この記事では、そんな悩みを解決するために、中国語の多読の効果と実践方法を詳しく解説します。
この記事の内容を動画でも解説しています!スキマ時間にサクッと学びたい方は、ぜひチェックしてみてください。
中国語初心者でも多読すべき理由
語学の上達には「読解力」が重要です。
読めないものは、聞いても理解できず、書くこともできません。
たとえば、数学の問題を読んでもわからないと、聞いても解けませんし、自分で解答を書くこともできませんよね。
語学力を向上させたいなら、読解力を上げることが最も効果的です。
そのために最適な方法が「多読」です。
小説など長い文章では、途中で意味が分からなくなると後半がつまらなく感じてしまうことがあります。なので、短い文章から始めるのが良いでしょう。
初級者であれば、子ども用の絵本なども効果的です。
ある程度の理解力がついたら、ニュースや情報系の記事にも挑戦してみましょう。
100%理解できなくても気にせず、毎日発信されるコンテンツを通じて、学び続けることができます。
多読のメリットは以下の通り。
メリットの詳細を見る
初心者でも多読が効果的な理由
中国語の文章をたくさん読むことで、語感が自然に養われ、語彙もどんどん増えていきます。
文法もシンプルなので、必要最低限のルールにすぐ慣れ、スムーズにレベルアップできます。
さらに、自分のレベルに合わせて難易度を少しずつ上げていけば、気づいたときにはHSK6級レベルの文章もスラスラ読めるようになっているでしょう。
このように、多読を続けることで短期間で初心者を卒業できるのです。
中国語は初心者でも読みやすい言語
中国語は文法が英語のように多くなく、動詞や名詞の格変化もありません。さらに、漢字を使うため、日本人にとっては多読しやすい言語と言えるでしょう。
ポイントは「わからない文章を頭に貯めていく」ことです。
「わからない文章を頭に貯める」とはどういうことか、少し不安に感じるかもしれませんが、これが最も重要なポイントであり、ボクが短期間で中国語を上達させた秘訣だと思っています。
例文や文章に日本語訳がついていないと、わかったのか、わからなかったのか不安になることもありますが、それで大丈夫。それがむしろ効果的です。
わからないまま頭に入れておくことで、脳は無意識に考え続け、他の知識と結びついたり、新しい文章や例文とマッチして、理解が深まります。
すぐに日本語訳を知りたがることもあるかもしれませんが、日本語訳と完全に一致することは少なく、使用するシチュエーションも異なることが多いです。できるだけ日本語を介さないようにしましょう。
意味がわからない単語や語彙については、気にする必要はありません。大体の意味を予測しながら進めればOKです。
語彙力が飛躍的にUPする
単語や熟語、定型表現は、文脈の中で覚えたほうが定着しやすいと言われています。今では、例文のない単語帳のほうが珍しいですよね。
文章をたくさん読めば、単語に触れる回数も量も単語帳とは比較にならず、語彙力の向上も早まります。
ボクは中国語の単語帳を使ったことがありませんが、それでもHSK6級に8割以上の得点で合格できました。
最初は覚えた単語が少なく感じても、しばらくすると意外なほど多くの語彙が定着していることに気づきます。
多読を続けることで、語彙は複利的にどんどん増えていくのです。
語感が自然に身につく
多読の最大の目的は、中国語の語感を養うことにあります。
単語だけを眺めていても、ほとんど意味はありません。それは、魚の写真を見ているようなものです。
名前がわかっても、
・どんな動きをするのか
・どんな場所に住んでいるのか
・何を食べるのか
・どのくらいの大きさなのか
は、まったくわかりません。
でも、水の中で泳いでいる姿を見れば、一目で理解できますよね?
さらに、ほかの魚と一緒にいるところを見れば、どう振る舞うのか、お互いの関係性も見えてきます。
単語も同じです。
文章という「海」の中で、何度も単語に触れることで、使える形で身についていきます。
生きた文脈の中で出会うことで、単語の本当の表情が見えてくるかもしれません。
よく知っていると思っていた単語も、意外な使われ方をして驚くこともあるでしょう。
生きた良質な文章に、たっぷり触れましょう。
簡体字にスムーズに慣れる
「中国語は漢字を使うから、日本人には簡単」と信じていたボクは、いざ勉強を始めてみて失望しました。
簡体字と和製漢字は、まったくの別物だったのです。
たとえば、次の漢字を見て、元の形がわかりますか?
实,头,阳,义,仆
答えは 「実,頭,陽,義,僕」 です。
▶ 簡体字と繁体字の違いは? 文法や発音も違うの? 勉強するならどっち?
でも、安心してください。
簡体字も慣れてしまえば、なんということはありません。
多読を続けていれば、自然とスムーズに読めるようになります!
背景知識が増え、理解力が向上
多読の魅力は、単に語学力を伸ばすだけでなく、文章の内容そのものを楽しめることです。
文化的な知識や考え方にも触れられるため、中国語の習得に大いに役立ちます。むしろ、背景知識は必須とも言えるでしょう。
たとえば、日本と中国は近い国ですが、価値観や生き方は大きく異なります。恋愛観ですら、まったく違うのです。
また、中国の地理や歴史も知っておくと、理解が深まります。
ボクが住んでいるのは浙江省という場所ですが、どこにあるか知っていますか?
夏目漱石も英語学習において多読を推奨しており、英書を辞書なしで大量に読むことを勧めています。
英語を修むる青年はある程度まで修めたら辞書を引かないで無茶苦茶に英書を沢山読むがよい、少し解らない節があって其処は飛ばして読んでいってもドシドシと読書していくと終いには解るようになる、又前後の関係でも了解せられる、其れでも解らないのは滅多に出ない文字である、要するに英語を学ぶ者は日本人がちょうど国語を学ぶような状態に自然的習慣によってやるがよい、即ち幾変となく繰り返し繰り返しするがよい、ちと極端な話のようだが之も自然の方法であるから手当たり次第読んでいくがよかろう。
『現代読書法』夏目漱石
ボクも多読を続けた結果、高卒ですがプロの通訳になれました。頭の良いあなたならきっとできるはずです!
多読をはじめる前の準備
多読を始める前に、少しだけ準備をしておくと、スムーズにスタートできます。特に、最初に何を重点的に学べばよいのかを押さえておくことで、無理なく読み進めることができます。
では、多読を始めるための準備を見ていきましょう。
まずはピンインをしっかり学ぶ
中国語の発音はピンイン表記で学びます。発音があやふやなまま読むと、間違った音で覚えてしまうので、最初にピンインをしっかり身につけておきましょう。
多読を進める中で、辞書を使わずに読むことが理想ですが、気になる単語やフレーズがあれば辞書で調べることになるでしょう。
その際、ピンインがわからないと、スマホの辞書機能すら使えなくなってしまいます。ピンインや発音の勉強方法については別の記事で詳しく説明していますので、そちらを参考にして短時間でサクッと終わらせましょう。

「文法を完璧にしてから」はNG
「文法を完璧にしてから読もう」と考えると、いつまでたっても読み始められません。実際の文章に触れることで、文法の使い方が自然と身についていきます。
文法や単語は実際に使うことで身につきます。これ、プログラミングの勉強法にも似ていますよね。
文法を覚えた後に多読を始めようと考えるのは、まるで水泳の本を読んで、「泳げるようになったらプールに入るぞ!」と言っているようなものです。
実際にプールに入って、溺れたり、水を飲んだり鼻で吸って痛かったり…その経験こそが成長のカギになります。
「学んでから実践」ではなく、「実践しながら学ぶ」が鉄則です!
基本的な文法は最低限理解しておくとスムーズに読める
中国語の学習では、基本的な語順や助詞の使い方など、最低限のルールを理解しておくと、スムーズに多読を進められます。全体像を把握しているかどうかで、学習効果に大きな差が出るため、まずはHSK1級レベルの文法を一通り目を通しておきましょう。
文法を学んだら、すぐに文章を読んでみるのもオススメです。文法の理解を深めるために、学んだことをすぐに実践することで効果的に身につきます。
当サイト(ちゃいなサプリ)では、文法を1から解説し、例文も豊富に掲載しています。

これを最初の多読教材として使い、繰り返し読むことで、より深く定着させていきましょう。シャドーイングと組み合わせれば、中国語の全体的なスキルがさらにUPします。
また、YouTube版もあるので、どちらもチェックして、学んだ内容を多読の中でしっかり定着させていきましょう。
鉄則であった「学んでから実践」ではなく、「実践しながら学ぶ」を実践するわけです。
効果的な多読の進め方
中国語初心者が多読を始めるための準備は整いました。では、どこから読み始めればよいのでしょうか?
まずは、長すぎる文章は避け、短いものから始めましょう。理想的なのは、100文字未満の文章、長くても200文字程度のものから始めることです。
SNSが非常に効果的な素材です。生きた中国語を使った文章が多く、最新のトレンドにも触れられます。身近な言葉や表現を学べるので、非常に実践的です。
ただし、読む際には日本語を介さないように心がけましょう。翻訳機を使うと日本語に直訳しがちで、語感が身につきにくくなります。最初はわからなくても、直感で理解する癖をつけることが大切です。
中国のSNSを活用して気軽に読む
中国でよく使われているSNSのひとつがウェイボー(微博:wēi bó)です。ツイート内容は短文が多いため、初心者でも理解しやすい投稿が多いです。画像付きの投稿も多く、現地の様子を見ながら学ぶことができるので、非常に実践的です。
また、WeChatには「公众号:gōng zhòng hào」というブログとメルマガを合わせたような機能があり、定期的に投稿される文章が多読に適しています。
さらに、HelloTalkというネイティブとチャットができるアプリでは、モーメンツ(投稿)を閲覧できるため、それを利用して多読を進めることができます。ネイティブの生の言葉を触れる絶好のチャンスです。
辞書や参考書の例文を多読に活かす
例文を多読に活用するのは効果的です。辞書や参考書には豊富な例文があり、それだけで多読の教材になります。
参考書や単語帳を持っている人は、例文部分だけを読むのもおすすめです。日本語訳はできるだけ見ず、中国語のまま理解する習慣をつけましょう。
「ちゃいなサプリ」の文法レッスンでは、レベル別に大量の例文を掲載。例文を音読し、ネイティブとのチャットや会話で実際に使ってみることで、より効率的に習得できます。
たくさんの例文にふれるのも効果があります。例文はどこにでもあるもので、辞書を開けば読み終わらないくらいの例文が掲載されています。
参考書や単語帳を持っているひとは、例文の部分だけ読むというのもアリですね。
このときも日本語訳部分はあまり見ないほうがいいです。できるだけ中国語のまま頭にいれるようにしましょう。
ちゃいなサプリの文法レッスンでもレベル別で理解できる文法を大量に載せていますので、活用してみてください。
「学んでから実践」ではなく「実践しながら学ぶ」という鉄則を適用させるために、こういった例文を使ってネイティブとチャットや会話をするのがおすすめです。例文をそのまま引用したり単語をちょこっと変えてどんどん使ってみましょう。
興味のある文章を検索して読む
気になるテーマを中国語で検索し、それを読むのもおすすめです。
中国では検索エンジン「百度(Bǎidùバイドゥ)」が一般的に使われています。
例えば、火鍋について知りたいなら「火锅(huǒ guō)」と検索してみましょう。現地のリアルな情報や、ネイティブが使う自然な表現にふれることができます。

このように検索結果が表示されます。
Googleで検索しても中国語の検索結果が出ます。

ウェイボー(微博:wēi bó)で検索してもいいですね。



このように片っ端から検索をかけていけば、中国語の文章は無限に手に入るわけですね。
日本語訳がほしい場合はGoogle翻訳&ChatGPTを活用(完全に理解できない部分のみ)
日本語訳がない文章でも、Google翻訳を使えばOKです。
※ただし、完全に理解できなかった場合に限りましょう。
翻訳結果に不自然な日本語が含まれることもありますが、内容は理解できるはずです。
たとえば、中国儿童文学网の文章を翻訳すると、こんな感じになります。

意外とGoogle翻訳の精度が高くて驚いたのではないでしょうか?しかもピンイン付きで表示されるのも便利ですね。
百度やSNSの文章も翻訳してみると理解が深まります。コピペするだけで一瞬で日本語訳が出るので、どんどん活用しましょう。
ほかにも、DeepLは精度の高い翻訳ツールとしておすすめです。
さらに便利なChatGPT
ChatGPTに文章を入れて「翻訳して」と頼めば、日本語訳がすぐに出ます。「ピンインちょうだい」と言えば、一瞬でピンインも表示されます。
単語の意味を聞けばすぐに答えてくれるので、中国語学習の強い味方になります。何でも解決できる便利なツールなので、ぜひ活用してみてください!
多読で失敗しないためのポイント
多読は気軽に始められ、すべてを理解する必要はありません。つまらなかったり難しければ、次の文章に進めばOKです。
大事なのは「読む流れを止めないこと」。まずはざっと目を通し、そのあと何度か繰り返し読むのが効果的です。
- わからない部分は気にせず飛ばす
- 辞書はなるべく使わない
- 読めない漢字は気にしない
- 単語カードは作らない
- 簡単なものをとにかく大量に読む
このルールを意識すれば、多読の効果が最大限に発揮されます!
5つのポイントの詳細を見る
①わからない部分は気にせず飛ばす
わからない単語を調べて、メモを取って…という方法を取る人もいますが、これはNGです。
知らない単語は無限に出てきます。いちいち調べていると、時間がどんどんかかり、1日が終わってしまいます。普段からメモを取る習慣がある人は、気になった単語だけをメモしておきましょう。
ボクも初心者のころ、たくさん読んでいましたが、わからない単語はどんどん飛ばしていました。最初は漢字のピンインすら分からないことが多かったですが、文字から意味を推測しながら読み進めていました。最初は不安だったものの、だんだんと慣れてくると、「この単語、あのときも見たな」と記憶がよみがえってくるのです。
実は、脳はすべての情報を記憶しているようです。ただ引き出せないから「忘れた」と感じているだけだと。自分の「脳力」を信じて、焦らず読み進めていきましょう!
②辞書はなるべく使わない
多読を面倒に感じる原因の一つは、「文章の意味を完全に理解しなければならない」と思い込んでしまうこと。しかし、実際には多読では辞書をひかない方が良いとされています。
理由はシンプルで、文章を読む流れや思考が止まってしまうからです。ボク自身も最初は辞書をひかず、ただ眺めるように読んでいました。ただ単に辞書をひくのが面倒だっただけなんですけどね笑。
それでも、すごく気になる単語やピンインを確認したいときは、アプリ(「北辞郎」という辞書アプリを使っています)やGoogle検索でサッと調べる程度でした。
つまり、「辞書を完全に禁止する」のではなく、「単語を逐一調べる必要はない」くらいのスタンスがベスト。気になる部分だけ軽く調べるくらいでOKです。
肩の力を抜いて、気楽に多読をはじめましょう!
※辞書の日本語訳は、あくまでニュアンスをつかむためのもの。一対一で完全に意味が一致することはほとんどないと考えましょう。
③読めない漢字は気にしない
ピンインがわからない漢字が出てきても、すべてを辞書で確認する必要はありません。どうしても気になる単語だけチェックすればOKです。
初心者が多読をすると、読めない漢字がたくさん出てくるのは当たり前。そのたびに辞書を引いていると、思考が中断して時間のムダになります。文章を頭の中で翻訳しようとすると、読めない漢字が出るたびにストップしてしまい、非効率です。
頭で音読しない
多読では「読むこと」にフォーカスしましょう。読めない漢字があっても気にせず、発音を意識せずに読み進めるのがポイントです。黙読しているつもりでも、頭の中で音読してしまうことがありますよね?
実は、頭で音読してしまうと1分間に読める文字数が200文字前後に制限されてしまうそうです。これは母国語の場合なので、中国語だとさらに減るでしょう。
ボクも頭で音読せずに読むようになってから、読むスピードが上がり、全体の内容が理解しやすくなりました。たとえば、西遊記など古い中国語の原文も、頭で音読せずにさらっと読むと、全体像がつかめた気がしました。達成感があり、途中で投げ出すこともなくなりました。
頭で音読しないことで得られる効果
有名な読書家であるジョン・F・ケネディは、1分間に500〜1500文字を読んだとされていますが、話す速度は1分間に250文字でした。つまり、黙読中に頭で音読していないことがわかります。
頭で音読すると、読めない漢字に引っかかりペースが狂ったり、内容がわからなくなったりします。さらに、やる気が失せてしまう原因にもなります。音読せずにスラスラ読む習慣をつけることで、より多くの文章を効率よく楽しめるようになりますよ。
【動画あり】詳しく解説!
④単語カードは作らない
何度も目にする単語があって、辞書で調べたとしても、単語カードにする必要はありません。
- 時間がかかる
- 作成中に思考が中断される
- 作っても覚えられる保証がない
単語カード作りが面倒になってしまうと、多読自体が続かなくなります。継続が大事なので、学習のハードルを下げることがポイントです。また単語帳を使った勉強もおすすめしていません。
>>単語帳不要の単語の覚え方
多読の目的は「読むこと」であって「単語を覚えること」ではありません。たくさん読んでいるうちに、自然と語彙力がUPしていくのが理想です。
⑤簡単なものをとにかく大量に読む
まったくわからない内容を読むのは効果的ではありません。目標は、7〜8割程度は理解できる内容をとにかく大量に読むことです。まずは量を重視し、できるだけ多くの文章に触れるようにしましょう。
読むモチベーションを維持するためには、自分が興味のある分野を選ぶのがポイントです。たとえば、ペットを飼っているならその種類について、料理が好きならそのレシピや料理の話題、好きな俳優のインタビュー記事やプロフィールなど、知識がある分野を中国語で読むと、内容をより理解しやすくなります。
予備知識があれば、文章の流れをつかみやすく、わからない単語も推測しやすくなります。そして、最も大切なのは、自分が興味を持てる内容を選ぶことです。興味を持ち、内容を知りたいという強い気持ちがあれば、脳に良い刺激を与え、学習効果も格段にアップします。
小説はむずかしい
外国語の小説は難解だと言われています。佐藤優氏の『読書の技法』によれば、
外国語の書籍は、易しい順に法律書、経済書、歴史書、哲学書、小説となる。
佐藤優『読書の技法』
最も難しいのは詩だ。
この順序を意外に思う人も多いでしょうが、ボクも経験上、小説はかなり難解だと感じています。
日本語の小説の外国語訳を読むことは、外国語能力向上に効果的だと言われています。
たとえば、日本語で好きな小説があれば、その中国語訳を読んでみるのも良いでしょう。
実際、中国では日本の小説も多く翻訳されており、本屋には村上春樹や東野圭吾の専用コーナーがあるほどです。
また、自分の仕事に関連する書籍も、前提知識があるため効率よく読めます。
興味があり、内容を理解しやすいものから始めると、多読も続けやすくなりますよ。
中国語多読におすすめのサイト
多読におすすめの方法は、ネットの記事を大量に読むことです。
インターネット上の記事は、5分程度で読める適度な長さのものが多く、しかも無限に存在します。これがまさに多読に適している理由です。
さらに、無料で無限にアクセスできるため、わからない部分があっても気にせず読み進めることができます。もし記事が難しければ、あきらめるハードルも低く、気軽に次に進められるのもメリットです。
検索するときには、ピンインのタイピングをこの記事を見ながら試してみましょう。
動画版もあります。
日本語学習者向けのサイト
日本語学習者向けのサイト「沪江日语(hù jiāng rì yǔ)」には、日本語と中国語の対訳がついた文章がたくさんあります。
日本語を参考にしながら中国語を読めば、多読の効果をしっかり得られますね。
さらに、文章のジャンルも「新聞」「文化」「娯楽」「ビジネス」など多岐にわたっているため、飽きずに楽しみながら読めるのも魅力です。
文章も短すぎず、すべてに中国語訳がつけられています。
これは声優についての文章ですね。
このようなポップな内容もあればニュース記事もあります。
他にもトレンド記事が毎日更新されていますので、読むものに困ることはないですね。
文章ピンインを出したい場合
中国語のピンインが欲しいときは、「中国語ピンインコンバーター」やGoogle翻訳を使えば、一瞬で表示されます。
「中国語ピンインコンバーター」と検索すれば、さまざまなサイトが見つかります。
また、ChatGPTを使う方法もおすすめです。
文章を入力して「ピンインを出して」と指示すれば、すぐにピンインを生成してくれます。
児童文学のサイト
中国儿童文学网というサイトでは、世界の童話や中国のこどもたちの文章を読むことができます。



日本の童話(たとえば宮沢賢治作品)も多く翻訳されています。
さらに、優秀賞に選ばれた小中学生の作文や、中国版センター試験である「高考(gāo kǎo)」の作文なども読むことができます。
こういった文章を活用することで、自然な表現や実用的なフレーズを学ぶことができます。


そのほか民間物語などさまざまなジャンルの文章が掲載されていますので多読におすすめです。
Kindleで中国語の本を読む
Kindleには中国語の本がたくさんあります。
特に童話で検索してみると、簡体字と繁体字の両方の作品が見つかります。
初心者には簡体字の童話が読みやすく、物語を楽しみながら学習できます。
一方で、繁体字に慣れたい中級者以上には、台湾や香港で出版された作品がおすすめです。
Kindleの利点は、辞書機能を使ってわからない単語をすぐに調べられる点です。
また、持ち運びが簡単で、いつでもどこでも多読ができるため、学習習慣を作りやすいのも魅力です。
まずは無料サンプルをダウンロードして、自分に合う作品を見つけてみましょう。
またKindleUnlimitedで読み放題の本もたくさんあります。

日本関連の本も多く、日本でマイホームを購入する裏ワザという本がベストセラーになっています。

さらに香港から来た25歳の女性が東京でOLになって奮闘する様子が書かれた本もありますので、興味深く読めるとおもいます。

KindleUnlimitedは月額980円で読み放題なので、多読にはいいですね。

メルカリで買う
メルカリでも中国語で書かれた本を購入することができます。
中古本が多く出品されているため、新品を買うよりも安く手に入ることが魅力です。
まず、メルカリで「中国語原書」と検索をかけてみましょう。
このキーワードで、中国語の小説や教科書、参考書などが表示されます。
さらに、「中文书」(中国語の本)と中国語で検索をかけてみると、より多くの出品がヒットします。
メルカリには中国人ユーザーも多いため、現地で購入された本がそのまま出品されているケースもあり、珍しい書籍や原書が見つかることもあります。
価格も比較的リーズナブルで、まとめ売りのセットも見つかることがあるため、掘り出し物を探す楽しさもあります。
気になる本があれば、状態や内容を確認してから購入しましょう。


さらに、「中文书」(中国語の本)と中国語で検索をかけてみると、より多くの出品がヒットします。
メルカリには中国人ユーザーも多いため、現地で購入された本がそのまま出品されているケースもあり、珍しい書籍や原書が見つかることもあります。



価格も比較的リーズナブルで、まとめ売りのセットも見つかることがあるため、掘り出し物を探す楽しさもあります。
気になる本があれば、状態や内容を確認してから購入しましょう。
オンラインプラットフォーム
中国ではWordPressのような自由なブログ投稿が難しいため、個人がブログを運営するのは容易ではありません。
しかし、代わりに多くの文章投稿プラットフォームが存在し、ユーザーが書いたさまざまな文章を読むことができます。
代表的なプラットフォームには「知乎(Zhīhū)」「简书(Jiǎnshū)」「豆瓣(Dòubàn)」などがあり、エッセイやレビュー、小説、専門知識の共有など、多種多様な内容が投稿されています。
これらのプラットフォームを活用すれば、中国語のリアルな文章に触れられるため、多読の教材としても最適です。
特に「知乎」はQ&Aサイトでありながら、ユーザーが書く回答がエッセイやコラムのように充実しているものが多いため、実用的な中国語に触れることができます。
「简书」はエッセイや物語、コラムが中心で、文章が長めなものが多く、多読練習に向いています。
「豆瓣」は書評や映画レビュー、エッセイなどが豊富で、カルチャーに関する文章を読みたいときに役立ちます。
興味があるテーマで検索をかければ、自然な中国語表現に触れながら多読が楽しめます。
ここではさまざまなジャンルの文章が毎日投稿されていますので、飽きることなく多読にふけることができるでしょう。

百科事典サイト(百度百科・维基百科)
中国では、「百度百科」(bǎi dù bǎi kēバイドゥ百科)というオンライン百科事典がよく使われています。百度百科は中国最大の検索エンジンである百度が提供しており、ユーザーが編集することができる点が特徴です。ここでは、様々な情報が中国語で検索でき、専門的な知識や一般的な事柄についての解説が豊富にあります。
一方で、Wikipediaは中国ではアクセスが制限されており、検閲を通過した情報のみが表示される仕組みとなっています。中国国内で直接Wikipediaを閲覧することは難しいですが、Google上では、中国語版Wikipedia(维基百科(wéi jī bǎi kē )zh.wikipedia.org)を自由に閲覧することができます。Googleの検索エンジンを利用すれば、Wikipediaのページを確認することができるため、情報源としての利用が可能です。
要するに、中国国内でのインターネット利用において、百度百科が広く使われる一方で、外部の情報源としてGoogleを活用することも有効です。
検索結果を比較する
百度百科
百度百科(bǎi dù bǎi kē)は、中国で広く利用されている百科事典サイトです。Wikipediaのような存在で、さまざまな分野の情報が集められていますが、中国の特性に合わせて、政府の検閲を通過した情報のみが掲載されることがあります。
例えば、うちで飼っている愛犬「ココ」を調べてみましょう。ココはミニチュアシュナウザーで、 中国語では「雪纳瑞」(xuě nà ruì)と呼ばれています。この名前で検索すると、ミニチュアシュナウザーに関する情報が豊富に出てくるはずです。百度百科で犬種の特徴や歴史を調べると、同時に中国語の語彙や表現を学ぶことができ、語学学習にも非常に有益です。
このように写真つきで出てきました。



飼い方や特徴が説明されていますね。知りたい用語を検索にかければ、多読につかえる文章をGETできるわけです。
维基百科(中国語のWikipedia)
维基百科(wéi jī bǎi kē)は中国語版のWikipediaです。日本語のWikipediaと同じように、様々な情報を提供していますが、検閲の影響を受けている点が異なります。
例えば、ミニチュアシュナウザーに関して「雪纳瑞」(xuě nà ruì)で検索してみると、検索結果は2ページ程度が表示されます。見た目には少ないように感じるかもしれませんが、実際にはその中でさらに詳細な情報が整理されています。


シュナウザーは大きさによって3つの種類に分かれており、その中で一番小さい「ミニチュアシュナウザー」は中国語では「迷你雪纳瑞」(mí nǐ xuě nà ruì)として紹介されています。この犬種の特徴や飼育方法について、さらに詳細な解説が表示されます。
ここでの検索結果を百度百科と比較してみると、内容に違いがあることが分かります。両者の情報を比較しながら読むことで、より深く理解でき、語学学習にも有益です。
掲示板サイト:百度贴吧
百度贴吧(bǎi dù tiē bā)は、ユーザーが自由に投稿できる掲示板サイトで、さまざまなトピックに関するディスカッションが行われています。特に人気のあるトピックはゲーム関連が多いですが、それに限らず、趣味、生活、ペットなど多岐にわたるテーマでスレッドが立てられています。


例えば「雪纳瑞」(ミニチュアシュナウザー)に関するスレッドを検索してみると、ユーザーが犬の写真や動画を投稿しているスレッドが多く見られます。画像付きの投稿が多いため、視覚的にも楽しむことができ、犬に関する愛情や情報が活発に交換されています。


百度贴吧は、興味があるテーマについてユーザー同士が交流できる場であり、実際のユーザーの体験や意見を知るのに非常に便利です。このような掲示板を利用すると、他の言語や文化を学びながらリアルタイムの情報を得ることができ、語学学習にも役立ちます。
Yahoo知恵袋系のサイト:百度知道
百度知道(bǎi dù zhī dào)は、Yahoo知恵袋のような質問掲示板で、ユーザーが質問を投稿し、それに他のユーザーが答える形式のサイトです。このプラットフォームでは、様々な分野に関する質問が行われ、日常生活や趣味、学問的なトピックまで、幅広い内容についての解答が得られます。
例えば「雪纳瑞」(ミニチュアシュナウザー)について検索してみると、質問とその回答が表示されます。例えば「ミニチュアシュナウザーは1匹いくら?」という質問に対し、詳細な答えがいくつかのユーザーから提供されています。このように、解答は比較的長めの文章で詳しく説明されていることが多く、情報をしっかりと得ることができます。


百度知道では、実際のユーザーの経験に基づいた具体的な情報が得られるため、疑問に思っていることに対して実践的な答えを得やすいのが特徴です。また、他の言語での表現を学びながら、日常的な中国語に触れることができ、語学力向上にも役立ちます。
ニュースサイト
中国のニュースサイトで多読を行うことは、語学学習において非常に効果的な方法です。ニュースサイトを通じて、現代的な語彙や表現を学ぶことができ、日常的な中国語の運用に必要な知識を身につけることができます。
また、ニュースは時事的な背景や社会的な文脈に基づいて展開されるため、言語を学ぶだけでなく、中国の社会や文化についても理解を深めることができます。
以下のように、ニュースサイトにはさまざまなジャンルや対象読者があり、それぞれの特徴を活かして学習できます。
動画版もあわせてどうぞ!
ニュースサイトをチェックする
一般向けニュース(人民网・新华社)
人民网(rén mín wǎng): 中国の代表的なニュースサイトで、政治、経済、文化など広範な分野をカバーしています。中国共産党の管理下にあり、情報は一定の統制がされていますが、中国の全体的な様子や重要なニュースを理解するためのリソースとして有用です。
新华社(xīn huá wǎng): 中国の国営ニュース機関で、国内外の最新ニュースを提供しています。特に政治や経済に関する重要な情報が多く、非常に信頼性の高い情報源です。シンプルで見やすいホームページと、ジャンル分けされたコンテンツが使いやすく、幅広いニュースを手軽にチェックできます。
ビジネスニュース
第一财经(dì yī cái jīng): 主に中国のビジネスニュースを取り上げており、経済動向や企業情報に関心がある方におすすめです。中国経済やビジネス環境についての深い知識を得ることができます。
财经网(cái jīng wǎng):こちらも経済・金融のニュースを提供するサイトで、経済学やビジネスに関する語彙を学ぶには最適です。
商界网(shāng jiè wǎng): ビジネスや商業に関する情報を集めたサイトで、商業活動や経営に関する用語を多く学べます。
英語&中国語ニュース(CHINA TODAY・CHINAFRICA)
CHINA TODAY(今日中国:jīn rì zhōng guó):中国の最新ニュースを英語で発信しているサイトですが、中国語でも記事を読むことができ、英語と中国語を並行して学ぶことができます。さらに、スペイン語、フランス語、アラビア語、オランダ語の版もあり、複数の言語で情報を得ることができます。もし他の言語を勉強している場合、その言語で記事を読むことで学習効果を高めることができます。言語によって紹介される記事内容が異なるため、さまざまな視点からの情報を得ることができます。
CHINAFRICA(中国与非洲:zhōng guó yǔ fēi zhōu): 中国とアフリカに関するニュースを扱うサイトで、中国の国際関係や経済的な視点を学べます。英語と中国語の両方が提供されており、バイリンガル学習に非常に役立ちます。また、フランス語の記事も提供されており、多言語での学習が可能です。中国とアフリカの経済協力に焦点を当てており、アフリカのビジネスや経済についての情報も得られます。最近、アフリカの発展が注目されていますので、ここで得られる情報は今後のトレンドを理解するのにも役立ちます。
英語のみのニュース(South China Morning Post)
South China Morning Post(サウスチャイナ・モーニング・ポスト): 香港を拠点とする英字新聞で、オンラインで中国のニュースや国際的な出来事に関する英語記事を多く取り扱っています。中国語の学習者にとって、英語での理解を深めつつ中国の情勢に触れることができる貴重なリソースとなります。特に、香港で発行されているため、香港の視点から見た中国や国際問題に関する情報が得られます。2015年にアリババグループに買収され、現在では当局の検閲を受けた内容が掲載されている点も理解しておく必要があります。
繁体字のニュースサイト
以下のサイトは香港と台湾のものであるため、中国国内からはアクセスできません。中国からアクセスする場合はVPNというものが必要になります。
蘋果新聞網(APPLE ONLINE): 香港を拠点とするニュースサイトで、台湾で非常に人気があります。繁体字で書かれた記事が掲載されており、繁体字を学びたい人にとって非常に有益なサイトです。バラエティ情報や読みやすい記事が多いため、日常的にニュースを追いながら繁体字の学習を進めることができます。内容は香港のニュースだけでなく、台湾に関する情報も豊富に取り扱っており、台湾の社会や政治、エンターテイメントに関する記事も多いのが特徴です。
商周(Business Today)& 中央通訊社(Central News Agency): これらは台湾の主要なニュースサイトで、主にビジネスパーソンに向けた情報を提供しています。台湾のビジネスニュースや政治ニュースを扱っており、繁体字を学ぶために非常に有用です。特にビジネスや経済に関する記事が豊富で、ライフハック的な内容も取り上げているため、親しみやすく、ビジネスの知識を深めるとともに繁体字の文体に慣れることができます。これらを毎日読むことで、繁体字の習得に役立ち、台湾のビジネス文化や最新の経済動向にも触れることができるでしょう。
これらのニュースサイトを利用することで、最新の情報をいち早く得ることができ、またそれぞれのサイトのトピックに合わせた専門的な語彙を習得することができます。多読を進める際は、興味のある分野や日常的に触れることができるニュースサイトを選ぶと、モチベーションが維持しやすいです。
まとめ
中国語の多読は、初心者にとって非常に効果的な学習方法です。言語を学ぶ上で、読む力を養うことは語彙力や文法の理解を深めるだけでなく、自然な語感を身につける助けになります。多読の魅力は、実際に使われる言葉や表現に触れることで、よりリアルで実践的な中国語力が養われることです。
まずはピンインをしっかり学び、基本的な文法を押さえておくことが重要です。そして、いきなり難しい文章を読もうとせず、簡単なものから始め、気軽に楽しみながら読むことをおすすめします。興味のあるトピックを探し、実際に多くの文章に触れることで、どんどん語彙が増え、理解力も向上します。
また、辞書を使うのは最小限にとどめ、わからない部分は気にせず飛ばして読み進めることが、ストレスなく多読を進めるポイントです。特に、日常的に使われる文章に触れることで、簡体字にもスムーズに慣れることができます。
中国語多読におすすめのサイトも多くあり、日本語学習者向けのサイトや児童文学、掲示板サイト、さらには百科事典サイトなど、さまざまな選択肢を活用することで、効率的に多読を進めることができます。
最後に、何よりも大切なのは、続けることです。毎日少しずつ読んでいくことで、着実に中国語力がアップします。多読を通して、言語の壁を乗り越え、楽しく中国語を学んでいきましょう。