こちらに、YouTubeで1億再生を超えたおすすめ中国語の歌をまとめています。中国語の勉強にも最適な曲ばかりです!

他にはポッドキャストなどの音声配信もいいですね。

YouTube

YouTubeにある作品の良いところは、中国字幕があることですね。中国字幕で観ることで、漢字の読み方を身につけることができます。最初は内容が完全には理解できないかもしれませんが、それでも勉強にはなります。

ボクも入門レベルからわからないながらも中国字幕でよく観ていました。

こちらの動画は中国語の学習にも役立つ作品です。映画以外にも、中国語リスニングが勉強できるおすすめYouTubeチャンネルもチェックしてみてください。

歌もYouTubeで無料で聴け、歌詞がついているので、漢字の読み方や語彙力の向上にも役立ちます。

ボクが最初に覚えた歌は、陳奕迅(Eason Chan)の「十年」という曲です。歌詞が簡単で、初心者にもおすすめです。

こちらの「十年」もぜひ聴いてみてください。

中国ではカラオケでも歌詞は繁体字が使われることが多いです。中国人の友達とカラオケに行ったとき、歌うのが恥ずかしかったのを思い出しますが、「歌なら中国人の大人みたいだね」と言われて自信がつきました。

歌は発音を上達させるのにとても効果的な手段かもしれませんね!

動画配信サービス

動画配信サービスでは、「華流」として中国語の映画やドラマがとても人気です。

日本語字幕がついているため、内容がしっかり理解できるのが大きな魅力ですね!

これらのサービスは、月額500〜1,000円くらいで見放題なので、一気見してしまうのもいいかもしれません。

例えば、中国&台湾ドラマや映画が見放題の動画配信サービスBEST4!では、豊富な華流コンテンツを活用しながら、中国語の勉強も進めることができます。

ドラマは、70話近くある作品もあり、見応え満点です!

中国語発音を上達させるための「話す」練習法

発音を上手にするには、たくさん「使う」必要があります。すなわち、たくさん「話す」ということですね。

とはいえ、ネイティブの知り合いがいないという方も多いかもしれません。以下では、無料で使えるアプリなどを紹介します。

HelloTalkなどのアプリ

無料でネイティブとチャットや電話ができるおすすめのアプリは、HelloTalkHiNativeTandemです。
中国語のピンイン入力を覚えてチャットすれば、ピンインも覚えやすくなります。

HelloTalkは中国製なので、中国でも使えるため非常に便利です(中国では外国製アプリはブロックされているので、使用するにはVPNが必要です)。
電話やボイスメッセージ機能を使って、発音を矯正してもらいましょう。

オンラインスクール

オンラインスクールでプロの講師から習うことは、お金はかかりますが上達は非常に早いです。

講師は日本人が発音しにくいピンインやよくあるミスを把握していますので、適切な指導を受けられます。

こちらの動画で、さらに詳細な情報を確認できます。

発音がなかなか上達しない方や、お金を払ってでもプロ講師に習いたい方には、オンラインスクールの利用をおすすめします。

「学んでから実践」ではなく「実践しながら学ぶ」が鉄則!です。

無料アプリ(HelloTalkなど)
学研のCCレッスン
  • 無料で使用可能
  • 初心者でも安心
  • 何時間話してもOK
  • 気が合えば長期的な学習パートナーに
  • 日本語だけの会話になることも
  • 相手から返信がないことも多い
  • 会話が続かないことが一番のネック
  • 有料だけど格安(1回200円〜)
  • フリートークOK
  • 有料だから心置きなく話せる
  • 先生は日本語ができる人も多い
  • 先生を出身地などから検索できる
    毎回ちがう先生でもOK
  • 人気の先生は割高&予約しずらい


ネイティブの人との会話を通して、中国語の発音やリズムも矯正されていきます。

そのためには会話で使う文法知識も必要になります。
【独学】中国語の日常会話を3ヶ月でマスターする方法!プロの通訳が徹底解説

忙しい現代では、できるだけ短時間で必要な中国語スキルを身につけるのが望ましいですね。

短期間でレベルUPするには、正しいやり方で勉強していく必要があります。
自分流で行うよりも、実際に短期間で上達した人の方法を真似る方が効率的でしょう。

動画版もありますので、あわせてご覧いただけると更にレベルUPします!

ChatGPTを使った発音練習法:効率的な中国語トレーニング

視聴者の方が、ChatGPTを使った中国語学習法をシェアしてくださいました!ChatGPTはとても有益なので、ぜひ参考にして実践してみてください。

スマホのChatGPT音声入力を使って、会話と発音の練習相手になってもらっているんです。これまではWeChatの音声入力を使って、自分の発音が正確に漢字に変換されるかチェックしていましたが、ChatGPTなら正確な発音であればきちんと中国語に変換してくれます。

もし違う文字に変換された場合でも、発音をやり直したり、訂正を頼んだりできるので便利です。さらに、不自然な表現があれば、その理由まで丁寧に教えてくれるので、発音練習はChatGPTに乗り換えました。とても効率的に学べています。

ChatGPT自身によると、現時点では音声での返答はできないとのことですが、将来的に音声化が実現すれば、聞き取り練習にも使えるようになりますね。それに、

ドラマや映画の感想を語りたいときも、友人とのWeChatよりChatGPTの方が断然おすすめです。友人なら「没看过~」で終わってしまう話題も、ChatGPTなら延々と意見交換ができて、本当に最高です!

ChatGPTを使った発音練習は、まるで親切な友達と一緒に学んでいるような感覚で、楽しく続けられます。発音チェックや自然な言い回しの習得に悩んでいる方は、ぜひ一度試してみてください。きっと新しい発見があるはずです!

中国語発音がうまくいかない人へのアドバイス

CDの発音を一生懸命マネして、なかなかできずにがっかりしていませんか?
ボクも最初はうまくできずに落ち込んでいました。

でも、なぜできないのでしょうか?
よく考えてみてください。実は、

CDに録音されているプロの発音をしようとしている
ということです。
「大半のネイティブより上手になろうとしている」 という無理な目標を設定しているのです。

さらに、日本と違うのは
日本の何倍もの方言やアクセントが存在している ことです。
例えば、こちらの動画は中国各地のアクセント(標準語のなまり)を紹介しています。


中国語の発音について

中国語が上達していくと気づくのは、少数民族や年配の人、香港や架橋の人たちなど、外国人っぽい発音をする人が多いことです。
標準語を話す人たちでも、アクセントや強弱、リズムがそれぞれ異なります。

「正しい発音」なんて存在しません。
あなたの発音で大丈夫です。


発音練習について:CDの音声を目標にするのはあまり意味がない

ネイティブたちはCDのように発音しませんし、実際に多くのネイティブでさえCDのような発音はできません。

例えば、私の妻の親戚たちも浙江省寧波市出身で、標準語がうまく話せない人も多いです。特に田舎の人たちは、なまりが強いです。


発音についてさらに学ぶ

このセクションでは以下の内容を詳しく見ていきます:

  • 中国語のよくある発音
  • 声調がピンイン通りでない例
  • 台湾や香港の人たちの話し方

そして、「発音」に時間をかけすぎないことと、発音への正しい理解を深めていきたいと思います。

声調もさまざま

声調は年齢や地域によって異なります。
実際に中華圏で、異なる地域や年齢の人たちと交流してみると、発音に正解はないことがよくわかります。

例えば、以下の動画では、標準的な発音とは異なる声調を聞くことができます。

異なる声調の例(動画)


なので、発音がうまくできないからといって心配する必要はありません。
自分のペースで、自然な発音を目指していきましょう。

第三声+第三声 → 第二声+第三声

この声調変化のルールは、「第三声+第三声」 の組み合わせが、実際には 「第二声+第三声」 に変わる、というものです。
具体的な例を見てみましょう:

  • 你好(nǐ hǎo)
    これが本来の「第三声+第三声」ですが、実際には ní hǎo(第二声+第三声) と発音されます。

ネイティブの感覚

面白いことに、ネイティブスピーカーの多くはこのルールを意識していません。
例えば、ボクの妻も知らなかったように、「nǐ hǎo」 と発音することに慣れている人が多いです。
実際、会話の中では第二声に近い発音が多くなりますが、それでも正しいのは「第三声+第三声」のままだと認識しているネイティブが多いです。


このように、学習者とネイティブで発音の認識にズレがあることがあり、発音の練習ではこういった点も理解しておくと便利ですね。

発音の違い:zhi, chi, shi, ri

中国語の発音において、「正解」は地域や年齢によって異なることがよくあります。特に、zhi, chi, shi, ri の発音は、場所や話者によって異なる場合が多いです。

例えば、多くの人が以下のように発音します:

  • zhī
  • chī
  • shī

具体的な例としては:

  • 知道 (zhī dào)zī dào
  • 吃饭 (chī fàn)cī fàn
  • 我是 (wǒ shì)wǒ sì
  • 日本 (rì běn)zì běn

地域差と発音のクセ

このような発音は、特に南部の方言でよく見られます。実際、中国全体で「zhi, chi, shi」をはっきり発音しない人が多数派であるため、発音が完璧でなくても安心して話しましょう

一方、日本語で発音するときに「じー、ちー、しー」のように発音すると、日本人っぽさが強調されてしまいます。香港や台湾でも、似たような発音をする人が多いです。

その他の例を見る

「l」と「n」の発音の違い

中国語では、「l」と「n」が区別できない場合が多いです。特に、南部の方言や湖南省では、この発音の区別が難しいことがあります。

例えば、以下のように発音が逆になることがあります:

  • 刘 (liú)niú
  • 牛 (niú)liú
  • 奶奶 (nǎi nai)lǎi lai

発音の特徴と地域差

湖南省などの南方の方言では、この発音の混乱が顕著です。実際、日本語の「らりるれろ」を「なにぬねの」と発音してしまうことと似た現象が、中国語でも見られます。

例えば、日本語で「ありがとう」を発音するときに「あにがとう」のように言ってしまうことがあるように、「l」と「n」の違いが自然に発音されていない場合があります。

練習方法:早口言葉

「l」と「n」の発音を練習するための早口言葉もあります。これは、発音を正確にするための練習に役立ちます:

刘奶奶找牛奶奶买牛奶,牛奶奶给刘奶奶拿牛奶,刘奶奶说牛奶奶的牛奶不如柳奶奶的牛奶,牛奶奶说柳奶奶的牛奶会流奶,柳奶奶听见了大骂牛奶奶你的才会流奶,柳奶奶和牛奶奶泼牛奶吓坏了刘奶奶,大骂再也不买柳奶奶和牛奶奶的牛奶。

ピンイン:

Liú nǎinai zhǎo niúnǎinai mǎi niúnǎi, niúnǎinai gěi Liú nǎinai ná niúnǎi, Liú nǎinai shuō niúnǎinai de niúnǎi bùrú Liǔ nǎinai de niúnǎi, niúnǎinai shuō Liǔ nǎinai de niúnǎi huì liú nǎi, Liǔ nǎinai tīngjiànle dà mà niúnǎinai nǐ de cái huì liú nǎi, Liǔ nǎinai hé niúnǎinai pō niúnǎi xià huàile Liú nǎinai, dà mà zài yě bù mǎi Liǔ nǎinai hé niúnǎinai de niúnǎi.


「l」と「n」の発音の違いは地域によって変わるため、完璧に区別できなくても問題ありません。練習を重ねて、発音を自然に改善していきましょう。

「爱(ài)」→「nài」や「恶(è)」→「nè」:東北地方の発音の特徴

東北出身の梦参老和尚が発音する中国語には、一般的な標準語とは異なる特徴があります。例えば、以下のように発音されます:

  • (ài)→ nài
  • (è)→

このような発音の変化は、地域ごとのアクセントや発音習慣によるものです。実際に、吉林省に行ったとき、現地の人々の発音に触れてみると、zhizichicishisiriziという発音が一般的でした。

動画で確認したように、東北地方の人々は標準的な発音をするわけではなく、地域ごとの独自の発音があります。このような発音の違いを理解することも、中国語学習において非常に重要です。

動画リンク: 梦参老和尚の発音例

r → y の発音の違い

一部の中国語話者は、以下のように発音します:

  • (ràng)→ yàng
  • (ròu)→ yòu
  • 认真(rèn zhēn)→ yèn zhēn

これは南方特有の発音ではなく、例えば東北出身の梦参老和尚も同様に発音しています。


色(sè)→ sài の発音

また、以下のように発音されることがあります:

  • (sè)→ sài
  • 颜色(yán sè)→ yán
  • 红色(hóng sè)→ hóng sài

この発音は、特に年配の方々に見られます。


e → o の発音の変化

一部の地域では、「e」を「o」と発音することもあります。例えば:

  • (hé)→
  • (è)→

安徽省出身の淨空法師もこのように発音します。(動画あり

dàn → dài の発音変化

一部の地域では、以下のように発音されることがあります:

  • 蛋糕(dàn gāo)→ dài gāo
  • 鸡蛋(jī dàn)→ jī dài

妻の働いている喫茶店のボスや妻のお母さんたちもこのように発音します。寧波市など、特定の地域の特徴かもしれません。しかし、方言では「蛋糕」→「デーゴー」のように発音されるため、標準的な発音とは異なります。


er → e の発音変化

南方の地域では、以下のように発音されることがあります:

  • (èr)→ è
  • 儿子(ér zi)→ é zi
  • 耳朵(ěr duo)→ é duo

「去哪儿」などでは、「儿」の音を発音せずに「去哪」と言うことも多いです。台湾でも巻き舌の「r」を発音しない人が多いです。


f → h,h → f の発音変化

福建省の人々は、以下のように発音することがあります:

  • 福建(fú jiàn)→ hú jiàn
  • 衣服(yī fu)→ yī hu

また、広東語圏では「h」を「f」で発音することもあります:

  • (huā)→
  • (huó)→

広東語では「h」の音がないため、このような発音変化が見られます。


s → x の発音変化

香港では、以下のように発音されることが多いです:

  • (sì)→
  • (sī)→

完全に「xī」とは発音せず、「スィー」といった感じで発音されることが多いです。


完璧な発音を目指す必要はなく、地域による発音の違いを理解し、会話の中で自然な発音を心がけることが大切です。

“前鼻音”-n と “后鼻音”-ng の違い

ピンインでは、“-n”“-ng” で終わる音が存在しますが、この違いを識別するのが難しいネイティブも多いです。

例えば:

  • (mín)
  • (míng)

これらの発音の違いを区別できない人もよくいます。実際、発音が同じでも、ネイティブはあまり気にしていないことが多いです。

“-n”“-ng” の違いはわかっているんじゃない?」と思っても、ネイティブが実際にピンインを聞くと、「あれ、前鼻音(“-n”)だっけ?後鼻音(“-ng”)だっけ?」と迷うことがよくあります。

実際、私の妻もよく間違えます。笑

cuò → chuò

“不错:bú cuò” → “bú chuò”

香港の人々はこのように発音することが多いです。香港人が話す普通話は、他の地域と少し異なり、特徴的な発音をします。特に香港の有名なスターたちもテレビでその発音をネタにされることが多いです。

香港式普通話

香港の人々は広東語が母国語であるため、普通話が得意ではないことが多いです。これを「港普(gǎng pǔ)」と言い、香港のテレビ番組や映画でよく取り上げられます。

有名な俳優のジャッキー・チェンも、初期の頃は普通話が上手ではなく、笑われたことがあるそうです。

ドラマや映画では、このような香港式普通話を面白おかしく描写するシーンも多くあります。

さらに、YouTubeでは香港の道行く人々に普通話を読んでもらう企画も行われています。これも面白いコンテンツですね!

関連動画リンク

自分が「香港人より中国語が上手になった!」と言われたとき、すごく自信を持てたのを覚えています。

台湾華語と中国本土の普通話の違い

台湾では普通話を「國語(guó yǔ)」と呼びます。日本では「台湾華語」とも呼ばれることがあります。

台湾で使われるアクセントは「台湾腔(tái wān qiāng)」として知られています。大陸の普通話と異なるアクセントや単語が使われることがありますが、意思疎通には全く問題ありません。

台湾のアクセントについてはこちらで詳しく説明しています。

発音の違い

以下のような発音の違いがあります:

  • “液体”:yè tǐ → yì tǐ
  • “和”:hé → hàn
  • “包括”:bāo kuò → bāo kuà

また、声調の違いもあります。

  • “期待”:qī dài → qí dài
  • “法国”:fǎ guó → fà guó
  • “企业”:qǐ yè → qì yè
  • “相亲”:xiāng qīn → xiàng qīn

軽声の使用の違い

台湾では軽声で読むことは少ないです。

  • “认识”:rèn shi → rèn shì
  • “厉害”:lì hai → lì hài

関連動画リンク

台湾華語の発音はかわいらしいと大陸でも有名です。

東北地方の中国語アクセント(东北腔)の特徴

東北地方(遼寧省・吉林省・黒竜江省)では、独特のアクセントが有名です。普通话と異なる単語の使用が見られ、特に声調の違いも特徴的です。

発音の違い

東北地方では、第二声、第三声、第四声の発音が異なります。

  • “出去”:chū qu → chǔ qu
  • “得到”:dé dào → dě dào
  • “媳妇儿”:xí fùr → xǐ fùr

音の変化

また、ピンインの「o」を「e」のように発音することが多いです。

  • “博士”:bó shì → bé shì
  • “破”:pò →

関連動画リンク

東北地方の発音は力強く、親しみやすさが感じられます。興味があれば、動画でその特徴をチェックしてみてください!

CDで発音を練習するということ

中国語学習者は、CDの音源に近づけるように努力しますが、実はこれが必ずしも最善策ではないことに気づくことが大切です。なぜなら、ネイティブの人々でも「標準的」とされる発音に完全に合わせることが難しい場合が多く、また実際にネイティブも常にそのように発音するわけではないからです。

特に私たち外国人が初学者の段階で1年ほどで完璧にCDのような発音を習得するのは難しいです。ですので、発音が完璧でなくても落ち込む必要はありません。

「中国語の発音に正解はない」ということを理解できれば、中国語学習の第一歩を踏み出したことになります。

CDを活用した中国語発音練習の方法

字を書くとき、誰もお手本通りに書こうとはしませんよね? それと同じように、中国語の発音もお手本通りにしなければならないという考えは、少し傲慢かもしれません。

重要なのは、「相手に伝わる発音」です。この発音ができるようになることが、私たちが目指すべき目標です。

中国でバズったこんな動画もあります。台湾人と香港人の模倣はそっくりですね笑

発音は個性を出しながらも、伝わることが最も大切だということを覚えておきましょう。

まとめ:「覚えてから使う」ではなく「実践しながら覚える」

中国語の発音は、正しい方法で練習を続けることが非常に重要です。ピンインや声調の理解を深め、YouTubeやアプリを活用した学習を進めることで、効率よく発音を上達させることができます。発音は理論で覚えるよりも、実際に声に出して耳で覚えることがポイントです。

「覚えてから使う」ではなく「実践しながら覚える」です!

シャドーイングやリスニングを繰り返し行うことで、さらに精度の高い自然な発音を身につけることができます。目標は「音が聞き取れるレベル」に達することです。焦らず、正しい方法で継続的に努力することが発音上達への近道です。

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