中国語文法レッスン第14課です。
ここでは以下の内容をご紹介していきます。
①願望をあらわす“要”
②「〜と思う」の“觉得”
③「いちばん〜」の副詞“最”
④だいたいの数をあらわす“几”と“多”
今回のレッスン内容を身につければ、
「コーヒーがいいです。」
「きょうは雨降らないと思うよ。」
「どれがいちばん好き?」
「外国人の友だちは数人います。」
「3ヶ月以上中国語勉強しています。」
などの日常よくつかう表現ができるようになります。
たくさんの例文も載せてありますので、
文法事項とともに語彙も増やしていきましょう。
★文法レッスンの使い方
①例文のシャドーイング
②例文の音読
③文法の解説を読む
④会話集のシャドーイング
⑤会話集の音読
⑥会話集の単語&文法チェック
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願望をあらわす“要”
“要”は動詞のまえにつけて願望のニュアンスがあらわせます。
肯定文
主語 + 要 + 動詞。
この形で肯定文がつくれます。
我妈要买衣服。
我奶奶要去医院。
我爸爸要打电话给公司。
「電話をかける」は“打电话:dǎ diàn huà”と言い、
「〜に電話をかける」というときは“给~打电话”もしくは“打电话给~”でしたね。
>>レッスン11
疑問文
疑問文もYes/Noを問うなら“吗”
具体的に聞きたいときは疑問文をつかうのでしたね。
你妈妈要买衣服吗?
你妈妈要买什么?
你奶奶要去医院吗?
“奶奶:nǎi nǎi”は父方のおばあちゃんで、母方のおばあちゃんは“外婆:wài pó”といいます。
你奶奶要去哪儿?
你爸爸要打电话给谁?
否定文
否定文では“不要”ではなく“不想”をつかいます。
主語 + 不想 + 動詞。
“想:xiǎng”はレッスン6でやりましたね。
我不想参加卡拉OK。
“卡拉OK:kǎ là OK”(カラオケ)
我爷爷不想吃药。
小明不想在图书馆学习。
“要”と“想”のちがい
“要”と“想”はどちらも個人の願望や「〜するつもり」などの予定をあらわしますが、ニュアンスがすこし異なります。
ニュアンスのちがいは
“要”は決心や決定したこと、もしくは強烈な願望をあらわします。
一方で“想”は“要”よりは弱く、ただの考えや「できたらいいな」程度の願望で、それをやるかやらないか、もしくはそれが実現するかしないかは重要ではありません。
①我要去北京。
②我想去北京。
①はなんとしてでも北京に行くという強い意志が感じられ、②は行きたいという気持ちはあっても、行くか行かないかははっきりしないといったニュアンスです。
また“要”は直接名詞のまえにつけることもできます。
そのばあい「〜が欲しい」や「〜を必要としている」といった意味になります。
我要咖啡。
他要一个杯子。
老师要水。
「〜と思う」の“觉得”
“觉得:jué de”は「〜という感覚がある」「〜と感じる」といった意味でつかわれます。
形容詞や動詞、さらには文のまえにつけて使います。
我觉得这里很热。
(这里很热。)
我觉得难受。
(我难受。)
我觉得很不好意思。
(我很不好意思。)
※この用法では“觉得”をつかわないことのほうが多いようです。
“我觉得很累。”よりも“我很累。”のほうが自然だそうです。
ボク自身の経験でもこの文脈で“觉得”をつかうのはあまり聞きませんね。
よくつかうのは「〜と思う」のように意見を示すときです。
她觉得老师太严厉了。
“严厉:yán lì”(厳しい)
“太~了”は「〜すぎる」という程度が著しく高かったり誇張したいときにつかうのでしたね。
他们觉得这部电影很好。
我想和她表白,你觉得怎么样?
このつかい方は“认为:rèn wéi”にちかいですが、語気は弱めです。
くわしくは以下の記事にまとめてあります。
「いちばん〜」の副詞“最”
“最:zuì”は「最も、いちばん」のように程度が超越していることや誇張を表現します。
形容詞のほかに“喜欢”“讨厌”“爱”など感情をあらわす動詞や“想”ともつかうことができます。
例文で見てみましょう。
小明在学校里成绩最好。
最辣的中国菜是什么?
铃木先生的中文最好。
山口女士的衣服最贵。
你最喜欢吃什么?
你最想去什么地方?
“什么地方”=“哪里”
她最讨厌抽烟。
“抽烟:chōu yān”(喫煙)
我弟弟最爱吃麻婆豆腐。
“麻婆豆腐:má pó dòu fu”(マーボードーフ)
だいたいの数をあらわす“几”と“多”
“几”はいままで数字や数を聞くときの疑問詞で使われる例を紹介しました。
“你几岁?”(レッスン3)
“今天几号?”(レッスン5)
“现在几点?”(レッスン9)
きょうは疑問詞としての“几”ではなく、だいたいの数字を聞くときの“几”をご紹介します。
“多:duō”にも似たようなはたらきがあるので、比較していみてみましょう。
几 + 数詞 + 名詞
“几”をつかって「いくつかの」という大体の数をあらわすことができます。
我买了几本书。
她有几个外国朋友。
小明吃了几块巧克力。
“块:kuài”は数詞で「かたまり」といったニュアンスです。
“巧克力:qiǎo kè lì”(チョコレート)
10以下の数字 + 数詞 + 多 + 名詞
10以下の量をあらわすとき、こまかい数字は“多”であらわせます。
她学日语已经三个多月了。
我买了8斤多的米。
“斤:jīn”は500gをあらわす重さの単位です。中国ではこの単位をよく使います。
ちなみにKgは“公斤:gōng jīn”という言い方もあります。“2斤”とおなじですね。
小王来东京半年多了。
○十几(○十多) + 数詞 + 名詞
二桁の数は“几”と“多”でだいたいの数があらわせます。
このばあい“几”と“多”はおなじ意味です。
这个小狗来我家十几天(十多天)了。
咖啡一杯二十几(二十多)块钱。
我爸爸已经五十几(五十多)岁了。
几十 + 数詞 + 名詞
「数十」という2桁のアバウトな数は“几十”をつかいます。
几十个学生已经通过了考试。
“通过:tōng guò”(試験に合格する)
他在超市买了几十个鸡蛋。
“超市:chāo shì”(スーパーマーケット)
“鸡蛋:jī dàn”((鶏の)たまご)
我已经有了几十个手办。
“手办:shǒu bàn”(フィギュア)
3ケタ以上のとき
100以上や1000さらには1万以上などをアバウトな形であらわすときには“多”をつかいます。
我们学校有一百多位留学生。
“位:wèi”は人を数えるときの数詞で、“个”よりかしこまった言い方。
「〜名」といった感じ。
公园里有一千多棵樱花树。
“千:qiān”
“棵:kē”(樹木をかぞえる数詞)
他的鞋三千多块钱。
「数百、数千、数万」など「数〜」というアバウトな数は“几”をつかいます。
我已经看了几百部电影。
几万个学生参加了考试。
例文集
日本語訳せずに中国語で理解しましょう。
意味もだいたいわかればOKです!
A:你们班里谁的中文最好?
B:山本的中文最好。
A:铃木的中文怎么样?
B:铃木也很好!她喜欢看中国电视剧。
A:她每天看吗?
B:是的,她每天看4个多小时呢。
A:大卫呢?他的中文怎么样?
B:他不太好。
“怎么样”
A:你喜欢吃辣的菜吗?
B:我很喜欢吃辣的。
A:那你喜欢吃四川菜吗?
B:我最爱吃四川菜呢。你能吃辣吗?
A:我不能吃很辣的。微辣的可以。
“微辣:wēi là”(ピリ辛、そこまで辛くない程度)
A:你觉得白酒好喝吗?
B:我不喜欢喝白酒,我觉得很难喝。你喜欢吗?
A:我喜欢喝白酒。很香的。
B:你是海量哦!你每天喝吗?
A:没有没有,不是每天喝的。
“白酒:bái jiǔ”はアルコール度数40〜60度あるお酒。接待などでよく飲まれる。
“香:xiāng”は「いい香り」という意味もあるが、「おいしい」というニュアンスでつかわれることも多い。
“海量:hǎi liàng”はお酒がたくさん飲めるひと。
A:这个周末我们要做什么?
B:我想去看电影,你觉得怎么样?
A:可以啊!看什么呀?
B:最近有什么电影在上映啊?
A:好莱坞的怎么样?
B:好呀。电影票多少钱一张?
A:20多块钱一张吧。在网上能买啊。
B:那我在网上买。
“上映:shàng yìng”
“网上:wǎng shàng”(オンラインで、ネット上で)
“好莱坞:hǎo lái wù”(ハリウッド)
“张:zhāng”は紙やカード、チケットの数詞
A:我要去东京看樱花,你觉得几月去最好?
B:听说今年3月底樱花会开。你和谁去?
A:我和我表妹一起去。她很想看樱花呢。
B:听说你表妹很喜欢日本动漫哦。
A:是的,她最喜欢看“蜡笔小新”。
いとこは“表:biǎo”をつけてあらわします。
自分との年齢が上か下かで呼び方も”表妹 表姐 表哥 表弟”となります。
“蜡笔小新:là bǐ xiǎo xīn”(クレヨンしんちゃん)
A:你最喜欢吃什么水果啊?
B:我最爱吃榴莲!你喜欢吗?
A:榴莲啊!我最讨厌的是榴莲呢。
B:讨厌吃榴莲的人也不少哦。
A:价格也高。100多块钱一个,是吧?
B:嗯,200多块的也有。夏天便宜点。
“榴莲:liú lián”(ドリアン)
“便宜:pián yì”(値段が安い)
A:你觉得小王今天会来吗?
B:他昨天也没来,今天也不来吧。
A:你有他联系方式吗?
B:有他微信。
A:那你发他微信吧。
B:你发吧。我不想发。
A:好吧。
“联系方式:lián xì fāng shì”(連絡先)
“发微信:fā wēi xìn”(WeChatでメッセージを送る)
“好吧”(「じゃあわかったよ。」や「な〜んだ」「チェッ!」と言った感じのニュアンスがあり、がっかりしたときや納得のいかないとき、怒ったときなどネガティブな感情を伴っていることが多い。)
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今回の文法をアウトプットしよう!
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基礎の知識があれば、それが会話やチャットをつづける助けになり、コミュニケーションのなかで文法や語彙は身についていくんですね。
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