中国で大ヒット中のミルクビールとは?新疆ウイグル自治区の牛乳でもないビールでもない不思議な飲み物

中国ビジネス情報
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こんにちは!ちゃいなサプリのYuki(@YukiHiroi)です。

中国ビジネス情報誌『商界』第694期に紹介された記事から紹介します。

ヨーグルトが世界で流行して以来、アジアの比較的発展している国家では液体ミルク市場において、ヨーグルトが50%以上占めています。中国でもここ数年、毎年2桁の急成長を維持しています。生産規模はすでに1000億元(約1兆7000億円)を越えているといいます。

ヨーグルトのマーケティングについては以前紹介しましたね。砂糖の代わりに天然甘味料を使用して、ターゲット消費者を妊婦さんにし、パッケージを日本風にすることで大ヒットしました。
ヨーグルト販売から学ぶ中国マーケティング戦略!SKU管理とは?

新疆ウイグル自治区のヨーグルト

新疆ウイグル自治区の地域企業であった天润乳业:tiān rùn rǔ yèは、新疆を飛び出す決意をしました。つまりは、中国の他の地域にも進出するということです。

新疆ウイグル自治区は少数民族が多く暮らしていて、回族と言われるムスリム地域で、食文化も中国の他地域とは大きく違っているため、そこで人気の飲食物を他地域で売り出すことは大きな賭けであると言えます。

このようなカラフルなパッケージを使って、店内でも目立つようにしました。

見てわかる通りターゲットは若者です。これはもう定番ですね。中国ビジネスでは主力ターゲットは若者でした。若者がトレンドを作り、話題を作り、そしてヒット商品を作ってくれるのです。
2021年の中国の若者―寝そべり主義?躺平主義?中国ビジネスのキーワードは「若者」

パッケージはスイスの会社「エコリーン」シリーズのものを使いました。

このパッケージも若者にウケて、またたく間にヒット商品になりました。ヨーグルト界で唯一ネット上でバズった(人気が爆発した)ヨーグルトになりました。

パッケージが消費者の消費行動に大きく影響することも以前ご紹介しましたね。マクドナルドのパッケージを例にデザイン学の観点から分析した記事です。
マクドナルドのデザインの秘密!どうして紙の袋なの?マックパイはどうして穴が4つあるの?パッケージが消費行動を変える!

パクられる?

このように店頭でも目立つパッケージにしたものの、すぐに他の企業に真似されて、今ではどれがどのブランドか見分けがつかないようにもなってしまいました。

下の写真を見てみてください。見た目も似通っていますよね。

店頭ではこんな感じです。もうひと目では見分けがつかないですよね。

季節の限定品作戦

季節や祝日にあわせて限定版商品を発表したりもしています。
例えば、バレンタインデーや七夕にはサンザシ味のヨーグルト↓↓

ここにも日本語の「の」が使われていますね。「の」は中国の商品ではよく使われています。

そして、夏にはぶどう風味のヨーグルト↓↓

また今年(2021年)新製品として米酒風味なるものも登場しました↓↓

SNSマーケティングも駆使

新疆ウイグル自治区内では、新製品でも店に陳列させれば売れていきましたが、他地域ではそうは行きませんでした。知名度が足りなかったのですね。
そこで、SNSも駆使して知名度を上げていきました。このような方法は中国ではよく使われますね。では一体どのようなSNSを使うのでしょうか?
くわしくは→【中国のWebマーケティング】中国ビジネスでマーケティングに使われるSNSは〇〇!”两微一抖一手一书”(全部で5個あります。)

ミルクビール?

またコストの問題もあります。ヨーグルトは低温保存が必要ですが、この会社は牧場も加工工場もすべて新疆ウイグル自治区にあるため、輸送には時間がかかってしまい、その分コストがかかってしまうのです。

そこで新しい製品を考え出しました。その名も奶啤:nǎi pí(ミルクビール)
奶:nǎi=ミルク 啤酒:pí jiǔ=ビール この2つの単語から作られた名前ですね。

見た目もビールっぽいですよね。しかし、ビールではないのです。アルコールもないのです。

飲んだことのない人はこれは牛乳なのか?それともビールなのか?といった疑問を持つことでしょう。ウイグル族やカザフ族などの間で夏に飲まれ、夏バテ予防や接客に用いられるれっきとした伝統的飲料なのです。
(※現地では馬のミルクが使われることが多いようです。)

これは話題を呼び、タオバオのライブなどでも販売されるようになりました。ネット上の有名人を使ったマーケティングは中国ではよく採用されますね。これをKOLマーケティングといいます。
くわしくは→【マーケティング】中国のマーケティング手法KOLとは?中国ブランドのマーケティング手法を一挙公開。ビジネスパーソン必見

人気が出たものは真似されるもので今では数々の類似商品が出ています。

チンタオビールとして日本でも有名なビールの会社である青岛啤酒:qīng dǎo pí jiǔもミルクビールの発売を開始しました。

このようにヒットしたものがあると次から次へと真似する会社が現れるのです。

ミルクビールとヨーグルトを実際に試食してみました!
その様子は動画でご覧ください!

生産量もUP

ミルクビールは年々消費量もUPしています。それに伴って生産量も年1000トンだったのが4000トンまで増え、1日の生産に至っては30トンまで上っています。そして2021年中には1日の生産量100トンにまで増やす予定だと言います。

これだけの生産を達成できるのは安定的にミルクを供給できる牧場が確保できているからなのです。北緯45度に位置している新疆ウイグル自治区は日照時間も長く、昼夜の温度差も大きいことが良質のミルク供給を可能にしているのです。

乳製品業界ではミルクの安定的供給が命とされていることは以前も羊ミルクのビジネスの記事でご紹介しましたね。羊ミルクが中国でブルーオーシャンで儲かるビジネスなんですね。
くわしくは→中国ビジネスのブルーオーシャンはシープミルク(羊乳)一攫千金も夢じゃない!手つかずの市場が広がっている!

エコビジネス

この会社は新疆ウイグル自治区に16の牧場を持っていて、2.84万頭の牛を飼っています。自給率は70%に上ります。自社で提供しているため、クオリティーの保証にもなるわけです。

天润丝路云端牧场:tiān rùn sī lù yún duān mù chǎngという牧場を観光地として2020年5月に開放しました。マーケティングと観光を合体させてエコビジネスを成立させたのです。そしてこのような形こそ牧場の理想の未来だと筆者は言います。

夏休みや冬休みは大いに賑わいます。多いときで1日20の大グループ(1大グループは50人)すると言われています。

輸送コストを抑える

またネックだった輸送コストを抑えるために、直営の専売店を設置しました。

専売店はスーパーとかよりも割安にして、先に試飲してから気に入ったら買ってもらうというサービスで売上を伸ばしました。

今後さらに専売店を増やして、知名度を上げていくことを目標にしています。

この会社の製品は日本では公式販売していないそうです。いつか日本でも買える日がくるかもしれませんね。
新疆ではナツメやぶどうなどが特産物です。日本で買えるものもありますので、気になる方はぜひチェックしてみてくださいね!
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