HSK5級レベル中国語文法レッスン

【HSK5級】程度の誇張を表す4つの表現「~得“很/不行/不得了/要命”」【中国語文法】動画&ネイティブ音声つき 

【HSK5級】程度の誇張を表す4つの表現「~得“很/不行/不得了/要命”」【中国語文法】動画&ネイティブ音声つき 

中国語文法レッスン第75課です。

ここでは以下の内容をご紹介していきます。

程度の強いことを強調する以下4つの表現とそのニュアンスのちがい。
“~得很”
“~得不行”
“~得不得了”
“~得要命”

今回のレッスン内容を身につければ、

「お腹が空きすぎて何もできないよ。」
「彼女はうれしくてたまらず、ずっと笑っている。」
「今日はめちゃくちゃ寒いから外に出たくないよ。」
「この服、ものすごく高いけどデザインは本当にいいわ。」

などの日常よくつかう表現ができるようになります。

たくさんの例文も載せてありますので、
文法事項とともに語彙も増やしていきましょう。

★文法レッスンの使い方はこちら

ネイティブ音声つき動画は↓↓

※動画はただいま準備中です。ブックマークしてお待ちいただけるとうれしいです!

以下の目次からジャンプすることもできます↓↓

“~得很”

”の後ろに“很/不行/不得了/要命”をつけることによって、程度を強調することができます。

形容詞 /一部の動詞(笑,哭,玩など)+ + “很/不行/不得了/要命

それぞれ強調の程度やニュアンスのちがいもあるので、それぞれみていきましょう。

まずは“~得很:de hěn”です。

軽やかで日常的な程度の表現として使われ、口語的です。

感情的な強調というよりは、単なる客観的な説明に近いですね。

「とても/非常に〜」と言った意味で、日常では“非常~”や“/超级~”(台湾でよく使われる。)の方がよく使われますね。

雲南省出身のおばちゃんは“~得很”をよく使っていましたが、ほかにはあまり聞いたことないです。

例えば、「すごく寒いよ。」を“~得很”を使って表現すると

天气冷得很

“天气非常冷”。と同じ意味です。

他にも見てみましょう。

这道菜辣得很,咽不下去。

“辣:là”(からい)
“咽:yān”(飲み込む)

天气冷得很,大家都穿上了厚厚的羽绒服。

“羽绒服:yǔ róng fú”(ダウンジャケット)

这个城市大得很,人口也有我老家的好几倍呢。

这件衣服贵得很,我买不起啊。

听到这个好消息,他高兴得很

她一听就学会,聪明得很

他最近忙得很,连吃饭的时间都没有。

连~也

那家饭馆的菜好吃得很,我们下次再去吧。

这个问题难得很,我想了很久也没想出来。

这里的风景美得很,像一幅画一样。

“~得不行”

~得不行:de bù xíng”は感情や状況の強調に使われることが多いです。

極端な状態を強調しますが、必ずしも否定的ではないのもポイント。

「非常に/〜てたまらない」といった感じです。

例えば、

他饿得不行

「お腹が空いてたまらない。」といったニュアンスですね。

这只小猫咪饿得不行的样子,赶紧给她吃点东西吧。

“赶紧:gǎn jǐn”(すぐに)

「この子猫、お腹空いて動けないみたいだから、早く何か食べるものあげなよ。」

というように、「お腹が空きすぎて、(動けない/何もできない/やばい)」のような含みがあるわけですね。

她今天高兴得不行,一直在笑。

「彼女はうれしくてたまらず、ずっと笑っている。」

このように否定的でないことにも使います。

他にも例文に触れてみましょう。

他着急得不行,来回不停地走动。

“着急:zháo jí”(慌てる)
“走动:zǒu dòng”(動き回る)

天气热得不行,我都不想出门了。

我工作了一整天,我累得不行了,想躺下休息一会儿。

“躺:tǎng”(横たわる)

那杯咖啡太苦了,我喝了一口就难受得不行

那部电影太感人了,看到最后我哭得不行

外面热得不行,待在屋里都出汗。

这个问题难得不行,大家讨论了很久也没解决。

这小区太吵了,吵得不行,住不了这小区。

“吵:chǎo”(騒ぐ、うるさい)

~不了

我明天要考试,紧张得不行

“~得不得了”

~得不得了:de bù dé liǎo”は、上記のふたつ(“~的很”,“~得不行”)に比べて、
より強い感情や極端な状況を示します。

発音に注意ですね。“”は“liǎo”と発音します。

感情的な表現で、やや誇張的に使われることが多いです。

例えば、

小孩刚才摔了一跤,疼得不得了

“摔跤:shuāi jiāo”(転ぶ、つまずく)
“疼:téng”(痛がる)

「子どもがさっき転んですごく痛がってる。」という意味です。

他には

她今天高兴得不得了,因为考试得了满分。

「試験で満点とったから彼女はうれしくてたまらない。」という意味で、

このようにネガティブポジティブのどちらの文脈でも使えます。

她居然考了满分,真是不得了啊!

居然

またこのように「すごい、大変だ、えらいこっちゃ」というニュアンスで、“不得了”を単独で使うこともできます。

他の例文も見てみましょう。

这个西瓜甜得不得了

“西瓜:xī guā”(スイカ)

这家餐厅的菜好吃得不得了

她失恋了,伤心得不得了

今天的折扣大得不得了,我买了一大堆东西!

“折扣:zhé kòu”(割引)
“一大堆:yī dà duì”(山のように、たくさん)

今天的超市人多得不得了,排队排了半个小时。

孩子们听说要去游乐园,都激动得不得了

“激动:jī dòng”(興奮する)

听说

我最近忙得不得了,连个吃饭时间也没有。

连~也

考试前我紧张得不得了,不停地发抖。

“发抖:fā dǒu”(震える)

如果再不赶紧送医院,病人的情况就不得了了!

小孩子乱跑丢了可不得了,家长得看紧点儿。

“丢:diū”(行方不明になる)

她对那个明星迷得不得了,房间里全是他的海报。

“迷:mí”(夢中になる)

她和朋友吵架后,气得哭得不得了

“吵架:chǎo jià”(口喧嘩する)
“气:qì”(腹が立つ)

“~得要命”

~得要命:de yào mìng”は、上記の中で最も程度が強いです。

感情が直接的に表現され、大抵ネガティブな感情(困惑、苦痛など)を表現します。

一方で、大袈裟な表現であるため、親しい会話で軽い冗談として使うこともあることも覚えておきましょう。

例えば

我的头疼得要命,得赶紧去看医生。

得:děi

は「頭が痛くて死にそうだから、早く病院に行かなきゃ。」と苦痛を表現しているわけです。

ほかに

这件衣服贵得要命,但款式真的很好看!

“款式:kuǎn shì”(デザイン)

「この服、ものすごく高いけどデザインは本当にいいわ。」

“贵”を誇張して表現しているわけですね。

他の例文も見てみましょう。

爬楼梯爬得腿酸得要命

“爬楼梯:pá lóu tī”(階段をのぼる)
“酸:suān”(だるい、こる)

这个电影太无聊了,坐在那里困得要命

那本小说真是感人得要命,我哭了好久。

今天天气热得要命,感觉整个人都快要融化了。

快要~了

天冷得要命,连水管都冻住了。

“冻:dòng”(凍結する)

这个火锅辣得要命,我吃得眼泪都流出来了。

“眼泪:yǎn lèi”(涙)

她对考试成绩担心得要命,一晚上都没睡好。

我饿得要命,一点力气都没有。

一点~都没有

4つのニュアンスのちがい

~得很”、“~得不行”、“~得不得了”はそれぞれ口語でよく使われますが、
“~得不得了”は書き言葉でも使用されます。

どれも程度が非常に高いことを表現しますが、若干のニュアンスの違いがあります。

~得很”→軽やかで日常的な程度の表現。口語的で感情的な強調というよりは、単なる客観的な説明に近い。

~得不行”→感情や状況の強調に使われることが多い。極端な状態を強調するが、必ずしも否定的ではない。

~得不得了”→より強い感情や極端な状況を示す。感情的な表現で、やや誇張的に使われることが多い。ポジティブ・ネガティブのどちらの文脈でも使える。

~得要命”→程度が非常に強く、感情が直接的に表現される。ネガティブな感情(困惑、苦痛など)で使われることが多い。主に苦痛や困難さを表現するが、親しい会話で軽い冗談として使うこともある。

簡潔に表にまとめるとこんな感じです↓↓

強調の程度ニュアンス意味
~得很基本日常的・客観的「とても/非常に」
~得不行強い感情的・感情や状況の強調「非常に/たまらない」
~得不得了非常に強い感情的・驚き・興奮・極端な状況「ものすごく/極めて」
~得要命最も強い極めて強い感情(苦痛、悲しみなど)・誇張的・冗談「死ぬほど/たまらない」

使い分ける際のポイントも見てみましょう。

使い分けのポイント

特に厳密なルールがあるわけではないですが、強調の程度のちがいから以下のように考えてもいいでしょう。

穏やかで比較的中立的な表現をしたいときには“~得很
感情や状況が強くて少し誇張した表現をしたいときには“~得不行
非常に強い感情や極端な状況を伝えたいときには“~得不得了
苦痛や困難、強い困惑を強調したい場合には“~得要命

“了”をつける場合〜

”をつけると、感嘆のニュアンスが加わり、目下の状態を顕在化する表現になります。

その状態が発生したばかりであるときに使うといいですね。

~的很”には“”は付けられませんが、その他三つは

“~得不行了”
“~得不得了了”(←二つの“了”の発音に注意ですね。)
“~得要命了”

とすることができます。

走了这么远的路,他渴得不行了,赶紧找水喝。

昨晚没睡好,现在困得不得了了

外面吵得要命了,根本无法专心工作。

“专心:zhuān xīn”(集中して〜する、〜に専念する)

无法

例文集

日本語訳せずに中国語で理解しましょう。

意味もだいたいわかればOKです!

例文①

A:老李呢?
B:在外面抽烟吧?
A:他平时吃药,不应该抽烟的吧?
B:对啊,有高血压,糖尿病什么的,每天要吃不少的药呢。
A:他一边吃药一边抽烟喝酒,不知道他到底想不想治病。
B:一边咳嗽,一边抽烟。很矛盾吧。致命啊。
A:可能他觉得药能“抵消”烟酒的伤害吧?
B:谁知道呢,我劝过他好多次了,吃药就别抽烟喝酒,他就是不听。还说人老了都会生病,很正常。
A:典型的自欺欺人。看来得让他自己吃点亏,才能真正警醒过来。
B:希望别等到真的出大问题,他才后悔莫及啊!
A:有些人就这样,觉得生活还是要有点“乐趣”。可这种乐趣太短视了吧。
B:他总说自己没事,可身体是骗不了人的。我们跟他好几年,明显地看得出来,他身体越来越差。
A:下班时间他就累得不行的样子,老了很多。
B:确实他老了很多,他牙齿也已经掉了几颗。
A:虽然他跟我老公一样大,但完全看不出来。
B:我再试试吧,真不想看着他这么折腾自己。
A:希望他能听进去。

“咳嗽:ké sou”(咳をする)
“抵消:dǐ xiāo”(相殺する、帳消しにする)
“伤害:shāng hài”(害する、損なう)
“劝:quàn”(忠告する、勧告する)
“自欺欺人:zì qī qī rén”(「真実と向き合う覚悟がない」ということ。直訳では「自分も他人も騙す」)
“吃亏:chī kuī”(損をする)
“警醒:jǐng xǐng”(気づく、悟る)
“后悔莫及:hòu huǐ mò jí”(後悔先に立たず)
“乐趣:lè qù”(楽しみ、喜び)
“总:zǒng”(いつも)
“折腾:zhē teng”(苦しめる)

应该” “一边~一边” “到底” “” “就是” “得:děi” “” “~不了” “越来越~” “虽然

例文②

A:看你一直发呆,没事干了吧?
B:离下班半个小时,这个点感觉最难熬。
A:对啊,该弄的已经弄好了,能回家多好。
B:是啊,也不怎么想着手明天的工作。肚子饿得不行,没力气了。
A:什么声音?是不是下雨了?
B:天啊,外面下起暴雨了!
A:这下不得了了,路上肯定堵车!打车也不方便。
B:朋友圈里好几个人发视频,好多路段都积水了。这样车都开不过去的。
A:真倒霉。没办法,雨停了再回去吧。
B:我饿得要命呢,外卖吧。我请你吃,你陪我吧。
A:下这么大的雨,跑腿小哥也可怜吧。别叫外卖了,雨停了我们去吃饭好了。
B:行吧。我看看周边有什么好吃的。
A:还有五分钟就下班了。
B:这么快,一找吃的,时间就过得飞快。
A:你决定吃什么了吗?
B:广东菜怎么样?
A:可以啊!我看看雨小了没有。
B:比刚才小了很多,没事,吃完还在下的话,喝点茶等等吧。
A:那走吧,你开车过来的吧?车停在哪了?外面的停车场?
B:不是,负一楼的停车场。我们直接楼梯下去就不会淋雨了。
A:太好了!会开车的同事多宝贵啊!
B:难道你要我把你开车送回家才陪我吃饭?
A:被你发现了!
B:谁请客?
A:好吧。我也饿了,走吧!

“发呆:fā dāi”(ぼっとする)
“难熬:nán áo”(耐え難い)
“积水:jī shuǐ”(浸水する)
“倒霉:dǎo méi”(ついてない、運が悪い)
“跑腿:pǎo tuǐ”(デリバリー配達員)
“负一楼:fù yī lóu”(地下1階)
“淋雨:lín yǔ”(雨に濡れる)

离~” “” “” “刚才” “难道” “” “

例文③

 我记得刚去外地工作的时候,身边没有朋友,所有的事情都要自己面对。那段日子特别难熬,每天忙完回到租的小房子里,只有孤单陪着我。我经常感到无助,心情也总是低落。

 有一天晚上,我加班回家,路过一个小巷,看到一只流浪猫。它瘦瘦的,蜷缩在墙角。我蹲下来,轻轻呼唤它,没想到它慢慢走过来,用头蹭了蹭我的手。我伸手摸了摸它瘦小的身体,眼泪一下子涌了出来,哭得不得了。那一刻,我觉得自己就像那只猫,孤独又无依无靠。有人说,没有一个人可以完全不靠别人而生活。它也是。

 中国有句古话:“在家靠父母,出门靠朋友。”我明白了,有时候朋友不一定是人,也可以是一只动物。它们用自己的方式,温暖我们的心。

 后来,我把那只猫带回了家,它让我觉得,生活也不是那么孤单了。它的到来让我重新感受到温暖和陪伴。我们都不再孤单了。

“难熬:nán áo”(耐え難い)
“无助:wú zhù”(見捨てられた感)
“低落:dī luò”(気分が落ち込む)
“小巷:xiǎo xiàng ”(路地)
“瘦:shòu”(痩せている)
“蜷缩:quán suō”(縮こまる)
“蹲:dūn”(しゃがむ)
“呼唤:hū huàn”(呼びかける)
“蹭:cèng”(こすりつける)
“眼泪:yǎn lèi”(涙)
“一下子:yī xià zi”(いきなり、急に)
“涌:yǒng”(あふれる)
“无依无靠:wú yī wú kào”(ひとりぼっち、身寄りのない)
“靠:kào”(頼る)

今回の文法をアウトプットしよう!

文法の概要がだいたいわかったところで、実際にネイティブとの会話でつかうことで日常会話はできるようになります。

基礎の知識があれば、それが会話やチャットをつづける助けになり、コミュニケーションのなかで文法や語彙は身についていくんですね。

ボク自身、参考書はつかわずにチャットや会話のなかで自然と身につき、HSK6級にも8割以上で合格できました。

1レッスン200円前後でネイティブの授業が受けられるサービスもあります。

これはボクがいちばんおすすめできるオンラインスクールですので、興味がある方は以下の記事をチェックしてみてください。

HSK認定校だから割引でHSK受験できるよ!

コメント