中国語文法レッスン第13課です。
ここでは以下の内容をご紹介していきます。
①時間・地点・方法を強調する“是~的”
②指示語の複数形“这些,那些”
③「〜によると」の“听~说”
④○○年のあらわし方
このレッスンを身につけると
「きょうボクと友だちはいっしょに車で来たんです。」
「これ全部5元?」
「天気予報によると、きょうは午後から雨が降るそうです。」
「李さんの話によると、明さん今月で会社やめるんだって。」
という日常でもよくつかう表現ができるようになります。
たくさんの例文も載せてありますので、
文法事項とともに語彙も増やしていきましょう。
★文法レッスンの使い方はこちら
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時間・地点・方法を強調する“是~的”
“是:shì”はレッスン2でもやりましたね。
“是~的”のように“的:de”をつけると強調する表現になることを今回はご紹介します。
“是~的”は「すでに起こったできごと」を示します。
なので“我是明天来上海的。”というまだ起こっていないできごとの文は作れないので注意!
また肯定文と疑問文では“是~的”の“是”を省略することができますが、否定文では省略できません。
肯定
主語 + (是) + 〈時間/地点/方法〉 + 動詞 + 的。
このように“是~的”でサンドイッチにして強調するということです。
她是开车去机场的。:tā shì kāi chē qù jī chǎng de
(彼女は車で空港まで行ったんですよ。)
我的电脑是在淘宝买的。:wǒ de diàn nǎo shì zài táo bǎo mǎi de
(ボクのパソコンはタオバオで買ったんです。)
我和我女朋友是在大学认识的。:wǒ hé wǒ nǚ péng you shì zài dà xué rèn shi de
(ボクとカノジョは大学で知り合いました。)
今天我和朋友一起开车过来的。:jīn tiān wǒ hé péng you yì qǐ kāi chē guò lái de
(きょうボクと友だちはいっしょに車で来たんです。)
※“一起”(いっしょに)
最後の例文では“是”が省略されていますね。
※例文をスマホでタイピングするとピンインも覚えられて一石二鳥!
タイピングの仕方はこちら
否定
否定は“不”をつけるだけです。“没”では否定できません。
主語 + 不是 + 〈時間/地点/方法〉 + 動詞 + 的。
また“不是”が否定を示しているので、省略は不可です。
我不是开车过来的。
我的包不是在上海买的。
※包:bāo(かばん)
以下の文はどうでしょうか?
李老师不是教数学的(老师)。
これは「李先生は数学を教える先生ではない。」という意味で、過去をあらわすわけではありません。
的のうしろに“老师”が省略されているだけですね。
疑問
疑問文もYes/Noを問うなら“吗”
具体的に聞きたいときは疑問文をつかいます。
你开车过来的吗?
今天你是怎么来这里的?
你的衣服是在哪买的?
你的衣服是在淘宝买的吗?
指示語の複数形“这些,那些”
指示語の「こ・そ・あ・ど」にあたるものは中国語では“这・那・哪”です。
「そ・あ」→“那”にまとまっているイメージですね。
これ→这(个)
それ・あれ→那(个)
どれ→哪(个)
“个”の複数である“些:xiē”をつけることで指示語が指すものも複数になります。
つまり「これら」「それら」「どれ」がそれぞれ“这些”“那些”“哪些”であらわせるわけですね。
使い方は日本語と異なることもあるので、例文でニュアンスをつかむという原則は忘れないようにしましょう。
这些都是我的。
那些书都是你买的吗?
哪些是你的?
「すべて」をあらわす“都:dōu”と併用することも多いです。
「〜によると」の“听~说”
“听~说”の「〜」の部分に情報源をいれると「〜によると」「〜の話によれば」という伝聞の表現になります。
听朋友说,今天老师不来。
听我妈说,小明去上海旅游了。
听天气预报说,今天会下雨。
“听~说”の「〜」の部分を省けば、「〜らしい」という情報源を提示しない形での伝聞をあらわすことができます。
听说,昨天北京下雪了。
听说,你和小明在一起了。是真的吗?
※“在一起”(付き合う、交際する)
“真的吗?”(本当に?)
〜年のあらわし方
レッスン5では〜月〜日〜曜日の読み方をご紹介しました。
今回は〜年の部分を勉強しましょう。
たとえば、1990年は“yī jiǔ jiǔ líng nián”です。
“90年”ともいいます。
このように数字を単独で読むスタイルなんですね。
2000年も0を全部よんで“èr líng líng líng nián”
おなじく“00年:líng líng nián”でもOKです。
復習として「〜年〜月〜日〜曜日〜時〜分」を中国語でみてみましょう。
時間はレッスン9でやりましたね。
ではボクの誕生日「1990年7月3日火曜日13時15分」を中国語で言うと
1990年7月3日(号)星期二,下午一点十五分(一刻)
こうなるわけですね。
ボクのように1990年以降に生まれたひとを“90后:jiǔ líng hòu”
おなじく1980年以降は“80后”,2000年以降は“00后”と言います。
〜年間
〜年間という期間をあらわすのはただ“〜年”とするだけです。
例えば、1年間→一年:yī nián ですね。
2年間は“两年:liǎng nián”です。
「何年間?」は数字を聞く疑問詞“几:jǐ”をつかって“几年?”とします。
〜年の聞き方
西暦を聞くときには“哪年”や“哪一年”をつかいます。
A:你是哪一年去日本的?
B:18年去的。
A:你去日本几年了?
B:已经3年了。
A:今年是你去日本第几年呢?
B:已经第三年了。
“第~年”は「〜年目」をあらわします。
A:你是大几啊?
B:我大三。
※“大几”(大学何年生?)
「小学校」は日本語とおなじ“小学:xiǎo xué”といい、数字に“年级:nián jí”をつけて数えます。
“小学一年级,二年级~六年级”ですね。
「中学校」は“初中:chū zhōng”(台湾では国中:guó zhōng)といい
“初一,初二,初三”と数えます。
「高校」は“高中:gāo zhōng”(台湾では国高:guó gāo)で
“高一,高二,高三”と数えます。
中学も高校、大学も“初中~年级”“高中~年级”“大学~年级”とも言ってもOKです。
例文集
日本語訳せずに中国語で理解しましょう。
意味もだいたいわかればOKです!
A:张先生,您认识王小婷王女士吗?
B:嗯,我认识。
A:你们在哪里认识的?
B:我们在公司里认识的。
A:什么时候认识的?
B:10年前吧。2013年认识的。
“在~”
A:听小明说,你前天去四川了?
B:是的,我前天去四川了。
A:你是怎么去的?
B:坐高铁去的。
A:吃了四川菜?
B:嗯,四川菜很辣!
“怎么”
“前天:qián tiān”(おととい)
“高铁:gāo tiě”(新幹線)
省の中国語読みやマメ知識はこちらの動画で紹介しています。
これを機に中国のすべての省にふれてみましょう!
A:你是什么时候学游泳的?
B:2020年到2023年,已经学了三年了。
A:你能游几百米啊?
B:我能游300百米。
A:你是大几的?
B:我大二。
A:你是学什么的?
B:我是学会计的。你呢?
A:我是学金融的。
“会计:kuài jì”(経理、会計、簿記)(ここでの“会”は“huì”と読まないので注意!)
“金融:jīn róng”(金融、ファイナンス)
A:你是和小明一起坐地铁来的吗?
B:没有,他是坐出租车,我是坐公交来的。你呢?
A:我是坐地铁来的。
“出租车:chū zū chē”(タクシー)
“公交:gōng jiāo”(バス)
A:你们是哪一年结婚的?
B:我们是2018年结婚的。
A:什么时候认识的呢?
B:2015年10月在公司里认识的。我们是同事。
A:同事啊!一起工作的?
B:是啊!
A:你们公司在北京吗?
B:不是,在大连哦。
A:这些都是你吃的药吗?
B:是的,我每天吃不少的药。
A:都是什么药啊?
B:糖尿病和高血压的。
A:早上吃吗?
B:吃饭后吃的,早上和晚上。
“吃药:chī yào”(中国語では「薬を飲む」は“吃”です。)
“糖尿病:táng niào bìng”
“高血压:gāo xuě yā”
A:听说,你下周去东京旅游。
B:是啊,我和小王一起去。
A:你会日语吗?
B:我是学日语的呀。
A:小王也学日语的吗?
B:不是,他是学经济的。
“经济:jīng jì”
A:你是什么时候来的?
B:我上午10点已经在了呀。
A:坐地铁来的吗?
B:没有,坐公交来的。
A:小明呢?一起来的吗?
B:没有啊,我一个人来的。
A:那小明在哪?
B:我不知道哦。你给她打电话吧。
レッスン1〜今回のレッスン13までがHSK1級の文法範囲になります。
HSK1級だからカンタンというのではなく、文法事項がすくない中国語においてはこれらの文法は日常会話でも頻出です。
HSK4級以上は文法というよりほぼ語彙事項になるので、これらの文法を身につければ中国語運用ができるようになるわけです。
なんども読んで、身につけましょう!
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基礎の知識があれば、それが会話やチャットをつづける助けになり、コミュニケーションのなかで文法や語彙は身についていくんですね。
ボク自身、参考書はつかわずにチャットや会話のなかで自然と身につき、HSK6級にも8割以上で合格できました。
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